イクジナシ


「さあ、どっかへ消えな」
蹴散らしてゆく君の顔は
野良猫のように険しい
どうして?なんで?なんて聞けない

他人を牽制をするような
どこか張り詰めた空気
僕はそれを嫌う平和主義
お前が消えてくれ

何も知らずに
僕らはメビウスの輪にはまってゆく

拗れた道は修復が困難だって
もう諦めてしまおうか
過去の君はなかったことにして
未来に生きる方が楽だ


君と過ごした愉快な日々
それも忘れ1つできたヒビに
僕らは崩されてしまった
もとにもどす道がわからない

君との思い出を埋めた
タイムカプセルがあったっけ
もう掘り起こしてしまおうか
先月埋めたばかりだけど…

時間で解決できたなら
僕らは一緒にいるべきだけれど
このまま終わるなら
それはそれで仕方ない
僕は君が笑える世界ならそれでいい
そこに僕がいないだけだから

でも君は険しい顔で笑ってる
それが幸せでないことは
わかっているはずなのに
僕は理由をつけて諦めようとしてる

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