なぜかハワイ刑務所へ

空港から手錠をかけられ、護送車で7分ほど移動したところは
グレーのビル。(犯罪を犯してないのに手錠をかけられるのが疑問)
後にアメリカ人の彼には人権問題だと言われましたが、異国民の私は
多分そんなこと言ったらもっとひどい目にあっていそう。。。と言いました。

PCR検査と、健康診断、メンタルのチェックも終えて連れて行かれたのは
独房でした。。。下着も全て刑務所のものに着替えさせられ、緑の囚人服を着て何も考えられずに移動。。。サンドイッチとオレンジが入った袋を渡されました。
オリのような(プリズンブレイクのような感じです)扉がたくさんある場所に連れて行かれ、一つの部屋の前で止まると鍵を開け、中に入るように。

2段ベッドがあって、トイレとシンクがあるせまい部屋。

トイレは扉の外からも見える。。。
しばらくすると、女性が一人きました。私はすっかり私のお世話をしてくださる方なのかなと思い込みましたが、彼女もそこに収容されたハワイ出身の方。

最初は恐る恐る挨拶をして、私と同じようにどこかに行けなかったのかな
と伺ってみたら、なんだか話が違う。。。。

部屋の窓から空港が見えて、飛行機が飛び立つところも見えました。なのでここは空港の敷地内のようです。
私のように、アメリカに入国できなかった人がここに入るのかなと思い
同じへやに来た、ハワイ出身の彼女に話を聞くと、家に警察が来て私のガールフレンドも家にアクセサリーなどを置いていなくなっていたからここにいると思う。。という話。。

あれ?なんか違う。。家から来たってことはアメリカに入国できなかったわけではなくて他の罪で来た模様。
私は罪を犯したわけではなく、あくまで次の4日後の飛行機を待つ一時収容なのですが、なぜ罪をお犯した方と一緒にいるのだろう。そして、渡されたルールブックにはプリズン(刑務所)とあり、改めてここが刑務所ということに気がつきました。

1日中ベッドで泣いて過ごし、今後ESTAが一生使えないこと、仕事をやめて不安なこと、彼にどうやって今後会うのかの不安、家族にはこのことが伝わっているかなどいろんな不安で、眠って起きるたびにこれは夢であって欲しいと思いました。
その思いも虚しく、現実に起こっていることでした。

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