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5月16日は、旅の日。

明日、5月16日は「旅の日」です。
俳人の松尾芭蕉が「おくのほそ道」に旅立ったのが旧暦の3月27日(新暦の5月16日)であることから、昭和63年に日本旅のペンクラブが提唱し「旅の日」と定められたそうです。

今日はそんな「旅の日」にちなんで、ウェッジブックスの中から旅にまつわる本を6つのテーマに分けてご紹介していきます!

1.芭蕉の足跡をたどる

芭蕉の風景 上・下

小澤 實 著

2000年から2018年にかけて、旅雑誌「ひととき」などで連載された「芭蕉の風景」。毎月、松尾芭蕉が句を詠んだ地を実際に訪れ、あるときは当時と変わらぬ大自然の中、またあるときは面影もまったくない雑踏の中、俳人と旅と俳句の関係を深くつきつめて考え続けた連載は人気を博し、200回を超えて続きました。
俳人・小澤實の約20年間、そして芭蕉にとっては、20代前半から晩年までの約30年間。2人の俳人は300年の時を隔てて、日本中を旅し、句を詠み続けました。この本はその記憶の「交歓」であり、現地を見た、感じたからこそわかる、まったくあたらしい芭蕉像を造り上げた意欲作です。

▼本書の内容の一部がこちらで読めます


2.京都・奈良を旅する

「そうだ 京都、行こう。」の20年

ウェッジ 編

京都キャンペーン20周年を記念して、これまでのポスターからコピーと写真を抜粋しまとめた一冊。四季折々の美しい風景を切り取った写真と、時代を映したコピーが、京都へと誘います。また、キャンペーン当初からナレーションを担当した俳優・長塚京三さん、写真家・高崎勝二さん、コピーライター・太田恵美さんからはキャンペーン秘話も。


「うまし うるわし 奈良」の10年

ウェッジ 編

奈良キャンペーン10周年を記念して、これまでのポスターからコピーと写真を抜粋しまとめた一冊。イラストレーターの田中ひろみさんに仏像の魅力を、文筆家の甲斐みのりさんに奈良をご案内いただきました。


京都 和モダン庭園のひみつ

重森千靑 著,中田 昭 写真

たとえば、京都・東福寺の方丈庭園「井田の庭」。近代日本において「永遠のモダン」を標榜した作庭家・重森三玲による設計で、伝統的な市松模様をサツキの刈込みと葛石かづらいしで表現した、大胆な意匠です。
京都には、ほかにも伝統と現代的センスを融合させたすばらしい庭がたくさんあります。本書では、三玲の孫にあたる作庭家・重森千靑氏が、京都に行ったらぜひ見てほしい“和モダン庭園"を選び、京都の庭園写真に定評のある写真家・中田昭氏の写真で解説。新旧問わず、「モダン」な庭は、なぜ、見るものにそう感じさせるのか。その秘密を、美しい写真と庭鑑賞のためのキーワードから読み解き、背景にある庭園設計思想などを紹介します。


とっておきの角度で見る 京都の「この瞬間」

水野克比古 著

京都の名社寺・名所の本当に見るべき絶景とその行きどきを案内。京都を知り尽くした名写真家による圧倒的な美しさの写真とともに、地図付きでわかりやすくガイド。京都好き必携の一冊です!


3.電車でめぐる旅

東海道新幹線 各駅停車の旅

甲斐 みのり 著

京都や東京など旅やお菓子をテーマにしたエッセイ・ガイド本で人気の文筆家・甲斐みのりさんに、東海道新幹線全駅を歩いてもらい、その土地の魅力──歴史、文化、食べものなど──をあますことなく伝えてもらい、これまで知られていなかったそれぞれの駅の魅力について語っていただきました。



新幹線から見える日本の名城

加唐亜紀 著

東海道・山陽新幹線沿線には日本を代表する多くの城が存在します。本書では、新幹線の車窓から見える城の誕生から終焉、そして復活までの物語を紹介します。


新幹線各駅停車 こだま酒場紀行

大竹 聡 著,矢吹 申彦 イラスト

東京から博多まで、35の駅に各駅停車する新幹線「こだま号」。その各駅で下車をして、酒場を探してみたらどうだろう。きっとその土地ごとの名物を出す居酒屋や、常連客に愛されてきたバーがあるはず。そんな軽い気持ち(?)で東京駅から始まった月刊誌「ひととき」の人気連載が、3年あまりをかけてようやく博多駅まで行き着き、待望の書籍化。
巡った酒場は十店十色なれど、旬の肴を心を込めて提供し、常連客に愛される店ばかり。おいしい料理や銘酒の数々を目当てに旅した酔狂な記録を、ほろ酔いエッセイとおいしそうなイラストの数々でお楽しみください。


