ナナ

詩を書きます。ひそかに音楽家をめざしています。 作詞のお仕事はじめました。 ちょっと変…

ナナ

詩を書きます。ひそかに音楽家をめざしています。 作詞のお仕事はじめました。 ちょっと変わった音楽が大好きです。 V系バンドでボーカルしたいです。 https://lit.link/hiyori122

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    よくもわるくも ぜんぶわたしの制作物。

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雨の日モノローグ

塩月さんの素敵な曲の歌詞をつけさせていただきました。 本当に素敵な曲、素敵な歌声で耳が幸せになります。 自分の言の葉を聴くのは些か恥ずかしいですが… よかったら聴いてください。 当時の私曰く、「雨の日の憂鬱になる気持ち(一時的な感情)に流されて、常に憂鬱を求めてしまう(やる気がないからいいかって諦めてしまう)人間のひとつの性のようなものを書いた」そうです。

    • 毛玉

      白く凍りつく吐息を 包み込むような温かな口づけで 氷点下に落ちる街を横目に わたしたちは恋に落ちる ゆっくりと踏みしめた地面の 足の感触もきっと忘れやしない 大好きなあなたと2人 歩くだけで幸せ 真夜中の地平線 どこまでも続いてないような 続いているような 不安定な景色を眺め 深く暗い恋に落ちてゆく あなたの青色と わたしの桃色が絡み合う 視界なんて 呼吸なんて あなたで満たして わたしの命なんて しょうもないんだから あなたの手で輝かせてよと 懇願するわたしに 恋

      • 落胆

        ぼくには想像したくないことが 世界にはたくさん落ちている。 悲しい気持ちに焦がれてるあの子 たくさん手を差し伸べた 綺麗な海、楽しいお店 楽しいねと笑いあった それでも悲しみは消えなくて たくさんプレゼントした 美味しいご飯、かわいい人形 もっと、もっと頂戴。 悲しみを理由に 欲深くなるあの子 もうあげるものはないよ そう伝えると もう「ぼく」はいらない、と。 ああ、ぼくはあの子の欲求を満たす 道具にしかなれなかった ああ、ぼくはあの子の本性を 見抜くことが出来なかっ

        • Funny shine

          夜の静けさに 恐怖を憶えたのはいつからだろう うるさいと感じながら 喧噪に飛び込んでゆく 居心地が良い訳でもないのに ただ、空白を埋めるように 僕の描こうとした道は もう既になくなっている 信じたくない、考えたくない。 彷徨う心を隠して その場限りでもいい愛を探す 押しつぶされないように 必死にもがく闇の空 光なんて幻想なのに 騙されていたいと願う 説教たれるつもりなら 他所でやってくれ ぼくらは空蝉の子 死の匂いだけが頼り 救いなんて求めてない サヨナラなんて理

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          8本

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          ちいさいひと

          ぼくはめんどくさい ちいさなことをかんがえて おおきくココロをふるわせる ぼくはめんどくさい きょうのことをかんがえて いやなキモチをぶりかえす ぼくはめんどくさい 他人のことをかんがえて じぶんのキモチをおし殺す ぼくってめんどくさいよね あーあ消えてしまおうか でもでもまってこんなにも あなたのことをかんがえて くるしみながらしぬのはいや。 さいごにためしにぼくだけを 大切にして生きてみたい そしたらたのしくなれるかな そしたらやさしくなれるかな しあわせなキモ

          ちいさいひと

          煙幕

          かったるい空気に 嫌気が刺す 「気分が悪いんで」は本当のこと みんな心配してくれて なんていい言葉なんだと思った 扉の向こうには 澄みきった青空が広がって そんな光の中へ 紫煙をあげるのは なにかイケナイコトをしてる気分で わっるい気持ちになる 君たちの光の世界を 僕が壊してあげるよ、なんて。 悪戯な心も この煙に集う連中には 一切知られることもない なんて冷たくて愉快 僕はこの世界を愛している 愛しているからこそ 自分色に染めたくて 汚しあげてしまう 申し訳ない。

          幸福すぎない世界は彩りを魅せる

          晴天にぶつかる通り雨が わたしを心地よくさせる じめじめとした空気は 気持ち悪いのだけど それがとってもちょうどいい まっさらなノートに美しい字 緊張感を増幅させる このノートに相応しいペンを もっといいペンを買おうか 向上心?贅沢品? わからないけれどなんか 虚しくなっちゃって 綺麗なものだけ 見ていればよかったのかな そうしたらどんどん美しくなって 透明になっちゃうのかな 色のない世界なんてさみしいよ 嫌なものもしっかり見届けた先には きっと綺麗な色が混ざり合う

          幸福すぎない世界は彩りを魅せる

          火遊び

          無知だからこその 美徳として 恋に目覚めた あなたは火花 わたしを照らし、痛めつけ 知らぬうちに焦がしてゆく 火遊びはやめてなんて やぶさかではない あなたは火花 その炎を消して、早く わたしの恋が燃え尽きる前に 浅ましい夢に 恋焦がれて 果てたわたしの指先には あなたはなくて 哀れなわたしの情事を 平坦な天井が物静かに 見守り、押しつぶす ああ、なんて滑稽なのでしょう 優雅に舞えず 這いつくばり あなたを追いかける ガラスの靴なんてない かかとの折れた真っ赤なハイヒー

