#211 シール貼ってエビもらう(復活)
コロナ対策で一時ストップしていた『シール貼ってエビもらう』ですが、実はひっそりと復活しております。改めてご紹介させて頂きます。
未来食堂(東京・神保町)さんの『まかない』という取り組みをご存じでしょうか。お店を50分お手伝いすると1食サービスというもので、さらにこの1食を誰かにプレゼントすることもできます。
詳しくは未来食堂さんのページや書籍をお読み頂きたいですが、店主の小林世界さんの『もし何も食べれない状況なっても、未来食堂でお手伝いすればご飯を食べられる』という言葉の深さに私は心揺さぶられました。
パプアニューギニア海産でも同じような取り組みができないかと考えた結果、『袋にシールを400枚貼るとエビ1パックサービス』という形にいたりました。一応補足しておきますと、これはパプアニューギニア海産に所属していない人への取り組みですのでページ下の注意事項をお読みのうえ、この投稿を読んでいるみなさんもぜひご応募ください。
シールを400枚貼るという、とてもシンプルな作業ですが人によって必要な時間が変わってきます。早い人だと30分以内で終わる(従業員より早い)し、初めてでしかも細かい作業が苦手だったりすると2時間かかる場合もあります。ですがサービスとしてお渡しするエビは同じく1パックです。
労働の対価ではなくお手伝いして頂いたサービスだからということもありますが、何よりもいろんな人が『やってみようかな』と気軽に感じてもらいたいからです。
個人的にこの取り組みに参加してもらいたいなと思っているのは、いろんな理由で働くのが難しい方たちです。心や体が苦しかったり、子育て中だったり、勉強が忙しかったり、何かに向き合いすぎてちょっと疲れていたり。
そんないろんな理由をもっている人が『シール貼ってエビもらう』を知った際、気軽に考えてもらえるのは時間ではなく枚数での制限かなと思ったのです。
何かに苦しんでいる人ほど自分に対して厳しい面があったり、ハードルを上げて物事を考えてしまう気がしています。ですからもし時間数で区切った場合に、『せめて〇〇枚は貼らなくては』とか『周りのスピードについていけるか』とか不安が押し寄せてくる感じではないかと考えたのです。
そして私個人としても時間制限にするとどうしても何枚貼ったとか、どんなペースでやっているかが気になってチェックしてしまう気がするのです。それでは単なる労働にすぎないし、管理された嫌な空気になるのは明らかでこの取り組みをやる意味がなくなってしまいます。
現在は1日最大2時間まで作業可能となっており、その前に400枚貼り終えればそこで終了ですし、もし貼り終わらない場合は枚数キープとなり次回に持ち越されます。もちろん1時間で100枚だけ貼って帰るなども自由です。
この心のゆとりこそがこの取り組みの大事なポイントであると考えています。
ですがその反面、お友達との参加はご遠慮頂いております。話に無中になってガタガタに貼ってしまったり、時間だけがどんどん過ぎていくなんてことが続いてしまったからです。時間潰しや遊びという感覚ではなく、それぞれに何か意味を持って参加してほしいなという気持ちがあり、摂津工場に移転してから変更となりましたのでお気をつけください。
現在はお1人もしくはご家族での参加はOKです。特にお子さまと一緒に参加は大歓迎で一緒に貼ってもらっても大丈夫です。赤ちゃんおんぶしてとか、学校に行かない選択をしたお子さんと一緒に来たり、とにかくお気軽に。
それでは最後に参加にあたっての注意点、応募方法などをご紹介して終わりにしたいと思います。こんないろんなことを試せる職場で本当に良かったなと思います。どうぞ皆さんこれからも応援よろしくお願いします!
本当に最後に一言。
パートさんと仲良くしないのと同じように、シール貼りにきた方にも気さくに声をかけたりすることはありません。これが私の普通の状態と思って頂けると幸いです。逆に言えば根掘り葉掘り色々聞かれたり、話をしないといけないような雰囲気は全くありませんのでご安心ください。
パプアニューギニア海産
代表取締役工場長 武藤北斗
摂津市のふるさと納税返礼品に登録いただきました。
オンラインショップはこちら。エビフライ大人気。
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『フリースケジュール』『嫌いな仕事作業禁止』など新しい働き方を10年以上続けているパプアニューギニア海産。代表取締役であり工場長でもある武…
お小遣いは自分で稼ぐというのが武藤家流。サポート感謝です。