飼育員まるおか

〜人と羊が共に歩む世界を目指して〜 羊と繋がるコミュニティ🌱🐑 https://di…

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マガジン

  • 飼育員の過去記事 2022-2023

    2022年~2023年に書いた過去記事を見ることができます。 私が体験した飼育現場の様子や、思いや感情を記しています。

最近の記事

動物の行動を深く理解する:飼育員の視点

今日は、動物の専門学校の学生たちが実習に来ている中で感じたことについてお話ししたいと思います。 〜以下文字起こし〜 学生の質問から見えてきたこと 最近、カピバラの歯の管理について学生から質問がありました。学校で飼育しているカピバラの歯が伸びているのに対し、うちのカピバラ(バナナちゃん)の歯があまり伸びていないことに気づいたようです。 この質問をきっかけに、学生たちと一緒にバナナちゃんの行動を観察することにしました。単に答えを教えるのではなく、自分たちで観察し、考える機

    • 人と羊の繋がりをデザインする

      お疲れ様です。 飼育員の丸岡です。 昨日は久しぶりに電車に乗って、妻と一緒に名古屋までちいかわラーメンを食べに行ってきました。 #ちいかわラーメン豚大盛 #歩き疲れたけどなぜか体重1kg増えてる ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ## イベントの意義と私の役割 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ さて、今日は「デザイン」の話しをしたいと思います。 秋に愛知牧場で開催する「Sheep Design Festival」いわゆるひつじのデザフェスですね🎨🐑 こ

      • 羊の夜間の放牧と管理:安全性と課題のバランス

        こんにちは、飼育員の丸岡です。 今日は、「夜間の放牧」についてお話しします。 自由に放牧するべきか。 小屋に収容しておくべきか。 これは、一般の方が羊を飼う時に多く寄せられる相談ごとのひとつで、私の経験を元にお話ししたいと思います。 以下、stand FMの文字起こしです。 (フォローしてね) はじめに:環境に応じた管理の重要性 まず強調したいのは、羊の管理方法に絶対的な正解はないということです。それぞれの環境や状況に応じて、最適な方法を選択する必要があります。 こ

        • 私が人と羊を繋げる理由~飼育員が語る、新しい絆の物語~

          こんにちは、飼育員の丸岡です。今日は、私が人と羊をつなぐ取り組みをしている理由について、お話ししたいと思います。 飼育員としての悩み 私は10年以上、飼育員として羊と関わってきました。動物園で "ふれあい" イベントを行い、お客さんに羊の魅力を伝えようと努めてきました。餌やりや体験毛刈りなど、お客さんが羊に触れる機会を作ることに力を入れてきたのです。しかし、その活動に手ごたえを感じられないでいました。 確かにお客さんは喜んでくれます。羊の毛を刈って「これ、服になるんだよ

        動物の行動を深く理解する:飼育員の視点

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        • 飼育員の過去記事 2022-2023
          19本
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        記事

          羊に太くて固い草を食べさせるコツ

          ~母子の絆が鍵を握る~ 羊やヤギの飼育において、餌は非常に重要な要素です。特に、太くて硬い茎の部分まで食べてもらうことは、健康維持と飼育コスト削減の両面で大きなメリットがあります。しかし、習性的に臆病な羊やヤギに、そうした餌を食べさせるのは簡単ではありません。実は、この課題を解決する鍵は、母子の絆にあるのです。 仔羊は母親から学ぶ 人間の子供と同様、羊やヤギも若いうちからの習慣づけが何より大切です。母親が太くて硬い茎をおいしそうに食べる姿を見せれば、子羊・子ヤギも安心し

          羊に太くて固い草を食べさせるコツ

          【飼育初心者向け】羊の餌について知って欲しい3つのポイント

          羊を健康に育てるためには、適切な餌の選択と与え方が非常に重要です。しかし、羊の消化システムは私たち人間とは大きく異なるため、飼育初心者の方にとっては戸惑うこともあるでしょう。 そこで今回は、羊の餌について知っておきたい3つのポイントを解説します。 1. 餌の種類よりも繊維質が大事 羊の1日の餌の量は、体重の3%程度が目安となります。例えば、体重50kgの羊であれば、1.5kg程度の乾燥した草を与えます。生草の場合は、体重の8%程度、約4kgが適量です。 かなりの量を1

          【飼育初心者向け】羊の餌について知って欲しい3つのポイント

          原毛の販売について

          今年も毛刈りのシーズンが終わりを迎えようとしておりますが、みなさまお元気でしょうか。 久しぶりの投稿です。 さて、 今回は私が販売する原毛や、 その裏側についてお話しします。 品種や価格がどうとかではなく、 売り方についてのお話しです。 原毛のタイプ まず最初に、 私が販売する原毛には3つのタイプがあります。 1.バディwool(カバード) 2.ノンバディwool(カバード) 3.サンクスwool(その他) ざっくり説明すると、バディとは 専属で繋がりのあることを

