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Funny shine
夜の静けさに
恐怖を憶えたのはいつからだろう
うるさいと感じながら
喧噪に飛び込んでゆく
居心地が良い訳でもないのに
ただ、空白を埋めるように
僕の描こうとした道は
もう既になくなっている
信じたくない、考えたくない。
彷徨う心を隠して
その場限りでもいい愛を探す
押しつぶされないように
必死にもがく闇の空
光なんて幻想なのに
騙されていたいと願う
説教たれるつもりなら
他所でやってくれ
幸福すぎない世界は彩りを魅せる
晴天にぶつかる通り雨が
わたしを心地よくさせる
じめじめとした空気は
気持ち悪いのだけど
それがとってもちょうどいい
まっさらなノートに美しい字
緊張感を増幅させる
このノートに相応しいペンを
もっといいペンを買おうか
向上心?贅沢品?
わからないけれどなんか
虚しくなっちゃって
綺麗なものだけ
見ていればよかったのかな
そうしたらどんどん美しくなって
透明になっちゃうのかな
色のない世界
ああ、気づいてしまった
あなたを想って
おしゃれして
可愛くしたつもりなのに
ああ、あなたは思った通り
なにも言わない
褒めてなんて言わないけれど
せめて気づいてほしかった
それさえも
贅沢だったんでしょうか
期待や要求は見苦しい
文句をいうのははじめだけ
なにも言わないあなたに
それでも期待してしまっていた
わたしがばかだった
なにも言わない
なにも言わない。
それが普通だと言い聞かせた
心の奥底にしまった
期
抱きしめた不幸と手放した
幸せの次に待ち受けるのは
不幸せだって
信じて疑わない人間の性
ない幸せを握りしめて
ない不幸を手繰り寄せる
ああ、なんて贅沢な選択
わたしはこうしてまた
ドン底に落ちていくのだろう
ドン底が似合うわたしと
それを忌み嫌う観衆
わたしの人生はわたしのもの
傍から見えるのは上っ面だけでしょう?
黙ってみていればいい
愛しているわ
あなたのことは
でもあなた以外も
愛したくなっちゃった
酔って
表面だけの幸せでちょうどいい
社交辞令でもいいでしょう
真実を追求しなくても
形だけの幸せだけでも
手に入れればそれでいい
形だけでも幸せになれるのは
わたしにとって嬉しいこと
真実なんて
現実なんて
知ったところで
なにひとつ綺麗じゃない
汚れに汚れたそれを
掘り起こした化石のように
緻密に磨き上げた
綺麗とはちがう趣がある美しさ
悲しい世界に生まれた僕たちには
本当の幸せなんてわかりゃしない
あたかも本当に作り上げた幸