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君はまだ一発屋の花火の輝きを知らない

お笑い芸人は世界の幸せを作っている。

そんなことを聞いたら、君は驚くだろうか。

私は健康経営コンサルタントとして仕事柄、
非常に健康に近い立ち位置で仕事をしている。
そのため、健康になることは
幸せになるための第一条件で
あると確信している。

そのために必要な習慣やノウハウを
人一倍探求している。

その中で笑いの効果は絶大だ。お金、
幸せ、健康いずれを求める人にとっても。

笑うと人間の体内にある
NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が
活性化して、ガンや感染症にかかり
にくくなると言われている。

ある実験によると、笑うことで、
ガンやウイルスに対する抵抗力が高まり、
同時に免疫異常の改善にも
繋がる結果も出ている。

筆者はたまに休日に予定がない日ができると、
有料動画サイトで好きなお笑い芸人の
動画を鑑賞する。

好きな芸人だから、当然声をあげて
笑うことができる。
ここで大きな幸福感をいつも覚える。

笑うとエンドルフィンという
幸福作用を持つ脳内物質が
分泌されるそうだ。

それゆえに前向きな気持ちにもなれるし、
周囲にも喜びをもたらすことが
できるようになる。

そんなお笑い芸人や
そのジャンルに属するタレントとして
活躍している方々を心の底から
リスペクトしている。

稽古や努力では
まかない切れない「才能」を感じるからだ。

しかしながら、我々に幸せな笑いを
もたらしてくれるタレントの皆様には、
こんなふうに言われている方々がいる。

「あの人は一発屋芸人だからねー」

「あの頃はすごかったけどね、
いまごろあの一発屋は
どうしているのかしら」

一発屋芸人と聞いて、あなたは
何をイメージするだろうか。

そもそも一発屋とは何か。

一作品もしくはネタのみが
大ヒットもしくは一時的に大活躍して、
その後はヒットしない、または
名前が聞かれなくなった人を指す俗語で、
ネガティブな意味で使われることが多い。

一発屋芸人の今

一発屋芸人という言葉は世間では
見下したかのような表現で使われている。

まるで一発屋芸人として栄華を極めた後、
落ちぶれていくさまを大げさに描く
メディアの報道を目にしたことがある。

はたして、これが一発屋芸人の
実態なのだろうか。

1年ほど前だっただろうか。

ギター漫談で一世を風靡したあるタレントが
テレビで最高月収を告白していた。

その額はなんと2,800万円。
繰り返すが月収である、年収ではない。

なんと一般の平均所得の
5年分以上をたった1ヶ月で稼いだことになる。

時代に愛されたのか、
たまたまオリジナルな芸風が
ひょんなところから大衆に
受け入れられたのかはわからない。
大ブレイクのきっかけはそれぞれだろう。

ただ経緯はどうあれ、
一般社会のサラリーマンではありえない。

月収が一時的でも、
今の60倍になる可能性があることを
論理的に説明できる人は極めて限られるだろう。

私から見れば、これだけでも一発屋芸人は見下される存在ではないし、リスペクトの対象である。もらったギャラはお客様を喜んでいただいた対価だと信じているからだ。

中にはブレイク後、
業界を去っていくものもいるが、
彼らの大ヒットしたネタや芸は
大衆の脳裏に焼き付いている。

テレビという場では出番がなくなったとしても、ユーチューブなどのネット媒体、ラジオ、イベントなど引っ張りだこで大活躍している一発屋芸人はたくさんいるのだ。

そんなトップランナーから
学べることがあることを伝えたい。

一発屋を逆手に取った「ピークを知る男」

以前ある地下鉄のホームでポスターを見て、私は心の底から感動した。

そこに印刷されていたのは、
二人の芸人である。
一人はダンディ坂野さんで、
もう一人は小島よしおさん。

二人はそれぞれ「ゲッツ!」
と「そんなの関係ねぇ!」のギャグで
2000年代に一世を風靡したいずれも
一発屋芸人の代表格である。

メトロエージェンシーHPより


メトロエージェンシーHPより

そもそもこのポスターは、
ピークであるラッシュの時間帯の
混雑緩和のための時差出勤、
すなわちオフピーク通勤を、
ピークを知る男たち(一発屋芸人)が
呼びかけるという
秀逸なプロモーションなのだ。

実際にこのCMはかなり好評を博したらしい。

すでに前述したとおり、
彼らはこのポスターで突如蘇ったのではなく、
ブレイク後も子供番組やネット等で
自分たちの活躍の居場所を
作ってきた方々である。

「ピークを知る男」というフレーズが
受け入れられたことは、
「一発屋芸人」というジャンルが
短期間の活躍で一発の花火のように消えるのではなく、長く活躍できる「ひとつの職種」たりうるということ、世間から見下されるような
存在ではないということを証明したのである。

彼らもはじめて迎えた芸人のピークから、
新しい活躍の場を移すまでの過程では
様々な苦労があったと思う。

しかし彼らは新しい場所でも
この必殺技であるネタを
披露して長く愛されている。

一度でもブレイクした経験や
世間に受け入れられた記憶が
次のエネルギーになる推進力になった
のではないだろうか。

これはお笑い芸人以外のジャンルで
活躍する我々も学ぶことがある。

それは、圧倒的に出した成果を糧にして周囲に惑わされず、自分の道を突き進むことの大切さである。自分自身の信念があるのであれば、迷ってはいけない、愚直に続けること

そんな大切さを教わった気がしてならないのだ。
もしあなたが一度でも月収60倍とまでは行かなくとも、花火のような圧倒的な結果をだした経験があるなら、それは必ず次のステップへの自信のカケラになるのではないか。

最初はたった一発の大きな花火でも、
繰り返し上げ続けていれば、
必ず見てくれている人がいるものだ。
私はそう信じたい。
たった1回の短期的な大きな成功しかないことを馬鹿にするような人間にもそんな自身を卑下するような自分にもなりたくはない

だから今日も一発屋と呼ばれるお笑い芸人は、
世界の幸せを作っていると確信しているし、
自分で仕事の居場所を作り上げていく
「一発屋芸人」を尊敬してやまぬのである。

お笑い芸人は世界の幸せを作っているのだから。


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