          原毛の販売について

          ひつじの雄

          私がひつじの雄について、色々と教えてくれたのが、コリデール種の「メイメイ」、そしてサフォーク種の「ヘッド」でした。 今から20年ほど前。 動物愛護の観点は低く、ふれあい動物は「抱っこできる物」「お散歩できる物」「餌を与えて楽しむ物」という概念を持っている人がほとんどで、動物は消耗品として扱っている飼育員が多い時代でした。 当時の広場を管理していたのは、田舎のおじいちゃん飼育員がひとりだけ。私は与える餌の量と、掃除の仕方を教わっただけで、「じゃあ後は任せたぞ」という感じに、

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          ひつじの雄

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          過去を振り返り、過ちを見直してみる。

          私が動物を管理するようになって、早20年が経とうとしています。 それに伴い、私が体験した失敗の数々や、移り変わっていく考え方などを、少しずつここに記していこうと思います。 誰かの糧になれたら幸いです🌱🐑

          過去を振り返り、過ちを見直してみる。

          私にとっての羊飼い

          私が今回感じた思いを、文字としてここに記しておきます。あまり人に向けた言葉ではなく、自分の頭の中を整理するための言葉になるので、読みずらい文章になると思いますがご理解ください。 2023年1月29日 ヒマラヤからお越し頂いた睦美さんとのお話し会。とても生命に満ち溢れた方で、睦美さんが座れば、そこはもうヒマラヤの景色が広がります。 ゆっくりと ひとつひとつの言葉を紡ぎだす睦美さん。 昨年お会いした時と変わらないその眼差しが とても懐かしく感じました。 私は今回、 今まであ

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          私にとっての羊飼い

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          動物園の羊たち

          このテーマは私の中ではかなり根が深く、 話し出すと止まらないかもしれない。 きっと私にとって、 1番の関心ごとなんだと思う。

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          衣服のこれからを考える

          これは、Fashion Frontier Program 通称「ffp」と呼ばれるプログラムの発起人、ファッションデザイナー中里唯馬さんの言葉です。 今回この取り組みに対して、少し関わらせて頂くことが出来たので、私なりの視点ですが、専門外のファッションについて少し考えてみたいと思います🌱🐑

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          衣服のこれからを考える

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          求められていたのは羊ではなく作家との繋がり

          今年で2回目となる "羊からはじまる糸ものがたり" 前回の「はじめまして〜この糸はですねー」と お声かけさせて頂いた時とは違い、 今回はお声かけした途端に、向こうから 「こないだ羊に会いに行ってきたよー」と嬉しい反応が返って来ました。

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          【羊からはじまる糸ものがたり】て何?🐑

          どうも、羊飼いの丸岡です🌱 久しぶりにnoteを書いておりますが、色々と記しておきたい事があるなと思い、筆を取っております。 さて、 ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、 先日、 6日間に及ぶこちらのイベントが無事に終わりました〜😊ありがとう御座いました〜。 いやー今年も楽しかったです〜 ...あれ、 皆さん来てくれましたか? いやいや😂 終わってから何を言っているんだよって話ですよね、すいません。ここが私の課題です。御免なさい🙇‍♂️ さて今日は、 この【羊か

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          成功したければ失敗事例を学べ。

          こんにちは。 ”人と羊が共に歩む未来”を目指している、ちょっと変な羊飼いです。 さて、今日も学生たちに色々と説明していたら、 あっという間に1日が終わってしまったわけですが、 ふと思ったのが、 自分、失敗談とか問題点とか苦悩話とかが好きなんやなってこと。 自分の今までの取り組みや、苦悩、そして今悩んでいることなど。 色々と話していく中で、私は学生たちにその問題から得た学びを、 惜しげもなく伝えています。

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          命を飼うことの責任ってなに?

          こんばんわ。 今日は仕事おわりに書いてます。 今は、研修生が毎週やってくるファームゼミ期間ですね。 今日も将来を担う若い飼育員から様々な質問に答えていましたが、 その中からひとつピックアップしてみます。 Q:高齢で歯が抜けてしまったひつじさんは、ごはん食べられるのですか? 私の答えはNOです。 食べても口からこぼれ落ちてうまく食べられません。 Q:どうやって食べさせるのですか? 私:特に何もしませんよ。 逆にあなたはどうしてあげたいと思うのですか? Q:何か方法が

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