ほんのひととき

“旅や本にまつわる読みもの”を日々お届けするウェブマガジンです。月刊誌「ひととき」の人…

ほんのひととき

“旅や本にまつわる読みもの”を日々お届けするウェブマガジンです。月刊誌「ひととき」の人気連載や特集の一部、文化・歴史をテーマとする書籍の内容や、ウェブ限定記事もお楽しみいただけます。[運営]株式会社ウェッジ ✉️honno.hitotoki@wedge.co.jp

ウィジェット

  • 商品画像

    ひととき2024年6月号【特集】真珠のゆりかご 伊勢志摩へ ──人と自然が育む海の宝石

  • 商品画像

    「そうだ 京都、行こう。」の30年

  • 商品画像

    そうだ 京都、行こう。 御朱印帳BOOK春夏版

  • 商品画像

    君たちはどの主義で生きるか ~バカバカしい例え話でめぐる世の中の主義・思想~

    さくら剛
  • 商品画像

    旅する台湾・屏東(へいとう) あなたが知らない人・食・文化に出会う場所

    一青妙

マガジン

  • おすすめの書籍

    ウェッジから刊行された書籍の中から、ほんのひとときがおすすめする、旅や文化・歴史に関するものをご紹介していきます。

  • 旬・美・遊

    旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。

  • 「ほんのひととき」からのお知らせ

    「ほんのひととき」に関するお知らせをまとめています。編集方針やメディアで紹介された情報など、ゆるくたのしくをモットーにお伝えしてまいります。

  • 「ひととき」の特集紹介

    旅の月刊誌「ひととき」の特集の一部をお読みいただけます。

  • あの街、この街

    各界でご活躍されている方々に、“忘れがたい街”の思い出を綴っていただくエッセイです。

  • 商品画像

    ひととき2024年6月号【特集】真珠のゆりかご 伊勢志摩へ ──人と自然が育む海の宝石

  • 商品画像

    「そうだ 京都、行こう。」の30年

  • 商品画像

    そうだ 京都、行こう。 御朱印帳BOOK春夏版

  • 商品画像

    君たちはどの主義で生きるか ~バカバカしい例え話でめぐる世の中の主義・思想~

    さくら剛
  • 商品画像

    旅する台湾・屏東(へいとう) あなたが知らない人・食・文化に出会う場所

    一青妙

最近の記事

平安京以前の京都には何があったのか?

文=古川順弘(文筆家) 喧騒の京都を離れて辿る静謐の古社たち 日本の観光地として長らくナンバーワンの人気を誇ってきた京都だが、近年は観光客の過剰さが話題にのぼることが多い。とくに目を引くのは外国人観光客の多さだ。そして観光客の大幅な増加は、騒音・ゴミ・渋滞・マナー違反などのトラブルを引き起こし、いわゆるオーバーツーリズム(観光公害)という問題を生じさせている。  インバウンドも含め、京都を訪れる観光客はコロナ禍で一時は激減したものの、コロナへの警戒が薄れるにつれて着実に

    • 【善徳寺 杜人舎】富山・土徳の里に誕生した“泊まれる民藝館”

       民藝運動の創始者である柳宗悦は、富山県西部・砺波平野の自然によって育まれた精神風土を「土徳」と呼び、そこに民藝思想との重なりを見いだした。今春、土徳の里の人々の信仰を集める城端別院善徳寺の敷地内に、宿泊や食事、買い物などができる施設「善徳寺杜人舎」がグランドオープン。  1階は誰でも利用できるカフェとショップ、講堂、コワーキングスペースを備える。カフェでは地域の食材を用いたメニューを民藝の器で提供。ショップには、民藝運動の巨匠の作品や、全国の民藝の器、杜人舎セレクトの物産

      • ひと粒の命を輝かせる人々|真珠のゆりかご 伊勢志摩へ(ひととき6月号特集)

        “ハネ珠”に価値を与える 尾崎ななみさんにとって、志摩市英虞湾にある祖父・中北敏広さんの真珠養殖場は遊び場だった。学校が休みになると、両親に連れられて伊勢市から会いに行ったのだ。祖父の操る船が軽快なエンジン音を立てて、青い空を映した穏やかな海をすべっていく。入り組んだリアス海岸で水平線は見えないけれど、どこまでも続く緑の海岸線と、その間に浮かぶ真珠養殖の筏を眺めていた。船に乗るのは楽しかったし、日に焼けた頑健な祖父は頼もしかった。筏に着いて船が停まると、小さな波が音を立てるの

        • 公苑と公園|牟田都子(校正者)

           そこで過ごした10年以上、ずっと「馬事公園」だと思っていた。引っ越してきたのは小学校に上がる前だったから、大人の口にする「ばじこうえん」という音を、「馬事公苑」と正しく変換することができなかったのだ。さらにいえば、「馬事」が何を意味するのかもわかっていなかった。いまなら、JRA(日本中央競馬会)が「国内における馬事振興・乗馬普及の拠点」として運営している場所ゆえの名称だと、すんなり理解できるのだけれど。  あの頃、公苑というのはどこも自分の家の庭くらいの感覚で遊びにいける

        平安京以前の京都には何があったのか?

