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生きづらさとか。

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#エッセイ

今の私を支えているもの

今の私を支えているもの

 気がつくと私は笑わなくなっていた。

 昔はテレビが大好きだった。寝るときも友達と遊ぶときも全てテレビが中心にあった。そんなテレビが私から遠ざかる。鬼ごっこやかくれんぼをやらなくなるように私はテレビから自然に離れていった。
 あれだけ好きだったテレビを見ても笑えない。CMで伸ばしに伸ばして、次週〇〇と期待を弄ばれた。後から足したような笑い声に無理やりこちらの感情をコントロールされている気がした。

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「明けましておめでとう」が詰まる

「明けましておめでとう」が詰まる

 「明けましておめでとうございます」

 年が明けると否が応でも聞こえてくる挨拶。私はその一言を自然に発せられない。それだけじゃない。仕事納めのときもそうだった。「良いお年を」が言いだしにくくて同僚がみんな帰るまで残業をした。

 思い返すと「誕生日おめでとう」の一言もそうだった。頭の中では浮かんでいる「ありがとう」「ごめんなさい」だって簡単には言えなかった。

 冒頭の一言に戻ると、年が明けるこ

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もう頑張らない

もう頑張らない

 「死ぬ気で頑張れ」と誰かに言われた。

 学生時代の私はその言葉通り、睡眠時間を削って死ぬ気で頑張った。あのときにそうしたからこそ、今の自分があって、今の生活があることは間違いない。

 だけど社会人になって「死ぬ気で頑張る」ことはやめた。与えられた仕事には全力で取り組むし責任を持ってやり遂げる。だけどそこに命をかける必要はないんじゃないか。そう思う。

 所詮私は会社のほんの一部でしかない。今

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中学生の私へ。 〜過去を肯定できるその日まで〜

中学生の私へ。 〜過去を肯定できるその日まで〜

中学生の私へ。

 これからあなたの中学時代の黒歴史を成仏する意味も込めてここに残そうと思うよ。

 中学生のあなたは顔にニキビができたことをきっかけに人と接することに苦手意識を持つ。人と会話をすると自分のそれがみられているような気がして目を合わせて会話ができなかったね。

 小学校の頃、仲の良かった友達とも疎遠となっていき、中学3年の夏休みは部活以外、外に出る機会はなかったよね。

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