電車でめぐる富士山の旅

御殿場、富士宮、富士吉田、清水へ
甲斐 みのり 著

旅やお菓子をテーマにしたエッセイ・ガイドで人気の文筆家・甲斐みのりさんに、富士山周辺を歩いてもらい、その土地の魅力──歴史、文化、食べものなど──を語っていただきました。富士山に登る人はもちろん、登らない人にとっても、富士山周辺での楽しみ方・過ごし方が変わる1冊です。


4.東海道を旅する

【写真集】東海道の旅

林 忠彦,林 義勝 著

昭和を代表する写真家・林忠彦氏と、息子・義勝氏による親子二代にわたって撮影された「東海道」の写真集です。「江戸時代」と「鎌倉時代」、二つの時代の面影をたどる、東海道を行き交う現代の旅人におくります。


東海道57次

志田 威 著

歴史街道の中で最も政治的に重きが置かれた東海道の歴史と文化を、旧蒲原宿に生まれた「東海道町民生活歴史館」館主である著者がわかりやすく解説。徳川3代が整備した東海道の歴史、街道沿いに残る家康のエピソード、広重はなぜ57次の東海道を53次に描いたのか、昔の旅人は峠や大河をどのように越えたのかなど、東海道の知られざる話題が満載です。


新幹線で行く 散歩絵巻東海道五十七次

こちずライブラリ:編

お江戸日本橋と大坂高麗橋を結んでいた日本の大動脈、東海道五十七次。その57の宿場の詳細な「ガイドブック」と、江戸時代の道中図と最新の地図を上下に並べた、表裏で約9mの「江戸・平成版道中絵巻」がセットになっています。東海道新幹線を活用して旧東海道を歩く人に最適。街道を歩きながら「時間旅行」が楽しめます。


5.台湾を旅する

台湾探見 Discover Taiwan

ちょっぴりディープに台湾(フォルモサ)体験

片倉真理 著,片倉佳史

台湾在住歴20年の作家夫婦が取材体験をもとに、台湾各地の風土や祭典、歴史、日本とのかかわりなどを紹介した紀行エッセイ。秘境探索、田舎散策、歴史建築探訪、ご当地グルメ、島旅などのほか、愛文マンゴーの開発秘話や凍頂烏龍茶の茶畑訪問記など、いくつかのネタを厳選し、ちょっぴりディープな台湾を取り上げています。


台北・歴史建築探訪

日本が遺した建築遺産を歩く 1895~1945
片倉 佳史:文・写真

台北市内に残る日本統治時代の建築物を豊富な写真とともに紹介。歴史、文化、地理などの要素を盛り込み、日本人と台湾人がともに暮らした半世紀とは何だったのかを、振り返ります。
中には政府関係機関の計らいを受けたり、居住者と交渉の上、特別撮影させてもらったりしたカットも多く、また、引揚者や台湾の古老から提供を受けた貴重な古写真もあり、永久保存版の一冊です。


台湾 旅人地図帳

台湾在住作家が手がけた究極の散策ガイド
片倉 佳史,片倉 真理 著

台湾といえば台北旅行が主ですが、最近では台北以外の大都市や地方都市の魅力にも注目が集まっています。台湾在住20年の作家夫婦、片倉佳史さんと片倉真理さんが、約80のエリアやスポットを丹念に取材し、詳細な地図とおすすめコメント、写真とともにオールカラーで紹介しています。


6.旅と文化

「旅ことば」の旅

中西 進 著

古今東西の旅にまつわることば、88個を紹介しながら、日本人にとっての旅の意味を、やさしく解説します。旅の楽しさ、旅のせつなさ、旅のさみしさ。すべての感情が胸に迫り、旅を思って泣きたくなる、それなのにやっぱり旅がしたくなる……そんな1冊です。


旅行記・滞在記500冊から学ぶ 
日本人が知らないアジア人の本質

麻生川静男 著

「社会人にはリベラルアーツが必要」と言われるものの、リベラルアーツとは一体何でしょうか? 麻生川氏は「それは、文化のコアをつかむことだ」と言います。文化のコアをつかむとは、文化圏の中核となっている考えを自分の言葉で表現できること。つまり「ひと言で言うと、日本とは○○だ」と説明できることです。そして文化のコアをつかんだあとは、世界や人生の諸問題に対して自分なりの答えを出せるような世界観と人生観を持つことが、リベラルアーツの最終着地点です。
本書は、500冊以上の旅行記・滞在記を読み尽くした麻生川氏が到達した各国の「文化のコア」を、アジア中心に紹介します。観察眼の鋭い人による旅行記や滞在記は、文化のコアをくっきり浮かび上がらせます。これらは事象の羅列にとどまらず、価値観や倫理観を知ることができます。同時に、私たち日本人が苦手とする多様な文化背景の理解や思想的な脆弱さも払拭することができる1冊です。


さて、ここまで一気にご紹介してまいりましたが、気になる本は見つけられたでしょうか。

それでは皆さま、どうぞ良い旅を!
(祝你旅途愉快!)

ほんのひととき編集部

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