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工場の床はけっきょく何色が正解なのか?というはなし

こんにちは、製造部の松田です。

皆さんは普段の生活のなかで、
住環境のについてどれだけ意識していますか。

普段はなかなか意識にのぼらない分、
模様替えしたりリフォームしたり
といった時にとても悩むと思います。

一般的な製造業の工場では
壁は白かベージュのパネル、
もしくはコンクリやトタンなので

基本的に色を加えるとしたら
床を何色に塗装するか?
ということになります。

最近は塗料も製品開発が進み、
カラーバリエーションが豊富になりました。

製造工場では昔からグリーンが定番色ですが、
果たしてそれが本当に正解なのでしょうか?

今回は、塗装選びについて
多面的に考えてみたいと思います。



好みではなく、機能をベースに色を判断

塗装メーカーのホームページを拝見すると、

「適切な色を選んで、安全・高効率な作業空間を!」

と呼びかけられております。

自分の部屋を模様替えするんじゃなくて、
ビジネスの世界なわけですから、

個人個人の好みじゃなくて
機能性(≒ROI)の軸で判断しましょう、
という至極まっとうなご指摘です(笑)


中国地方を中心に塗装工事を展開する
イマガワペイントさんのウェブサイトから、
塗装の各色が与える機能について引用します。

【グレー】

  • 汚れが目立ちにくい

  • 清掃がしやすい

  • メンテナンスしやすい

グリーン

  • 作業員の精神安定、疲労軽減

  • 高い視認性による事故の防止

  • 清掃がしやすい

【ブルー】

  • リラックス効果

  • 高い視認性による事故の防止

  • 汚れが目立ちにくい

【ホワイト】

  • 光を反射し、明るさを確保

  • 空間を広く見せることが可能

  • 清掃がしやすい

工場や倉庫の床は何色がいい?色別、工場・倉庫別にご紹介!


グリーンはリラックス効果がある、は本当か?

イマガワペイントさんの説明では、
グリーンは作業員の精神安定、疲労軽減に
効果があるとされていますが、

あくまで直観的な一般論にすぎず、
実際のところどうなの?
と天邪鬼な私は考えてしまいます。

ザっと調べてみましたところ、
以下2つの理由により
緑色は人間にリラックス効果をもたらし、
精神安定、疲労軽減につながるようです。

1. 緑は目にやさしい
北海道にある千里堂メガネさんの
ウェブサイトより引用します。

緑が目にいい科学的根拠は「可視光線」という光の法則にあります。可視光線とは、人間の目が「光」として捉えられる波長範囲にある電磁波のことを言います。あなたの見える世界があらゆる「色」で彩られているのは、網膜が可視光線の波長の違いを色の違いとして認識できているからです。ちなみに可視光より波長が長くなると赤外線、短くなると紫外線になります。
(中略)
丁度真ん中あたりにあるのが「緑」になります。波長の長さによって人間の目は水晶体の厚さを調整しているため、その調整が少ない緑色というのは目にとって一番負担が少ない色になります。

目が疲れたら遠くの緑を見ると良いって本当?嘘?

つまり、手元の作業で目に負担をかけているので、
作業以外で床などを見るときは目を休ませてあげよう、
それには緑色が一番適しているよ、ということですね。

2. 注意回復理論

環境心理学の研究において1980年代より
「注意回復理論」が提唱されているとのこと。

この理論では、人間の注意を

  • 作業に集中するときなどに働く意図的注意

  • 遠くを眺めるときなどにはたらく自動的注意

の2種類に分類しており、

意図的注意によってもたらされた精神的な疲労は
自動的注意が働くことにより回復する
と提唱しています。

手元の注意でもたらされた疲労を、
床などやや遠くのものをぼーっと見ることで
解消することを狙うといったところでしょうか。


緑は目にやさしい と 注意回復理論を組み合わせれば、
昔から言われている「疲れた時には遠くの緑を眺める
ということの効果が腑に落ちますね。


おわりに

ここまで記事をお読みいただきありがとうございました。

今回は日々の業務でもあまり意識されることのない
床の色について取り上げてみました。

色を選んだうえで、さらにこの塗料!と絞り込むには
耐久性(塗装が割れない加重限界)あるいは
耐熱性のどちらをとるかという検討課題もあります。

弊社では、耐久性の高い緑色の床塗料を使用しています。
フォークリフトによる資材・製品の出し入れが多いため
ひび割れ・ハゲを少なくする目的です。



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大サイズ平面材(パネル等)の異種どうし貼り合わせ加工、
および切断加工を得意としています。


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