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ひとりエッセイ

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#日常

ミスドでよく顰蹙を買う話

ミスドでよく顰蹙を買う話

「顰蹙」はミスタードーナツが12月24日に新発売した本格中華ドーナツで、雲南省伶明県にルーツを持つ素手惣という砂糖菓子をアレンジしたものです。
フレーバーは「マーラーカオ」「小籠包」「大蒜餃子」の3種類。230円(税別)。

嘘です。

ひんしゅく【顰蹙】《名・ス自》まゆをひそめること。不快の念を表して、顔をしかめること。 「―を買う」(自分の行為が原因で、世間の人から軽蔑(けいべつ)され嫌がられ

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横浜で暮らし始めましたというだけの話

横浜で暮らし始めましたというだけの話

それだけなんですけどね。
これがなかなか刺激的でいいんですよ。

まあ「横浜」とひと口に言っても広いです。
なんせ日本最大の人口を誇る街なんですから。
いくつもの区に分かれていて、繁華街もあれば田園もあります。

ただ、そんな横浜の中でも「ヨコハマ」なエリアがあり、県外の方がよく知る横浜はそちらかと思います。具体的に言えば、ランドマークタワーや赤レンガ倉庫などがある、みなとみらいエリアですね。

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人を星に喩えるなら、自分は恒星になりたい

人を星に喩えるなら、自分は恒星になりたい

人を、星に喩えることがある。
「あいつはうちのスター選手だよ」とか「男(女)なんて星の数ほどいるよ」であるとか。

これは星の持つ輝きや、宇宙に無数に存在するという点から着想を得ているのだろう。なるほど、確かに言い得て妙だ。人は星である。

でも、でもだ。

星は星の数ほどあるが、星の種類だって星の数ほど豊富なのだ。
(もちろん前者は実測で後者は比喩だけれど)

恒星のライフサイクル。
質量や温度

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2020年に書いたもの(ショートショートやエッセイなど)を振り返る

2020年に書いたもの(ショートショートやエッセイなど)を振り返る

こんばんは。
年の瀬、どうお過ごしでしょうか。

僕は年明けに引っ越すことになり、慌ただしく家財の整理などをしています。
「人ひとり生きていくのに、こんなに物が必要なんですか?」と、自分の中にいる冷めた人格になじられたので、学生の時に町田の古着屋で買った服を泣く泣くゴミに出すことにしました。
着古したセーターをぎゅっと抱きしめて「たくさん着た。今までありがとうな」と呟きつつ、こんな姿を咎める人もい

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駅構内、正面から人が歩いてくる。左に避けるか、右にかわすか。

駅構内、正面から人が歩いてくる。左に避けるか、右にかわすか。

駅構内で、正面から人が歩いてくる。
その進路はどうやら自分のそれと重なってしまいそうだ。

さあどうする。
左に避けるか、それとも右にかわすか——
僕はそのどちらも不正解としたい。

正解は直進、だ。

もちろん「ぶつかってやれ」という意図ではなく

 「選択肢が少ない人生は不幸だ」などと断じる気はさらさらないが、やはり生きる上では選択肢は多いほうがいい。
 そもそも「選択」というのは、自分自身、

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