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今に満足したほうがいいじゃん

これは生きるのがちょっとお疲れ気味になった
あなたへ送る「読むサプリ」です。

幼稚園に通っていたときのこと。

「あなたは将来大人になったら、
何になりたいの」
先生に問いかけられた。

キョトンと立ち尽くす自分。
夢はそこで覚めた。

たった4歳とか5歳でそんなことはわかるまい。
せいぜい「ウルトラマンや仮面ライダー」になりたいという、大人からみれば
微笑ましい回答をするのが
関の山だろう。

プロ野球選手も弁護士も
目指していたものには
なれなかったけど、
幸せに生きていると
勝手に自覚している。

今日の楽しみは、
休日のランチで
近所の定食屋の地魚の
刺し身定食をいただけることだ。
多分1,000円ぐらいかな。

私は今、38歳だが
就職活動を始めるぐらいの
時期に「勝ち組・負け組」という言葉をよく耳にするようになった。

成功しているのかその逆なのか。
人生の答えをはっきり決めるように
急かされているような、そんな感覚が
そこにはあった。

君は大手企業にいったのか。
君はスタートアップにいったのか。
君は中小企業にいったのか。
君ははたまた会社をやめて起業したのか。

20代半ばのころの飲み会に行くと、
そこから先の
勝ち組へのサクセスロードを
歩んでいるかどうか
の進捗管理をさせられているようで、
息苦しかった。

学校の成績も仕事の評価も、
結局は他人を含めた
外的要因で決まる。

ただ、いま幸せに生きているか。
自分の人生に満足しているのか。
これはあくまで主観的なものであり、
自分で答えを決めたいな。

生まれてきた以上、環境や自身の
体格など先天的な
もの、コントロールできないものばかりだ。

努力だけでどうしようもないこともある。
私はこんな言葉
受け入れがたいが「親ガチャ」なんて
言葉まであるらしい。

いまの境遇や条件で「やりくり」をして
自分なりの幸せを見つけにいく
ほうがずっといい。

イチロー選手がメジャー
3000本安打を達成したときの
コメントが印象に残っている。

「え、達成感って感じてしまうと前に進めないんですか。そこが僕にはそもそも疑問ですけど、達成感とか満足感っていうのは僕は味わえば味わうほど前に進めると思っているので、小さなことでも満足感、満足することっていうのはすごく大事なことだと思うんですよね。
だから、僕は今日のこの瞬間とても満足ですし、それは味わうとまた次へのやる気、モチベーションが生まれてくると僕はこれまでの経験上信じているので、これからもそうでありたいと思っています」

これだけ野球界において、
大きなことを成し遂げているイチロー選手で
さえも、今この瞬間に満足している
気持ちを大事にしている。

自分が最後の最後で人生を
終えるときに、「いい人生だった」と
思えればそれでいい。
そのために今の自分がやるべきことはなにか。
問いかけてみる。

朝いっぱいの美味しい
コーヒーをいただくことができること。

仕事があること。

休日に家族と夕食が取れること。

自分が勝手に当たり前だと
思いこんでいることに
幸せや満足は必ずある。
小さなことでいい。

これを世間のものさしで
とらえようとすると、
苦しくなってしまう。


だから今に満足したほうがいいじゃん。
満足できることを見つけたらいいじゃん。
これは妥協とはちょっと違うんじゃないかな。

さて、これから地魚の
刺し身定食をいただきに
いくとしよう。

きっと僕は今日も幸せだ。

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