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<彼岸の入り>仏の教えを知り、自らを見つめ直す書籍【7選】

皆さん、こんにちは。
9月23日は秋分の日。今日は「彼岸ひがんの入り」にあたります。
ところで、彼岸とは何でしょうか。
仏教では、6つの徳目(六波羅蜜)を修めることで、迷いの世界である此岸しがんから悟りの境地である彼岸ひがんにたどり着くことができると言われています。

六波羅蜜ろくはらみつとは、

1.施しという完全な徳(布施波羅蜜)
2.戒律を守るという完全な徳(持戒波羅蜜)
3.忍耐という完全な徳(忍辱波羅蜜)
4.努力を行うという完全な徳(精進波羅蜜)
5.精神統一という完全な徳(禅定波羅蜜)
6.仏教の究極目的である悟りの智慧という完全な徳(般若波羅蜜)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より

の6つを指します。

つぎにご紹介するのは、仏教にまつわる7冊の書籍です。
仏の教えを学び、自らを見つめ直すことで、ちょっとだけ彼岸が近くに感じられるようになるかもしれません。

愛蔵版 心に響く101の言葉

多川俊映 著

奈良の古刹・興福寺の前貫首が、仏の教えと深い学識をもとに、古今の名言を選び、自らの書とエッセイでつづりました。心に響く、迷いが晴れる、言葉による人生の処方箋です。

生物学者と仏教学者 七つの対論

斎藤成也 佐々木閑

約2500年前に釈迦が創始した仏教は、現代の日本人が日常接している仏教とは様相を異にし、“絶対者”の存在を認めず、自己の精神的鍛錬で煩悩に打克って涅槃に到達することを目的としたもので、その合理性・法則性に沿う方法は、科学的思考と親和性があります。
「科学と宗教」について、その類似点と相違点を気鋭の生物学者と仏教学者がそれぞれの知見から考察した一冊です。

空海に秘められた古寺の謎
弘法大師と辿る高野山と真言宗

山折哲雄 編

空海の人生を、足跡としての古寺を通して見ていきます。故郷の讃岐や高野山にとどまらず、留学先の中国、そして伝説として伝わる全国のゆかりの古寺・霊場にもふれています。

最澄に秘められた古寺の謎
伝教大師と辿る比叡山と天台宗

山折哲雄 編

最澄の生涯をたどりつつ、比叡山や最澄ゆかりの古寺社をご紹介。さらには後継となった天台の高僧たちの系譜をもたどることで、日本仏教の母胎となった最澄と天台仏教の魅力を再発見します。

聖徳太子に秘められた古寺・伝説の謎
正史に隠れた実像と信仰を探る

瀧音能之 著

『日本書紀』などが「聖者」として太子を礼賛する一方で、太子にまつわる謎・不明な点は多い。いかにして聖徳太子は「聖者」(カリスマ)となり得たのか? 古代史の第一人者が謎解き風に真実に迫る歴史教養本です。

仏像イラストレーターが作った
仏像ハンドブック

田中ひろみ 著

仏像を描くプロである著者が、仏像めぐりの楽しさ、必要な知識、コツを惜しみなく詰め込んだ、まんが&イラストガイドブックです。

仏像に会う
53の仏像の写真と物語

西山 厚 著

美しい仏像には、たくさんの願いが託されています。仏教美術史学者の著者が、心に沁みる仏像53体の物語を、厳選した仏像写真と共に紹介します。


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