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 千葉県松戸市のご当地Vtuber。「とじょうりんか」と読む。
 名前は同市の文化財である戸定邸と、名物の二十世紀梨から来ており、明るいブロンドの髪も梨をイメージしている。

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 2020年4月に松戸市のご当地Vtuberとして活動を開始。同市内の株式会社Art Stone Entertainmentのというプロジェクト「VASE」に所属している。なお、同社は萌えキャラやVTuberではないキャラクターも運用しており、下記動画右側の「ばけごろう」などがいる。

 松戸市では、従来から【松宮アヤ】ら防犯キャラクター3人娘など萌え系キャラクターをポスター等に使用しており、隣接する流山市や柏市にもご当地アニメ『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』『超普通都市カシワ伝説』が存在するなど、近隣地域も含めてこうしたキャラクター広報に親しんでいる地域である。
 戸定梨香もまた、積極的な地域広報活動を通して特に抵抗なく市民に親しまれていった。

 そして2021年7月16日から、松戸警察・松戸東警察の交通安全啓発活動に協力する。この啓発活動は前年には「ばけごろう」が単独で協力していたものであるが、2021年ではばけごろうと戸定梨香の共演となった。

(全国フェミニスト議員連盟がクレームをつけた動画)

(上記動画の短縮バージョン)

 実際に動画を視聴してみて欲しいのだが、この性的でもなんでもない動画に2021年8月26日、【全国フェミニスト議員連盟】がクレームをつけ「『ご当地VTuber 戸定梨香』を啓発動画に採用したことに対する抗議ならびに公開質問状」を各所に送り付けた。
 このことで全国フェミニスト議員連盟の悪名はネット上に一気に知れ渡ることになる。

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 この「抗議ならびに公開質問状」には多くの問題点がある。

 そもそもこの戸定梨香くらいの「へそ出し、ミニスカ」程度は、幼稚園の女の子を主な視聴層とするアニメ(たとえばプリキュアシリーズ)でさえ普通に見られるものであり、ふさわしくないほど性的とは到底言えない
 また胸が揺れるというのも、画面上ではほぼ一貫して戸定梨香の全身が映っており、バストアップになるシーンもない上に大きなリボンで胸の大部分は隠されている。これでは性的な強調どころか、よほど気を付けて見なければ胸の揺れに気付く人すら少ないだろう。
 実際に後にNHKが、地元のJR新松戸駅前でターゲット層の若い世代に動画を見てもらって反応を検証しても、ネガティブな反応は20人に一人しか返ってこなかった(元記事)。
 この程度のものが国連女性差別撤廃委員会の勧告(2016 年)にいう「固定観念と有害な慣行」とは常識的に見ても思われないし、「性犯罪を誘発」に至っては狂気の沙汰といって過言ではない。
 しかし、おそらくはフェミ議連の予想に反し、VTuber側はやられっぱなしではいなかった。株式会社株式会社Art Stone Entertainment 代表の板倉節子氏がツイッターでこの件を報告、仕打ちに納得のできない思いの丈を綴った。
 なお板倉社長によると、フェミ議連の抗議の存在を知ったのは戸定さん自身がネット上で発見し、板倉社長に報告したのが最初であり、Art Stone Entertainmentにフェミ議連から直接の抗議や問い合わせなどは何もなかったという。

 ネット上では、関係者への同情とフェミニストに対する義憤が巻き起こった。特に迅速に呼応したのが、自身もVTuberとして活動している、東京都大田区議会の荻野稔議員。そして表現の自由をメインテーマとするネット論客・青識亜論氏である。
 2021年9月10日、両氏が賛同者有志代表となって、全国フェミニスト議員連盟に逆抗議を送り付けるネット署名を立ち上げたのである。この署名は開始から3時間程度で【お母さん食堂】改名要求署名の7500筆をかるがると追い抜き、石川優実が主導する#KuToo署名が2年間かけて達成したはずの3万3000筆をわずか3日で追い抜いてしまう(2021年10月8日現在、67370筆)。

