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コントロールしたがる経営者たち

 パプアニューギニア海産・工場長の武藤北斗です。「好きな日に働く」「嫌いな仕事はやってはいけない」など働き方全般に関してはこちら。新しい取り組み「サポートをしてはいけない」はこちらをお読みください。

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 従業員をコントロールしたがる経営者がとにかく多い。しかも無意識なのでたちが悪い。僕もそんな一人でしたが。

 ルール作りとコントロールは全く違うものだと思っています。だからうちにはコントロールしないためにもルールが沢山あります。作業だけでなく、働き方にも。

 フリースケジュールは「好きな日に働く」というルールに思われがちですが、私の感覚としては「好きな日に重圧なく休める」ということです。それを支えるために、「連絡は全て禁止」とか、時代と逆行していますが「副業禁止」などの補助的なルールなどもあります。

 もちろん従業員を細かくコントロールするためではなく、争いのない職場にするため、そして自分で選択し行動していくためにです。

 そんな中で見えてきたのは、経営者(上司やリーダー)として自分が持ってしまっている「従業員をコントロールしようとする欲求」が思っている以上に根深かかったことです。

 それを特に感じたのはフリースケジュールをはじめて2年たった時でした。

 フリースケジュールは少しずつ形を変えており、始まった当初は出勤退勤時間は固定されていました。9時から16時の人もいれば、10時から17時の人もいました。面接の時に個別に勤務時間帯を決めていたのです。

 私も最初は「さすがに時間まで自由は無理だろう」と試してもいないのに勝手に決め込んでいました。好きな日に出勤することで様々なプラス効果が見えているのにです。さらに恥をさらすようですが、面談での中で、出勤時間に多少でも変動がきけば、今より多く働ける人が増えるであろうことを分かっていたのにも関わらずです。

 今考えれば、何を2年間も中途半端なことをしていたんだろうと思います。だけど、これが固定概念に縛られ、勝手に何かに恐れるがために、無意識に人をコントロールしようとする人間の思考回路なんだと思います。

 ただ、パプアニューギニア海産の場合は、ここで疑問に思って、えいやーと出退勤時間を自由にしました。このあたりの話が実は大切なのですが、文章ではうまく説明できないので気になる方はぜひ講演などに来てほしいと宣伝しつつ、なんにせよこの2年間があったからこそ、常に自分のコントロール欲が作動していないかを意識する人間になれたのかもしれません。

 当時、きっと私は短時間働く人に対する恐れがあったんだと思います。

 実際にやってみると、短時間だけ働きに来る人は、やはりいます。1時間とか2時間とか。でも、工場の稼働にそんなに大きな影響はないんです。すると、目くじらを立てて制止するほどのことでもないなー と思うわけです。

 そんなことよりも、短時間でも働ける会社、従業員の生活に働き方をあわせる会社、争いをなくそうとする会社であることの方がどんなに大切か。

 そんな会社で働き続けているみんなは、結果として、出勤したら頑張って働いてくれます。これが人だと思いますし、そもそも会社として従業員に期待するのはそこのはずなんです。

 経営者は従業員をコントロールするために会社をやっているのか。もちろん違うはずです。多くの経営者やリーダーが、自分が何のために働き、経営し、そして今を生きているのか、自分もいつか死ぬんだということを意識しながら、もう一度考えてみてはどうかと思わずにはいられません。

パプアニューギニア海産・工場長 武藤北斗

*1時間くらいの生放送動画

*講演スケジュールはこちら

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1975年福岡県生まれ。パプアニューギニア海産工場長。3児の父。著書「生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方」。東日本大震災での被災をきっかけに生き方や働き方を模索。好きな日、時間に働くフリースケジュール制などを考案実践中。

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