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示すのではなくただ在るということ

私の今までの生き方、働き方って、きっと、誰かのチカラになりたくて、誰かの希望になりたくて、誰かの道しるべになりたくて、どちらかというと私という存在を通してなにかを示してきたように思う。何かを示すためには、色んなスキルも習得したし、知識も知恵も使って道を描いてきた。

けれど、今の私からその想いは気がつけば減ってきている。誰かに何かを示したいわけでも誰かに何かを気づかせたいわけでもない。ただ私は私で在るというだけ。もちろんそれを見て何か感じてくれる人がいるのかもしれないし、何か前に進むきっかけになってくれる人もいるのかもしれない。けれど、今の私はそうなるように望んでいるわけでも導いているわけでもないし、その為に何者かであることもしない。

今までは自分に肩書きは必要だと思っていた。自営で仕事をしているということもあるし、肩書きに人は集まってくるものだとさえ思っていた時もある。だけど、今私が出会う人は肩書きなんてなんでもいいという人たちばかり。何者であってもいいし何者でなくてもいい。その人がその人でいることに意味がある。今の私は何者にもなれるし何者にもならない。

そんな私のそばにいてくれる人がいてくれればいいし、何か導いて欲しいという人に今は時間を割くつもりはない。私は私であるだけ、それだけでいい。

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