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30.心配性だと思っていたけど勘違いだった


心配性な自分が情けなくて治そうともがいて来た

いつからか覚えていないのですが、
とても心配性で、用心深い性格でした

用心深いことを示すことわざで、
”石橋を叩いて渡る“と言いますが、

自分の場合は、
石橋の素材とその特性を調べ、
石橋を作ったメーカーや技術者を調べ、
石橋を叩き、
石橋の横で、石橋を渡っている人を観察して安全を確認してから渡るくらい
心配性、用心深さが重症レベルだと、自負しています

よく言えば、丁寧に、
正確に進めると言える反面、

スピード感やチャレンジ精神に欠け、
わからない事に飛び込めず、
出遅れしまう事が最大のデメリットになっていました

その為、心配性で、うじうじしている自分を
とても情けなく感じていました
それが自己否定に繋がる要因の1つでもありました

どうしたら治せるだろうかと思い、
人はなぜ不安を感じるか、
いつ不安を感じるか、
不安を感じた際に脳はどうなるか、
脳科学や心理学の本等、
手当たり次第に読み漁りました

でも、どれを読んでもあまりピンと来ず、
これまで治す事ができませんでした

けれども、最近唐突に、
もしかしたら自分は不安な状態に敢えて選んでいて、
悩んでいる自分に酔っているかもしれないとふと思いました

もしこうだった場合にどうしようかと想いを巡らせては、
考える事を本当は楽しんでいる自分がいるのではないかと思いました

昔気付きかけた事もあったように思うのですが、
悩んでいる自分に酔うなんて、
とてつもないナルシストで気持ち悪いと感じ、
自分の見たくない一面に蓋をしたのではないかとなんとなく思います

当時は、自己認識と実際に自分が離れている事に対して、
プライドが高く、自己肯定感が低く、
受け入れられなかったのだと推測します

でも、心配な状態になることで、
多角的に物事を捉える様になり、
それによって本質が見えて来たり、
常識と言われている事の矛盾やおかしさ、
得られる旨味に気付いたり、
スピード感を求めた結果、
細部の見落としに気付くことがよくありました

何かしら心配性でいる事のメリットがあったと
無意識下で感じていたから、

自分は敢えて心配性と捉えられる状態を
選んでいたのではないかとふと思いました

また、その一方で、
行動に移す前にあれやこれやと心配する事で、
結果がうまく行かなかった時に
言い訳にしようとしていた部分もあると思いました

あぁ、やっぱり自分が心配した通り上手く行かなかった、
予測はできていたけれど、
外的要因がそうさせ、
自分が悪いわけではないと

そして、リスクが高いやら、それらしい理由を付けて、
行動に移さない言い訳を考えていたのではないかと、
自分の嫌な一面に目を逸らしたくなりました

予測しておけば、後悔せずに済みますからね

心配性のタイプ

自分の事を自分で観察してみて、
心配性と一括りにしているだけで、
違うタイプもの物が3つあると気が付きました

1.脳疲労の蓄積による不安感

何か一心不乱に取り組んでいる際、
時々頭の働きが鈍くなったり、
なぜかネガティブ思考が止まらなくなることがあります

最近気が付いたのですが、
脳疲労がたまると、
こういった症状が出ることを知りました

自分の経験による感覚論になってしまいますが、
自分では休んでいるつもりでも、
ボーとして頭を休ませる時間を取らないと
頭の疲労はなかなか取れない様です

少し頭が重たいかもという症状が出ても、
放置をしていると疲れは蓄積され続け、
不安を強く感じたり、
嗅覚や聴覚が普段よりも敏感になる神経過敏になったり、
細かい事が気になってイライラしやすくなったり、
首の凝りを感じる様になってきます

マッサージをしても、
またすぐに首が凝る様になり、
何かおかしいなという調子が続くようになります

また、なぜか涙が止まらなくなったり、
文字を読んでも頭に入らない、
人の話を聞いても頭に入らない、
小さなミスから過去の失敗を思い出し、自己否定や自責が止まらない、
同じ事をぐるぐる考えてしまうという症状が出始めます

