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ひつじの雄

私がひつじの雄について、色々と教えてくれたのが、コリデール種の「メイメイ」、そしてサフォーク種の「ヘッド」でした。

今から20年ほど前。
動物愛護の観点は低く、ふれあい動物は「抱っこできる物」「お散歩できる物」「餌を与えて楽しむ物」という概念を持っている人がほとんどで、動物は消耗品として扱っている飼育員が多い時代でした。

当時の広場を管理していたのは、田舎のおじいちゃん飼育員がひとりだけ。私は与える餌の量と、掃除の仕方を教わっただけで、「じゃあ後は任せたぞ」という感じに、急に全てを託されたのが飼育員のスタートでした。

ヤギ、ヒツジ、アヒル、クジャク、ニワトリ、キンケイ、ウサギ、ミニブタ、総勢100匹の動物たちを託された訳ですが、私の手元にあるのは、餌の給餌料が書かれた紙ぺら1枚のみ。

飼育日誌?そんなものはない時代です。

この子たちが何歳なのかも分かりません。
雄雌を確認するところから始まりました。


雄(オス)と雌(メス)

今回話すのは、
この雄と雌という存在についての失敗談です。

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