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ストレスからの回復方法5選

「サービス業は楽しいよ! お客さんが不機嫌になるのはあなたが未熟だからだよ!(善意100%の笑顔)」

 う、うるせぇええええ!!

 こちとら弁当に箸と袋つけるか聞いても答えないから「まあ、ないよりはある方がいいか」とつけたら「いらねぇよ!」と顔に袋と箸をぶつけてくる奴の機嫌まで取ってられねぇんだよ!

「釣り銭が自動化したから、正直レジにいる人の意味がわからない」とか思ってる奴! 
 私も思ってたよ! 
 でも、自動化した分「ていねいなサービス」に徹するようになったんだよ!
 自称神様のお客様にネチネチされないために、些細なことにも気を張りつめて接客しなきゃいけないんだよぉおお!!

 そんな感じで私は、サービス業を3年続けた結果、うつ病と不安障害を発症した。

 レジに入った途端、呼吸がつらくなり、過呼吸を頻繁に起こし、涙が止まらない。
 心療内科の薬を飲んでも症状は改善されない。
 追い打ちのごとく店長から「精神疾患のある人が働く職場に行ったほうがいいんじゃない?」と言われ、張りつめていた糸がぷっつん。

「こんな仕事、やってられるかぁ!!」

 もともと引きこもり気質だった私は、その後5年以上、働かず自宅に引きこもった。

 もうね、好きな仕事での忍耐は必要だけど、さして好きでもない仕事での我慢は人間不信と精神崩壊しかうまない。
 松下幸之助の『道をひらく』に書いていることを鵜呑みにしてたら、(好きでもない仕事の場合)ストレスで後遺症が残るほど精神めちゃくちゃにされます。
(好きな仕事をするなら、『道をひらく』は素晴らしい本だと思うけど)

 そこで、超個人的な「ストレスからの回復方法5選」を過去の自分や、今、張りつめた糸になっているあなたのために残してみる。



1.ストレスの原因から離れる

 ストレスの原因って、ほとんど人間関係だと思ってる。もっと広く言うなら「環境」。
『西の魔女が死んだ』(梨木香歩・著)でも触れられているが、ホッキョクグマが暑い場所よりも寒い場所を選んだからと言って誰が文句を言う。

 そう、人は置かれた場所で咲くのではない。
 自分に適切な環境で咲くのだ。
「でも、お給料がなかったら生活できない……」って人は今すぐ半年分の給料を貯金するか、すでに精神疾患の病名がついているなら福祉サービスに速攻相談しよう。
 福祉サービスの人は国の制度に詳しいので(または調べてくれるので)、ひとりで悩むよりも解決が早いです。
 生きるために、使える制度は使っていこう。

2.自然を感じよう

 ストレスの原因から離れたら、すぐに次へ行くのではなく、張りつめていた糸を適度に緩ませてください。
 ストレスから離れたとはいえ、今まであなたはストレスで神経の糸が限界値以上まで引っ張られていたわけで、その状態のまま次の仕事に就いても糸を痛めるだけです。
 心療内科に通っているならば、主治医と相談して心の糸を緩ませる期間を作りましょう。

 心の糸を緩ませるのにおすすめすめなのは、自然を感じること。

 外に出るのがつらいなら、家の中で植物が見える窓を見つけるなどして、ただ、ぼーっと自然を感じてください。
 心の糸が張りつめていたときには気づかなかった、植物の日々の変化に驚かされます。
 心の糸が、ふっと緩むまで眺め続けてみてください。

3.好きなことリストを実行する

 手帳やノートに何個でもいいので自分の好きなことリストを作ってみる。
 このとき「なんでも叶うなら」という前提で、書き出してみる。
「しなくてはいけない」ことではなく、心からやりたいことに溢れた、それを見ていると自然とワクワクするリストにする。

 書き出せるだけ書き出したら、次にリストを実行するための「はじめの一歩」を決める。
 例えば好きなことリストに

・温泉が好き ゆっくりしたい

 と書いたなら、「はじめの一歩」として近場に温泉がないかネットで調べてみたり、前から行ってみたいと思っていた名湯への交通手段を調べてみたり、今すぐ温泉気分を味わいたいなら、ドラックストアで売ってる温泉の素(入浴剤)を買ってみたり……などなど。
 無理のない小さなステップから始めてみよう。

「はじめの一歩」を実行できたらリストにスタンプを押したり、シールを貼ったりして、自分をめいっぱい褒めてあげよう。

4.日記を書いてみる

 日々うつろっていくのは自然だけではない。
 あなたの心も今日と明日ではまるっと違っている。
 起床して、自然をぼーっと感じた後。
 好きなノートに、今の自分の感情を取り繕わずに書く。ひたすら書く!
 書いていると、自分が情けなく感じるかもしれない。けれど、1か月続けてみて欲しい。
 そして、1か月後に日記を読み返してみて。
 個人差はあるものの、1か月前のあなたと1か月後のあなたは違っているはず。
 1か月前があまりにも暗黒期すぎる日記だと、そのときのどんよーりとした気持ちに引っ張られるから、一週間前の日記を読み返すのでもいい。
 一週間ぐらいじゃ変化がないと思っていても、意外に小さな変化があったりする。
 日記を書いて、読み返すことで、あなたの心の変化を客観的にふりかえってみよう。

5.好きなことで溢れた毎日を計画する

 人生は一度きり! そして、あなたの人生を計画できるのはあなただけ!

 私のおすすめは、見開きで一週間のタイムスケジュールが確認できるタイプの手帳を一冊用意すること。

 まだ次の仕事も決まってなくても、「月〜水曜日は好きな仕事を2時間だけする」とスケジュールに書きこんじゃう。
 そして、そのスケジュール通り過ごしてみる。
「ない仕事をどうやってやるの!?」と驚かれたかもしれませんが、そういうときは「なりきり」が大事。
 例えば、あなたが小説家になりたいなら、プロの小説家になりきり、2時間、机に向かって執筆作業をしてみてください。

 2時間の執筆作業はきついなー、と思ったら、1時間に減らしてみたり、逆に、少ないなー、と思ったら1時間増やしてみたり。

 どんな時間の使い方が今の自分にベストなのか計画し、実行し、検証し、改善してみる。
 このサイクルを回して、好きで溢れた毎日を手に入れてください。

 以上が、個人的なストレスからの回復方法5選です。
 過去の私、そして今ストレスで潰れそうなあなたの参考になれば幸いです。

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