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結局それって誰のことを言ってたの?

特に何か良いことがあった訳では無いけど、なぜか機嫌が良い日に感じられる。

こういう日は不思議とアイデアと行動が活性化される。

若手サラリーマン時代はとにかく長時間働くことだけが宿命だと思い込んでいたけど、最近はメンタルや体が良いとパフォーマンスも上がるという当たり前の事実にようやく気付いた。

つい昨日まで締め切りの近い案件で1日中作業していたが、眠くなったら寝るようにして何とか乗り切った。

昔の自分なら徹夜していただろうけど、今は寝る時間を大切にして限られた時間でフルパフォーマンスを出す方向に切り替わっている。

僕も含め多くの人は同じタイプだと思う。

ショートスリーパーみたいな生き方は超レアキャラだと思う。

またメンタルや体がしっかり休まっていると他人に対しても寛容的になるのを感じる。

今では恥ずかしい限りだが、昔は社内、社外ともに他人に高圧的な態度を取ったりキレまくっていた。

当時の僕の性格が痛いというのもあるが、単純に睡眠時間が短く殺気立っていたのもあったんじゃないかと思う。

これも当たり前だが穏便に対応して解決するなら他人にはキレたりしてはいけない。

相手はもちろん自分だって気持ちが良くない。

それでも人間というのは簡単に変わる生き物じゃないらしく、今でも半分くらいは昔の性格が残っている。

別に怒っているわけじゃなくても気を抜くと、他人に対してキツイ言い方をしている時があるらしい。

ここまで来るとボキャブラリーの無さも絡んでそうだが、心の中で気を付けるくらいはやった方が良い。

むしろ最近は他人の行動から、そのように感じることが多くなった。

年齢、性別問わず、悪気無く高圧的な態度を取る人がいることに気付き、「昔の僕もこんな感じだったんか。ヤバいな」と素直に感じる。

シンプルに損をしていると思う。

現代は評価経済になっている中で、

「スキルや経験はあるけど人間関係に難がある人」はそろそろ立場が危うくなっている。

「稼ぐことが人間の価値」というのは少しずつ陳腐化しているし、

今後もその流れは止まらないと思う。

ハラスメントやコンプラなどに対する意識が過敏になっている今、どれだけお金やスキルを持っていたとしても「人間としてヤバい奴」と思われると、手の平返しを食らってしまう。

