煙幕


かったるい空気に
嫌気が刺す
「気分が悪いんで」は本当のこと
みんな心配してくれて
なんていい言葉なんだと思った

扉の向こうには
澄みきった青空が広がって
そんな光の中へ
紫煙をあげるのは
なにかイケナイコトをしてる気分で
わっるい気持ちになる

君たちの光の世界を
僕が壊してあげるよ、なんて。

悪戯な心も
この煙に集う連中には
一切知られることもない
なんて冷たくて愉快

僕はこの世界を愛している

愛しているからこそ
自分色に染めたくて
汚しあげてしまう
申し訳ない。

とはいえ、許して欲しいなんて
さらさら思っちゃいない。

僕のこと全てわかって欲しいなんて
それもまた思っちゃいないさ。
だから

とりあえず僕の痕跡として
わるい証拠だけでも残してやろうかってね
そうして誰も僕の本質を
見抜けないまま死ぬがいいのさ。

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