生きづらさは本人の考え方が問題である事が多いと思いますが、
こういった症状が出始めた際には、
まずボーと何もしない時間を確保して、
まずは頭を休める事が先決だと学びました

どれだけ自分に発想の転換をする様に言い聞かせても、
全く効果が無い事を知りました

集中力が下がるだけでなく、
身の回りの人達にも当たってしまい、
迷惑をかける事になります

そして、それがさらに自己否定に繋がってしまいます

自分の不安は疲労から来ていないか、
まず初めに疑った方が良いと気が付きました

2.対人関係における自己防衛

人間関係で痛い思いをたくさんして来ました

自分のレベルを客観的に見て、
ここは出来ているが、ここは出来ないという事を言うと、
自信過剰、嫌味と、
想定していない悪い方向へ受け取られてしまう事が多々ありました

ミスをしたり、失敗したり、理解できていないところがあって当たり前のはずなのに、
自信満々な癖に出来ないんだと、
嫌味を言われることもありました

当時、雑音と受け流せたら良かったのですが、
上手く受け流すスキルが無かった事に加え、
自分の繊細さも加わり、
とても傷付きました

仲が良いと思っていたのは自分だけだったのかな、
親切心で助けた事もあるのは感謝されない所か、
悪く受け取られるんだなと、
悲しかったです

不安なふり、心配症でいる方が、
自分にとって都合が良いと、
子供の時に知ってしまいました

アメリカに来てから、
無理に心配症のふりをする必要が無くなりました

心配性のふりをしていると本当に心配されたり、
会話が弾まなかったりします

一方で、日本人と会話する時は、
いまだに心配、不安なふりをして、
謙虚そうなふりをして話をする癖が発動します

本当は、心配性ではなく、
日本で謙虚そうにしていないと、
嫌な思いをする経験から、
ただ心配性にふりををしていただけなのではないかと思います

3.ストレスを感じる環境で焦りや不安を感じている

大切な試験の前、プレゼンの前等、
自分でコントロールできない不安や心配に襲われることがあります

思春期に入ってから、
こういった大事な場面で、緊張しやすくなり、
自分の実力を上手く発揮できなくなってしまいました

どれだけ自分を言い聞かせてもなかなか克服できず、
このnoteで自分の内面を整理しても、
大人になった今でも苦しむことがあります

不安の9割以上は実現しないと聞いたことがありますが、
自分の中で腑に落ちず、
なかなかうまく対処することが出来ませんでした

特にテストでよく失敗をしてきました
失敗したくない、良い点を取りたいという欲が特に強かったのだと思います
また、その結果について、
親や、先生、上司などから言及されることが多く、
自分の中でプレッシャーを作ってしまっていたのだと思います

この心配のタイプは、
自分が今後生きていく上で足かせになってしまい、
自分に自信を無くしたり、
自己否定の発動ポイントになっている為、
ここで少し向き合い対等思います

不安や心配で普段の力を発揮できない事を
不安視すべし

ストレス環境下にいる際、
頭の中に~したらどうしよう、~がまだ練習不十分かも、と
出来ていない事に意識が向く事があります

でも、よく考えると、
不安や心配で意識がそこに向いてしまい、
本来集中したかったことに集中できていないという
問題点に気が付きました

脳疲労と合わさって、
過去の出来事から自分がダメだと思ってしまう情報をわざわざ探して来て、
いつまでも自責行為をしてしまう事もありました

また、突然掃除を始めたりと、
逃避行動を起こすこともありました

でも、本来は心配や不安を感じる程、
今の自分の状況が良くないのであれば、
やるべきことに集中して努力し続けなければなりません

それなのに、感情的な焦りに気を取られ、
貴重な時間を有効に使えていない
自分のまずさに一刻も早く心配し、
不安視する方がよっぽど大事であるという事に気が付けていませんでした