 なお当初、ツイッターに生息していた一般フェミニスト――いわゆる【ツイフェミ】達は、一時沈黙していた。フェミ議連批判の声のあまりの勢いと、動画の表現の穏当さからして、議論しても負け筋だとは彼らにも薄々分かっていたのだろう。そのため最初こそ我関せずを決め込もうとしたのである。
 が、ネット世論は(おそらくツイフェミが望んだように)フェミ議連と彼らを分けて考えようとはしなかった。
 むしろ逆に、今までツイフェミを「まともなフェミニストとは違う一部の異常者」と考え、フェミニズム自体には理解を示そうとしていた人々こそが、深い失望とともに転向したのだ――「ツイッター外のフェミニストはまとも、なんて幻想だった」と。
 事実、この事件が知られて以降ツイッターでの「ツイフェミ」批判は激減し、そのまま「フェミニスト」という言葉に置き換えての批判が多くなっている。
つまり今までのツイフェミ達の炎上クレーム攻撃などの悪行に本件戸定梨香事件が加えられ、「フェミニストによる言い掛かり」という枠で捉え直され批判されることになったのである。
 フェミ議連をトカゲの尻尾切りして嵐が過ぎるのを待とうとしていたツイフェミ達の思惑は外れた。

 そこでやや遅ればせながら、改めて戸定梨香の動画を「性的」であり「公共の場に相応しくない」というレッテルを無理やり貼ろうと襲い掛かってきた。
 当然ながらその反撃は上手く行っていない。先述の通り、戸定梨香の肌露出はプリキュア程度に過ぎず、そしてフェミニスト達はプリキュアを散々「萌え絵と違って配慮されている絵!」と持ち上げてきたのだ(フェミニストが「なんでも叩くわけじゃない」と言い張るためのダミーである)。

 なお千葉県警および松戸・松戸東警察署からフェミ議連へは9月9日付けで回答が発せられており、戸定梨香起用の判断は女性職員も参画しての検討であったことなどが明らかになっている。

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 この極めて誠実な千葉県警の回答に比して、フェミ議連が9月18日に出した回答は、惨めなまでに不誠実であった。

 なんと「提出した文書は、公的機関としての認識を問うた」だけだというのだ。削除と謝罪要求はどこへ行ったのだろうか。
 しかも「掲載も、削除も、千葉県警」と責任を逃れているが、そもそも自分達が最初に出した抗議文書も、動画と関係のない市長や市教育長に送りつけている。何かの圧力になればとでも思ったのだろうが、自分達がそうしておいて問い返されたら「私達は関係ない」はあまりにも卑劣過ぎるというものだろう。彼女はインタビューでも「議連が圧力をかけたという話は勘違いで、ゆがめられている。抗議は自由で、責任を取るべきは警察のほう」だと強弁している。
 当然、この責任逃れの声明は批判の声の火に油を注ぐ結果にしかならなかった。

 一方、戸定梨香には支援の声が巻き起こり、本件騒動前は2000人程度だった支持者は、10月9日現在で1万7200人にまで達し、ツイッターでは「#とじょりんアート」のタグを用いた彼女への応援イラストが続々投稿されて絶えることがないという状況になっている。
 件の交通安全動画の再生数ももちろん激増し、19万回再生されている。もしこの動画が「性犯罪を誘発する」ものであるならば、増加を招いたフェミ議連こそが性犯罪誘発加担者である。

 一方、フェミ議連の元荒川区会議員・瀬野喜代という人物が、現職荒川区議の夏目亜季議員(オタク議連参加者)に非常識にもアポ無し突撃をするるという愚行。挙句の果てに、荻野議員・青識亜論氏・板倉社長らに殺害予告が届くなど、異常な事態が連発されている。
 なお殺害予告の事実を公表した荻野議員らにフェミニストらは「憎悪を煽っている、ヒトラーの手口だ」などと難癖をつけたり、デマ呼ばわりしたりするなどの行動も発生している。「被害者の口を塞ぐな」がフェミニストの常套句ではなかったろうか。

 さらにフェミ側は戸定梨香についての難癖も、「日本には『乳揺れ禁止法』がすでに存在しているから戸定梨香は許されない」などと主張した挙句『コミックLO』愛読者であった過去ツイートをスッパ抜かれる者、「プリキュアは指抜きグローブや首にチョーカーなどを付けているから、付けてない戸定梨香の方が性的だ」などと馬鹿げた主張をする者、荻野議員に対して「殺害予告を受けて被害者ぶるなんてヒトラーの手口」など意味不明な難癖を付ける者など、混迷を極めた。

 10月8日、突如としてフェミ議連が記者会見を開く。この会見の情報はほとんどなく、前日に藤末健三議員がライブ配信で知らせただけでった。
 会見に際してもちろん動画配信なども行われなかったばかりか、マスメディアと呼べるものすら東京新聞しかないという異常な状態であった。内容も、署名とともに提出された公開質問状への回答に該当するものはなく、ただただ従来のフェミ議連の偏見を繰り返すだけのものであり、さらなる批判が巻き起こっている。

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