火遊び


無知だからこその
美徳として
恋に目覚めた
あなたは火花
わたしを照らし、痛めつけ
知らぬうちに焦がしてゆく

火遊びはやめてなんて
やぶさかではない
あなたは火花
その炎を消して、早く
わたしの恋が燃え尽きる前に

浅ましい夢に
恋焦がれて
果てたわたしの指先には
あなたはなくて
哀れなわたしの情事を
平坦な天井が物静かに
見守り、押しつぶす
ああ、なんて滑稽なのでしょう

優雅に舞えず
這いつくばり
あなたを追いかける
ガラスの靴なんてない
かかとの折れた真っ赤なハイヒール
恥ずかしく背伸びした
わたしを指差しわらうのでしょう

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