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低スペック独身女(30代)、ひとり暮らしする/波乱の入居 そして現在

 入居を即決した私。

 これはちょっとした私の失敗談なのだが、基本的にマンションの鍵は入居日にしかもらえない。

 つまり、入居日に新生活をスタートしたい人は、家具家電置き場のサイズを事前に測っておかないといけない。

 これからひとり暮らしを始めたい人で、内見の予定がある人はメジャーを持っていくといいですよ!

 私はなにも知らず、入居後、数日間は
・ガステーブルなし
・冷蔵冷凍庫なし
・洗濯機なし
・電子レンジなし
 という生活を送りました。
 幸い、季節が冬だったので生魚など極端に腐りやすいもの以外なら廊下で保管できました。
 けれど、さすがにガステーブルなしはきついので、キャンプ好きな父が持っていた、カセットコンロを拝借しました。

 さて、話は戻りますが入居するための書類手続きを行い、審査を待つ。仲介の不動産屋さんがいうには、一週間以内に審査結果が出るという。

 だが、一週間経っても管理会社から音沙汰がない!

 11月の頭に申し込みをしたのだが、結果だけ言うと11月が残り3日で終わる頃になってようやく契約書が出来上がった。
 そこで必要な役所書類が数枚と連帯保証人の身元がわかる書類のコピー、自筆サイン&実印(私の年収が低いため、保証会社を使うが、連帯保証人もつける二重保険)を3日で用意しろと……

 0円キャンペーン受けさせない気か!?

 本気でそう思いました。
 連帯保証人は姉に頼んでいたので、その日の夜に姉のマンションまで父に車で走ってもらいました。
 
 ちなみに、父親は「一度は実家を出てひとり暮らしの苦労をするべし」と昔から言っていたので、今回は協力的でそれほど不機嫌でもなかった。

 ただ、入居日が近づくにつれ、ウザ絡みをしてくるのが、かな〜り! 苦痛だった!

 ああ、早くひとり暮らしがしたい! と強く願いながら迎えた、不動産屋さんでの契約日。

不動産屋さん「本日は連帯保証人のお姉さんもご同伴ですか?」

 はて? 姉の書類はすべて揃えてあるのになぜ、ここで姉の同伴を聞かれるのか?

私「いいえ。今日は父が同伴してるだけです」
不動産屋さん「え! お姉さんのサインと実印が必要な書類が本日あるのですが……」
私「えぇ!?」

 事前説明のときに、姉の同伴は求められず、身分証明書のコピー・サイン・実印のみでいいといわれていた。
 さらに追い打ちがかかる。


不動産屋さん「お姉さんの印鑑証明はお持ちですか?」

 印鑑証明、私の分しか取ってません。

「えぇー!?」と本当に声が出た。
 慌てて姉の職場に電話すると「印鑑証明のカード? 登録してないから持ってないよ?」

 ひぇぇえええ!?
 実印を押して貰うときに「これ登録してある実印だよね?」って確認したのに……。

 もう、その場はてんやわんや。
 不動産屋さんが管理会社と交渉してくれて、印鑑証明だけは一週間の猶予をもぎ取ってきてくれた。
 ただ、翌日までには保証人(姉)のサインと実印(印鑑)が押された書類を用意して持ってこい、と管理会社が断固として折れなかった。
 こちらは早め早めにすべての書類提出してたのに、ギリギリまで契約書類を用意できなかったのはそっちのくせに〜!!

 だが、幸運なことに姉はその日、印鑑を職場に持っていっていたので、不動産屋さんが姉の職場まで書類を持っていくことになった。

 ぎ、ギリギリセーフ!!

 とんだハプニングがあったが、無事、契約書類を用意できた。
 あー、よかった。と一息ついていると

不動産屋さん「仲介料なんですが……」
私「あ、すいません! 払い忘れていました!」
不動産屋さん「いえ! 今回はこちらの不手際があったので仲介料はいただけません!」

 なんと、仲介料が無料になりました。

 書類の件でかなりバタバタしたけれど、財布に優しい契約になりました。
 不動産屋さん、お世話になりました。

 そしてついに迎えた入居初日。
 父に車を出してもらい、本棚や一人掛けソファ、キャビネットなどを自力で搬入。
 水と電気は初日から使えるように設定してもらっていた。
 電気よーし!
 水道よーし!
 と、ニコニコしながら入居前の傷などのチェックをしつつ、シンク下に食器類を入れようと扉を開くと……あらまぁ。パイプから水漏れしてるじゃないですか……。

 急いで業者を呼んで、応急処置をしてもらいましたが「これはシンクごと変えないと駄目かもね。大家さんには言っておきますが、変えてくれるかはわかりません」とのこと。

 現在、シンクの水漏れはしていない。
 だが、今度は風呂場の蛇口とシャワーから水漏れ&鉄さびのようなものが出るように……。
 こちらも連絡してみたものの、一週間経っても音沙汰なし。
 管理会社からなんの連絡もありません。
 部屋の不具合を管理している会社に昨日(12月15日)連絡してみると、管理会社には伝えてあるが再度、連絡してみるのでしばらくお待ちください。とのこと。

 古い建物なので、水回りが激弱です。
 まあ、なんとかそれでも生活できています。
 自炊もしてるし、掃除もしてる。

 ひとり暮らしは、個人的に四日目までが苦しかった。

 すべてが慣れないことだらけで、一息つく暇もない!

 ですが、そんなひとり暮らしも今日で2週間が経とうとしています。
 ようやくひとり暮らしのルーティンにも慣れてきて、処分品で買ってきた100円の花束を花瓶にさして、香りを楽しむ余裕が出てきた。

 前回と今回、本とまったく関係ない話になってしまいましたが、「低所得でもなんとかなる! こともある!」ということを伝えたくて、この記事を書きました。

 実家との縁が切れたわけではないので、父親と時折顔を会わすこともありますが、それも毎日じゃないので精神的に楽になってきました。

 デス オア デスの究極な二択より、お金は減っていきますが、ストレスの原因から離れてひとり暮らししてみるのもありありです。

 それでは、ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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