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【鬼滅の刃 無限列車編(映画)】

 大ヒット漫画【鬼滅の刃】第7・8巻の物語を原作とする劇場アニメ映画。主人公たちと敵対する「鬼」のうち「下弦の壱・魘夢」との列車内での死闘と、その直後の「上弦の参・猗窩座」による襲撃を描く。

 403億円を超える日本映画史上最大の興行収入を記録しており、これは2位の『千と千尋の神隠し』324億円を大きく引き離しての1位である。
 1~6巻の部分はすでに「炭治郎立志編」と題してテレビシリーズとしてアニメ化され、後続する8巻以降も【鬼滅の刃 遊郭編】としてテレビアニメ化される予定であったが、本作のヒットを受け遊郭編に先立ち「無限列車編」のテレビアニメ版も改めて制作され、2021年10月よりフジテレビ系列で放映されている。

「大ヒット作」というものに対するフェミニストの反応は、大きく2つに分けられる。
 ひとつは【海外出羽守】に代表される権威への盲従ぶりから、大ヒット作となった有名作品には、そうでない作品よりも批判を避け、手心を加えるという卑劣さ。

お前の精神が白人の奴隷なだけだw

 もうひとつは有名作品やその作者関係者といった「有名どころ」にクレームをつけて謝罪させることでフェミニズムや自分自身のより効果的な「売名」ができるという打算である。「バズり狙い」は女の習性というわけだ。大ヒット作の中でも低年齢向け作品や公共機関のような、関係者が強く反論しづらいと思われている「おとなしい」相手が狙われる傾向にある。この打算を正当化するために多用される詭弁が【公共の場にふさわしくない】や【TPO】である。
 【戸定梨香】弾圧事件で、【全国フェミニスト議員連盟】が製作会社ではなく市や警察に抗議文を送り付けていたのにも、こうした発想が働いていると考えられる。

 鬼滅の刃シリーズは連載当初は比較的地味な作品としてスタートし「好きだけどジャンプには合わないかも」などと言われながらも徐々にその良さが認められ、アニメ版を大きな追い風として大ブレイクした。
「無限列車編」の頃には「強者には手向かわない」というフェミの前者の減速が働きはじめており、無茶なバッシングをする者は減ってきていたが、そこはフェミニスト。相手を見ない狂犬ぶりを発揮する者はやはり一定数いたのである。

 女性専用車両がいつ始まったか、とかの前に、そもそも劇中の機関車「無限」はラッシュアワーでもなんでもない夜行列車なのだから、現在だって女性専用車両なんてついてないと思うのだが。まあこれは余りに浅はかすぎてあまり面白くない。

 次は嘘松で叩こうとしたパターンである。

 無惨は「鬼滅の刃」物語のいわゆるラスボスである鬼舞辻無惨のこと。「土井先生」というのはNHKの児童向け忍者アニメ『忍たま乱太郎』に登場するキャラクターで、鬼舞辻無惨と同じ関俊彦氏が声優を担当している。

 このツイートがバズったことに気を良くしたツイート主は、続けて余計なものを投稿してしまった。

 我妻善逸というキャラクターは作中でしばしば女性にしつこく言い寄ったり、性的関心をハイテンションで吐露するギャグをするなど、フェミニストの主張からすれば非常に「悪い」キャラクターなのだが、女性読者の人気は非常に高い。ここにも一般の「女性」と「フェミニスト」の乖離が見られる。
 その善逸に対して「実際には若い世代は批判的だ!」と主張するための【嘘松】のようである。しかし残念ながら、作り話をしたのが前述の土井先生のツイートの話の続きとしてだったのが致命的だった。
 というのは、鬼舞辻無惨は劇場版には登場しないからである。ゆえにこの話の「未来を生きてく子ども」など実在しないのも明らかであった。

 筆者は令和の子どもたちには、自由な社会を生きていてほしいと願うものである。



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