        マガジン

        • おすすめの書籍
          37本
        • 旬・美・遊
          131本
        • 「ほんのひととき」からのお知らせ
          39本
        • 「ひととき」の特集紹介
          94本
        • あの街、この街
          38本
        • 柳家喬太郎の旅メシ道中記
          15本

        記事

          日本人と真珠──白珠に託す想い|真珠のゆりかご 伊勢志摩へ(ひととき6月号特集)

           真珠に何かの役割があるとすれば、その第一は贈物ということになるのではないか。他者への礼を表すのに、この小さな、深い輝きを持った珠はまことに相応しい。円いかたちは見る人を穏やかな気分にさせ、白い色は純粋な好意を感じさせる。掌に置いて眺めれば、贈り主の心情がほのぼのと伝わってくる。  古代の人々もこのことを思っていただろうか。『魏志倭人伝』には倭から魏に白珠が贈られた記録がある。藤原道長の日記『御堂関白記』によれば、宋に帰朝する僧の進物に毛皮や螺鈿と並んで「大真珠五顆*1」を

          日本人と真珠──白珠に託す想い|真珠のゆりかご 伊勢志摩へ(ひととき6月号特集)

          弘前・シド亭の特製ロース網焼きステーキ|柳家喬太郎の旅メシ道中記

          大好きな柳家の叔父さん五代目柳家小さん*。あたしの大師匠です。大師匠には直弟子だけでもたくさんいるのですが、そのひとりに柳家小三太という、芸筋ではあたしの叔父にあたる兄さんがいます。 “柳家の秘密兵器”という異名を持つ兄さん。その理由は高座を見ていただく以外に説明ができないのですが、とにかく仲間から愛されていて、あたしも大好きな兄さんです。   兄さんは大師匠にも愛されてました。あたしが前座か二ツ目のころの思い出ですがね、ある年の元旦。大師匠は剣道家でもありましたから、目

          弘前・シド亭の特製ロース網焼きステーキ|柳家喬太郎の旅メシ道中記

          【若狭のお箸】若狭の美しさを表現した現代の箸づくり(福井県小浜市)

          「御食国」として都に豊かな食材を運んできた福井県小浜市は現在、箸の一大生産地として栄える町。全国に流通する塗箸の8割がここで生まれているという。その背景に、400年以上の歴史をもつ伝統工芸品・若狭塗があることは間違いない。かつて漁師が副業として若狭塗の箸づくりをしていたことが、箸産業のルーツのひとつだ。 「若狭塗の模様は、卵殻と貝殻、松葉や菜種などの自然素材で描いていきます。色漆を塗り、金箔を置き、さらに漆を塗り重ねます。その後、研ぎ出しによってきらめく模様を出すのが若狭塗

          【若狭のお箸】若狭の美しさを表現した現代の箸づくり(福井県小浜市)

          旅の方法 大平一枝(作家・エッセイスト)

           仕事部屋のコピー機の上に、息子の就活用エントリーシートがあった。七年前のことだ。第一志望の国際協力機関への下書きらしい。つい志望動機を盗み読んでしまった。”幼い頃、よく家族旅行をして、バリ島で自分と同じ年くらいの物乞いの少年と会った。国際社会の格差を初めて実感したその出来事が志望の原点“というようなことが書かれていて驚いた。  私も夫も不安定なフリーランスだが、休みだけは自由にとれる。貯金をはたいては、幼い息子・娘を連れて十日ほど旅をした。都会のホテルは家族四人だと高く付

          旅の方法 大平一枝(作家・エッセイスト)

          南九州ウイスキー紀行[本坊酒造マルス津貫蒸溜所]

          九州産ウイスキーはここから始まった 鹿児島市内から車で約1時間半。薩摩半島の西岸を縦走する国道270号線をひたすら南下すると、緑豊かな起伏の連なりから、突如、黒い直方体がにゅっと姿を現す。本坊酒造マルス津貫蒸溜所である。  本坊酒造は鹿児島の地で創業150年を誇る焼酎メーカーの雄だが、2016(平成28)年からここ津貫でウイスキーも造っている。しかも、2023年にはわずか7年目にして、世界的な酒類コンペティションで最高賞を受賞したというから驚く。  本坊酒造のウイスキー造

          南九州ウイスキー紀行[本坊酒造マルス津貫蒸溜所]

          ヨーロッパ軒総本店の3種盛スペシャルカツ丼(福井県福井市)|柳家喬太郎の旅メシ道中記

           長らく、ソースカツ丼の主役は「カツ」だと思って生きてきました。けど、福井のヨーロッパ軒総本店のソースカツ丼は違った。まさかの「ソース」が主役だったんです。  その理由については店の歴史を紐解……ける字数じゃないのでざっくり話しますとね、ヨーロッパ軒のソースカツ丼は創業者の高畠増太郎さんが、修業先のドイツで出会ったウスターソースのおいしさを日本人に広めるために考案した料理なんです。つまり“始めにソースありき”。ソースをかけたご飯をおいしく食べるための名脇役に選ばれたのがウィ

