抱きしめた不幸と手放した


幸せの次に待ち受けるのは
不幸せだって
信じて疑わない人間の性
ない幸せを握りしめて
ない不幸を手繰り寄せる

ああ、なんて贅沢な選択
わたしはこうしてまた
ドン底に落ちていくのだろう

ドン底が似合うわたしと
それを忌み嫌う観衆
わたしの人生はわたしのもの
傍から見えるのは上っ面だけでしょう?
黙ってみていればいい

愛しているわ
あなたのことは
でもあなた以外も
愛したくなっちゃった

酔っているわたし
シラフなやつらから
毒矢を射られる
どんだけ刺さっても気づかない

いつからが
いつまでか
どうすれば
戻れるか

もう潮時なんだね
わたしたちはお先真っ暗
いいえ、わたしだけが真っ暗

馬鹿だなって笑えばいいわ

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