今の自分の不安、心配、焦りは、
果たして自分にとって有益だろうか、

もう少し客観視して、冷静に判断する必要があると
書いてみて気付かされました

基本的にトラブルや対人関係において、
冷静に対応できる感情コントロールを見に付けていた為、
もう感情に振り回されずに対応できると思っていたのですが、

勉強面、テスト面は、
まだ未熟な部分があった事にこうして書いていて気付かされました

チョーキングの対処法

ちなみにプレッシャー下で落ち着く方法に関して、
TEDの動画がとても参考になった為、
掲載しておきます

How to stay calm under pressure - Noa Kageyama and Pen-Pen Chen

大事な局面ほどミスをしてしまう

何年も、何か月も、
一生懸命練習をして準備をしたのに、
本番の大事な場面で、ミスをしてしまう

特にスポーツ選手に多く見られ、
熟練したパフォーマーがプレッシャー下で実力を発揮できないことがある現象で、"チョーキング"と呼ばれている

これは、人前で話したり、
世界的なアーティストも悩ませているものである

なぜ大事な場面でミスをしてしまうのか

チョーキングの原因について、2つの説がある

1.注意散漫理論
不安や心配が頭の中を占領し、
目の前のタスクに集中する為のスペースが奪われる
関連する思考と無関係な思考が注意を競い合うと、
パフォーマンスが低下してしまうという理論

2.過剰な監視理論
プレッシャーは人がタスクを過剰に分析してしまう原因となるという理論
スキルが自動化されると、
そのメカニズムを意識的に分析することで、
スムーズに実行する能力が阻害される
プレッシャー環境下で、焦りや、不安など、
本来集中しなければならない事以外に意識が言ってしまう

脳の処理は有限である為、
こうした感情にパフォーマンスが邪魔されてしまい、
本来の力を発揮できなくなると考えられている

チョーキングを発症する人としない人がいる

プレッシャー環境下で、
焦りや不安を感じ、
チョーキングを発症する人と、
そうでない人の2タイプがいる

チョーキングを発症しやすい人の傾向がある

研究によると、自己意識過剰、不安、または他人の評価を恐れる人は、
チョーキングしやすい傾向にある事がわかっている

プレッシャー下でも自分の実力を発揮する為に

1.プレッシャー下で練習を行う
ストレスを感じながらパフォーマンスすることに慣れる

2.プレパフォーマンスルーティンを確立する
 呼吸運動や目標への集中など、一連の儀式を行うことで、一貫性を高める

3.結果に集中し、メカニズムは気にしない
実行するべき具体的なステップではなく、最終的な結果に意識を向ける。

チョーキングしやすい人の傾向に当てはまる

チョーキングの話を聞いた際、
非常に身に覚えのある話でした

また、チョーキングしやすい人の傾向に関して、
良く当てはまっていると感じました

最近はかなり落ち着きましたが、
子供の頃、自分に自信が無かった為に、
特に自意識が強く、
目の前から年齢の近い子供の集団が来ると、
目が合うのが怖く、
親の後ろに隠れたり、
うつむいて歩いていました

地味な自分を見て馬鹿にされるのではないかと、
勝手に相手を意識してしまう位、
自意識過剰でした

思っているほど、人は自分のことを見ていないと気付いたのは、
大学生か、社会人になってから、
割と最近だったように感じます

自信の無さから、失敗を恐れる、自意識過剰になる、
その結果、自分の力を発揮できなくなる、
という自分が表っていた以上に根深い問題を持っていたことに気付かされました

テストや仕事の場面等、
未だチョーキングの様な現象が多々起きてしまう為、
今後も自分への自信を付けてあげることが非常に重要だと思いました

自分は心配性ではない

総じて、自分は心配性ではない、
ただ都合よく心配性を使っていたり、
一時的に自信の無さから不安を感じることがあるだけであると思います

言い聞かせるだけでも、
不安感が強い時に冷静になれる為、
またこの記事に戻ってくるとき、
自分の為に、ここで言い聞かせておきたいと思います

閲覧頂き、ありがとうございました


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