          ヨーロッパ軒総本店の3種盛スペシャルカツ丼(福井県福井市)|柳家喬太郎の旅メシ道中記

          「足踏み状態に思えた時間こそ成長のタイミングでした」田中康平(恐竜研究者)|わたしの20代

           恐竜の卵の化石をずっと研究し続けてきましたが、思えば私の20代は、卵の中にいるような状態でした。殻の外からは変化していないように見えても、中では着実に成長している。あの頃は、そんなことには全く気づいていませんでしたが。  恐竜に興味を持ったのは、幼い頃に出合った絵本がきっかけです。それを見ながらよく恐竜の絵を描いていました。やがて恐竜を研究する人になりたいと思うようになって、高校卒業後は北海道大学理学部へ進学。当時、日本の大学には恐竜を専門に扱う研究室がなく、近い分野の勉

          「足踏み状態に思えた時間こそ成長のタイミングでした」田中康平(恐竜研究者)|わたしの20代

          文学フリマ東京38に出店します|ほんのひととき編集部

          ほんのひととき編集部は、5月19日(日)に開催される文学フリマ東京38に出店します。文学フリマとは、自らが「文学」だと信じるものを自由に展示・販売するイベントです。今回は1,800を超える出店者が集い、小説やエッセイ、詩や短歌など、それぞれに想いの込もった個性的な本をずらりと並べます。 ほんのひとときのブースでは、話題の新刊や稀少なサイン本など、魅力的な本をお求めやすい割引価格で販売します。今回の文フリのために書き下ろされた人気作家さんのミニエッセイなど、素敵な特典もさまざ

          文学フリマ東京38に出店します|ほんのひととき編集部

          刻太鼓の音|文=北阪昌人

          ドンッドンッドンッ!  体に響く音で目が覚めた。私は眠い目をこすりながら、ヘアゴムで髪の毛を結ぶ。ベランダの窓を開けると薫風と共に、工事の音がやってきた。  そうだった。私が暮らすマンションの向かいは今まで空き地だったけれど、新しいビルが建設されるのだ。  ドンッドンッドンッ!  月曜日の朝に聴くには愉快な音ではないかもしれないが、そのとき私はつい、微笑んでしまった。  その音は、似ていた。愛媛県松山市の道後温泉の刻太鼓の音に……。  先週末、私は初めて道後温泉を

          刻太鼓の音|文=北阪昌人

          デ・キリコ展が10年ぶりに日本で開催

           20世紀を代表するイタリア人画家ジョルジョ・デ・キリコ[1888〜1978]の大回顧展が東京都美術館で開催される。  本展では、約70年の画業の中で生まれた作品100点以上が世界各地から集結。注目すべきは、彼の代名詞ともいえる「形而上絵画」シリーズだ。人物に代えて〝マヌカン(マネキン)〟を描いた作品は、ダリやマグリットなど多くの芸術家に衝撃を与えたという。また、伝統的な西洋絵画の表現に回帰した作品も展示。ルネサンス期に見られるような作風は、それまでのタッチとは全く異なるも

          デ・キリコ展が10年ぶりに日本で開催

          特別展「教壇に立った鷗外先生」|文京区立森鷗外記念館

          若干20歳で“先生”に  森鷗外(本名・林太郎。文久2[1862]-大正11[1922])は、明治17(1884)年~21(1888)年のドイツ留学後、陸軍軍医学校、東京美術学校(現・東京藝術大学美術学部)、慶應義塾大学部(名称当時)文学科などの教官、講師を務めました。  今回の特別展会場は、「第一章 教壇に立った鷗外」、「第二章 教科書と鷗外」で構成されています。「第一章」では、陸軍軍医学校、東京美術学校、慶應義塾大学部などの学校ごとに、講義内容、教え子の回想などから“教

          特別展「教壇に立った鷗外先生」|文京区立森鷗外記念館

          [こどもの日]書店員さんに訊く、親子で楽しむ絵本3選(神保町・ブックハウスカフェ)

          こどもの日を記念して、親子または祖父母と孫で読むのにおすすめの本について、神保町のこどもの本専門店&カフェ「Book House Cafe(ブックハウスカフェ)」の書店員・岩切ももさんにお聞きしました。 1.『きょだいな きょだいな』100人の子どもたちが遊ぶ、“きょだいな”ピアノにトイレットペーパーなどなど。普段見慣れない視点で描かれている絵が面白い一冊。「きょだいなピアノがあったとさ、~があったとさ、という読むときのリズムがすごく良くて。読み手側も読みやすいので、お父さ

          [こどもの日]書店員さんに訊く、親子で楽しむ絵本3選(神保町・ブックハウスカフェ)