逆に言うと「人間としては良い奴」と思われていると、スキルが不足していても目をつむってくれたりする。

不思議な世の中だ。

また面白いのがスキルやお金稼ぎは後天的に身に付くが、人間力や性格みたいなものは先天的な要素が強すぎて「改善したい」と思っても改善できないことがある。

GoogleやAmazonなど、世界を牽引する企業の人事担当者が口をそろえて、

「生まれつき良い人を採用する」と言っている。

①スキルよりも人間性の方が価値がある
②人間性はトレーニングしても向上できない

そんな思いが感じられる。

「生まれつき」というワードが、そう感じさせる。


「やっぱり人間はスキル以外にも重要なものがあるよね」
「見た目だけじゃなくて中身も見てくれるのは良い会社だ」
「人間関係の良い環境が増えてほしい」

そんな感想を持つ人も多いのではないだろうか。

だいたい僕も同意だが、少し違っていて、

「残酷な世の中だな」

と思っている。

もし人間性みたいなものが本当に先天的な要素が強くて、自分の努力では向上させることが難しいのであれば「出来レース」に近いものが起こるからだ。

「生まれつき」とはそういうことだ。

「生まれつき良い人」は並みくらいの努力で平均的なスキルだけを手に入れていれば、社内外での評価が下がることはない。

一方でそうでない人は血のにじむ努力をして何かしら専門知識やスキルを高いレベルで手に入れて、「自分は〇〇が出来る人です」と証明するしかない。

転職や副業が活発になっているため「スキル」に比重が置かれがちなので間違っていないが、裏のテーマとして、

「素の自分で活動して評価されないならスキルで認めさせるしかない」

という内容がありそうだ。

僕も弱小会社を経営している中で、

「仕事をください」
「雇ってください」

みたいな依頼をたまに受けるが、

たしかにスキルだけでなく人間性を見てしまう自分がいる。

というか人間性しか見ていないかもしれない。

「スキルのある人が欲しい」となったら、まずはランサーズみたいな所から探しに行くからだ。

もちろん程度はピンキリだが自分に選別スキルがあれば、的を得た人選は難しくない。

ミスマッチさえしなければ、スキルのある人同士で価格の下げ合いをしながら勝手に潰し合ってくれる。

最後に残った人を採用すれば僕としては目的達成だ。

さらに追い打ちをかけるようにリモートワークという働き方が浸透してきた。

転職や副業には良い材料だが、人間性という意味ではしんどい働き方だと思う。

人間性を測ってもらうのにリモートワークは不利すぎる。

さらにコミュニケーション手段がメールやチャットになるので、

「無能さ」「嫌な奴具合」が証拠として残り、不特定多数の人の目に入ってしまうのも怖い点だ。

「じゃあ人間性の低い人はどうすれば良いのか?」という問いになってしまうが、残念ながら僕も分からない。

先ほど話したように、諦めてスキルを高めて特定の分野でトップを取るのが分かりやすい解決策だが、その道は相当な茨の道であることは明白だ。

「人間性が低い✖スキルが低い」という人は、もう働かなくて良いのかもしれない。

とても残酷な言葉を吐いているのは自覚している。

しかし他に方法がないのだ。

さらに誤解を恐れず次のセリフを吐き捨てると、

「仕事という場に居場所は用意されていない」

ということだ。

ここで強調したいのは「仕事」という点だ。

仕事というジャンルでは居場所がないだけで、別のテリトリーでは居場所があると僕は信じている。

ただ活動拠点を変えるだけだ。

「じゃあテリトリーって何?」と聞かれると、「遊ぶこと」と僕は答えている。

そう、遊んでいれば良いのだ。

さっきと矛盾したことを言うと、最低限の生活費はアルバイトでもして稼ぐ必要はある。

もちろん社会福祉の制度に頼るのも良い。

最低限のお金のための労働だけして、残りの空き時間は全て遊びに費やせば良い。

遊びのジャンルは何でも良い。出来ればギャンブルや投資は避けてほしい。

よく思い返してみると、今となってはお金を稼ぐようになった有名インフルエンサーやマニアックスポーツの選手は、最初から仕事としてやっていただろうか。

だいたいが趣味の延長線上にいることが多い。

お金という意味では市場が未開拓な領域は、「すぐに稼ぐ」ことが難しい。

とはいえ世の中のお金に対する不安というのは、億万長者にならないと解決できないものでもないはずだ。

「お金がないと将来が。。。」と言っている人も、正直なところ年収で数百万もあれば、満足する人が多数派だと思う。

もし億万長者を本気で目指している人が世の中の多数派であれば、

日本は今頃もっと経済発展していただろう。

言葉が悪いが「大してお金に興味がない人」であれば、先ほどのニッチな分野に「遊び」を通じて参入するのが良いのではないかと本気で思っている。

ちなみに何回か登場している「人間性」という点についてだが、

そもそもなぜ人間性を評価されるのだろうか。

あくまで個人の感想だが、「仕事だから」だと思う。

特に日本人は「仕事」に対する、責任、潔白さ、能力を異常なまでに要求する。

同じ出来事が起きているはずなのに、

「遊びならOKだけど、仕事ならNG」

みたいな現象が起きてはいないだろか。

つまり仮に人間性に難があったとしても「遊び」であれば、居場所を保てるのではないかと考えている。

スキルについても同様だ。

遊びでやるのに「あいつ下手だから嫌い」なんて言う人はいないし、

そういうことを言う人こそ嫌われる。

まぁでも良い年こいて遊んでばかりの大人を日本人は許さないだろうな。

いまだにYoutuberに対して懐疑的な目を向ける人も多いわけだし。

だから少数派の生き方になるし、世間からの理解は得られないけど、そこは割り切ってほしい。

「人間性もスキルも低い人間なんだ、自分はダメな奴だ」と自分で自分を許すしかない。

他人に迷惑をかけていないんだったら、自分で自分を責める必要はない。

自己分析をした結果、自分に合った生き方をしていると思って良い。

何だかんだ言って人は他人のことを見ているようで見ていない事が多いよ。

ん?なんか誰かを励ましてる感じになってるけど、誰か特定の人が頭に思い浮かんでいるのか、僕は。

そろそろ僕の頭はヤバそうだ。

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