          美しき背徳

          狭い土地に敷き詰められた たくさんの欲望が この街の卑しさを とても上手に表してる ギラギラと輝くネオンに彷徨う 私たちの視線は 不意に重なり合った というよりも重ねられた 初めからそのつもりで? なんて聞くのはスマートじゃない もう大人なんだから 駆け引きくらいしなきゃ 本能の赴くままに 美しく廃れた街には かわいい女がウロウロしてるのに そちらを蹴って私を遊ぶのは きっとバカな女とバレたから もう大人なんだから 駆け引きくらいしなきゃ みんなの前じゃ忘れたフリして

          美しき背徳

          ああ、気づいてしまった

          あなたを想って おしゃれして 可愛くしたつもりなのに ああ、あなたは思った通り なにも言わない 褒めてなんて言わないけれど せめて気づいてほしかった それさえも 贅沢だったんでしょうか 期待や要求は見苦しい 文句をいうのははじめだけ なにも言わないあなたに それでも期待してしまっていた わたしがばかだった なにも言わない なにも言わない。 それが普通だと言い聞かせた 心の奥底にしまった 期待と要求、願望。 どんどん沈んでゆく 沈んで、沈んで みえないくらい沈んで

          ああ、気づいてしまった

          猛獣

          夜闇に呑み込まれた わたしは金色の光を纏う 艶やかな、ただの女 今宵移ろいゆく街灯よりも 輝きながら優雅に泳ぐ 雅や雅。 わたしに惚れた?腫れた? 当たり前でしょう だって美しいもの ぐいっと手を引かれ 呆気に取られた 目に映るは、ああ、猛獣。 貪ればいいわ。飽きるまで。 骨の髄までしゃぶられたように 艶かしい目線を浴びた 所詮、猛獣。 むさくるしくて、なんて人間臭い。 一夜明けた わたしの脳裏には 猛獣と呼べる人はいない 残ったのは 目の奥の綺麗な瞳孔だけ 何が起

          抱きしめた不幸と手放した

          幸せの次に待ち受けるのは 不幸せだって 信じて疑わない人間の性 ない幸せを握りしめて ない不幸を手繰り寄せる ああ、なんて贅沢な選択 わたしはこうしてまた ドン底に落ちていくのだろう ドン底が似合うわたしと それを忌み嫌う観衆 わたしの人生はわたしのもの 傍から見えるのは上っ面だけでしょう? 黙ってみていればいい 愛しているわ あなたのことは でもあなた以外も 愛したくなっちゃった 酔っているわたし シラフなやつらから 毒矢を射られる どんだけ刺さっても気づかない

          抱きしめた不幸と手放した

          美しき不安定

          どちらかが引いてしまえば 終わってしまう 綱渡りをゆくような 不安定な関係 スリルがあって楽しいでしょう 先に行くも 後に行くも地獄で 一緒に揺らせば 一緒に落ちてしまう 慎重に、慎重に 一歩一歩に神経巡らして それでも、綱が切れたら 全部がおしまいだけれど そのスリルがたまらない 美しき不安定 後戻りできない

          美しき不安定

          お別れの先

          空気が凍っている 先ほどの僕の話か それとも気温のせいか 僕だけがドキマギと 身体を熱くさせている 君が開口するまで 目まぐるしく表情を変えていた 困らせただろうか 言わなければよかった 口に出さなければ これまで通りだったのに 前に進みたいと思った 僕の欲が勝ったせいで 今、窮地に立たされた気分だ 胃が気持ち悪い ようやく開かれた口からは 「ごめんね」と書いてあった ああ、そうだよな 僕はすべて勘違いしていたんだ 僕だけが未来があると 信じてしまっていたんだ 欲深

          お別れの先

          からっぽ

          羽目を外して楽しんだものの 中身はからっぽな気がして 目覚めた途端に馬鹿馬鹿しくなった 楽しいならいいと君はけれど 僕はからっぽのままなんだ 終着点のないタスク探し 僕はこれからなにをしたらいいの? 考えなければいいのに 一寸先は闇か光かもわからない 自分で選んだ道を進んでゆく 先は光であれ、道が続けと 平穏だけを祈ってしまう それでも充実感がほしい 僕は傲慢だろうか からっぽな僕は 満たされないままに 平穏とはかけ離れてゆく 僕が望んだなら、仕方ないけれど

          からっぽ

          表面だけの幸せでちょうどいい

          社交辞令でもいいでしょう 真実を追求しなくても 形だけの幸せだけでも 手に入れればそれでいい 形だけでも幸せになれるのは わたしにとって嬉しいこと 真実なんて 現実なんて 知ったところで なにひとつ綺麗じゃない 汚れに汚れたそれを 掘り起こした化石のように 緻密に磨き上げた 綺麗とはちがう趣がある美しさ 悲しい世界に生まれた僕たちには 本当の幸せなんてわかりゃしない あたかも本当に作り上げた幸せを 取り繕っていくことが最善 期待すると終わるよ

          表面だけの幸せでちょうどいい