ドタキャンと承認欲求

今日は夕方くらいから彼氏に会える予定だったので
おめかしして電車に乗り込むと
「やっぱり無理そう、明日はどう？」
との連絡がきた。

Oh…わたしのこの労力とワクワクを返してよ。。
Umm…悲しみが込み上げる。。
予定がポッカリだし心もポッキリだよ。。

仕事で多忙なんだから仕方が無いし
「わかった！」
と淡白な返事を送る。

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さて、彼と一緒にご飯を食べる予定が
ご飯を食べる気持ちさえどこかに行ってしまった。
だがしかし！今日のこの最高にキュート&プリティなわたしを世に見せしめなければ気が済まない！！
自己承認欲求の雪崩が起きた。

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そうだ、暇そうな後輩はいないか？
午後上がりの後輩にアポをとってみよう。
でも返事が来るのは16時、2時間は一人の時間だ。
食欲は無いし土曜日のカラオケも出来そうにない。

どうせ後輩と合流するなら横浜なのだから横浜で時間を潰そうか、そうしよう。

そうだ、前ハマっていたシーシャ屋に行こう。
やさぐれた気持ちを煙にのせて
読書やら韓国ドラマを見よう！

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味はメロンとバニラをメインにおまかせでチョイス。
ぷはー！たまらん！
非喫煙者なのでシーシャというのは
擬似喫煙を体験出来る素晴らしいアミューズメント！
気分はハイライトを吸ってる椎名林檎様だ。
水タバコをふかす、夕焼けに染る一人の女、、
粋だなあと自らを芸術、エモに仕立てる。
我ながら年中無休の自己肯定感の塊だ。

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そんなこんなで気持ちよくシーシャを吸ってると
彼に癇癪を起こしていたことも忘れて
一人の時間を楽しんだ。

すると再び彼から連絡が。
「やっぱり18時頃に終わりそうだ」
なるほど。
「会いたい気持ちはすごくあるし1度断ってしまったからいたたまれないけど
もし君が良ければ本当に会いたいよ」
のメッセージが汲み取れた。

だがしかし、わたしは後輩に先に連絡しているので
「後輩の連絡次第で決めようね」
と、またしても淡白なわたし。
嘘でもいいから直ちに
「後輩も予定あるみたいだから会おう♡」
と言うべきか迷ったけれど
ここはちゃんと後輩を待ってから
この返事を送ろうとグッと堪えた。
案の定(？)後輩には予定があったので、彼と会うことにした。

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再び飛び跳ねる真っ赤なハートを胸に、
軽い足取りで改札を出て
子犬のように尻尾をふって彼を待とうかな。