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1⃣IT業界は知っておきたい、コンピュータの歴史~聞いたら誰かに伝えたくなる~

こんにちは。のんのんです。

本日は、IT業界に参入するのなら、知っておくとより視野が広まる”コンピュータの世界”についてお話しできればと思います。
*本文章は、大学内で提出したレポートをもとに作成しています。文章の語尾や構成についても、レポートチックになっていますがご了承ください😊


戦後の情報技術に影響をもたらしたのは”第2次世界大戦”



キーワード:Alan Turing、Nobert Wiener、エニグマ、サイバネティクス、フィードバック、情報源、ENIAC
参考文献:「インフォメーション~情報技術の人類史」

コンピュータを基礎となる”フィードバック”は神経学がゆえん?

これから、第二次世界大戦が戦後の情報技術史にどのように影響を与えたのか、講義と『インフォメーション』に基づいて述べることとする。
 これを述べるにあたってまずは、第二次世界大戦後に生じた、情報技術の発展の過程について見ていく。過程について説明したのち、どのように影響を与えたのかを述べ、本問題を終える。

 はじめに、第二次世界大戦後に生じた情報技術の発展について述べる。第二次世界大戦中、世界では情報戦がカギとなった。世界先進国が互いに牽制し合う中、アメリカやドイツ、イギリスではミサイル研究等に力を入れていた。そこでのミサイル発射の際の角度や落下位置の計算、また、対ミサイルへの防御の研究の中で正確で高度な計算が必要になった。高度な計算には、数万回の繰り返しの実践と修正が必要となる。そこで、アメリカのマサチューセッツ工科大学のNobert Wienerが、ミサイル研究の中でも砲火制御システムに着目をして、修正を実現するための「自己調整の仕組み」を開発した。そこでは、神経学の理論を取り入れることで、自己調整方法を「フィードバック」という形で実現させた。このように、神経学の理論から自己調整の仕組みを普及させることで、動物と機械のコントロールとコミュニケーションにかかわる科学ともいわれる「サイバネティクス」という分野を発展させた。のちにこれらは、ENIACと呼ばれる電子計算機の発展につながったと言われている。


ドイツの暗号作成機”エニグマ”による情報戦争


 一方、ドイツでは、暗号を作成するための機械、「エニグマ」が発明され、ドイツ軍では軍事情報を密にやり取りしていた。このやり取りは、メッセージを発信する「情報源」を何らかのやり方で符号化させられる。かつその符号化はランダムで予測不可能な「雑音源」として信号される。一方受信者は、その受信された信号を送信側とは逆の操作を行うことで、メッセージを解読したり、復元したりしていた。このドイツの「暗号」による情報伝達に対し、イギリスの数学者、Alan Turingが、ドイツのエニグマの暗号解読に従事することとなる。そして彼は、「符号化の規則」や「雑音源」の仕組みを理解することでドイツのエニグマ暗号機を解読した。これがイギリスを含む連合国の戦争の勝利に貢献の一因となった。また、Alan Turingは、チューリングマシーンといった、「計算すること」を目的とした、彼の頭の中の仮想的な計算機を発明した。このマシーンは2進数によって示され、今後の「コンピュータ」の構築可能性を、コンピュータが設計される前に明らかにしたとされる。

当時は、上のように機会として発明はされていなかった。


アランチューリング:映画「イミテーションゲーム」の主人公の元となったモデル。

まとめ


 このように、第二次世界大戦中の情報戦は、情報技術の発展に大きな影響を与えた。アメリカのNobert Wienerによるフィードバックの概念を用いた砲火制御システムの開発や、サイバネティクスの発展は、後の電子計算機の基礎を築いた。また、イギリスのAlan Turingによるエニグマの暗号解読や、チューリングマシンの考案は、コンピュータ科学の発展に重要な貢献をした。これらの技術革新は、戦後の情報技術の飛躍的な進歩の礎となり、現代の高度な計算技術や情報通信技術の基盤を形成した。

いかがだったでしょうか?

第2次世界大戦中の”戦争”を軸にした、「高度な計算」や「先を予測した計算」が求められた。そこで、その高度で精確な計算を達成するために、神経学の概念を用いてシステムを開発したり、暗号解読を目的とした計算機概念の発明させた。
しかし、まだまだ現代のコンピュータには程遠い歴史。これからどんどんとコンピュータの歴史に迫っていきます。
お楽しみに。



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