避難生活10の気づき 【日常編】
今回で最後となる第4回目は、「日常」についての2つの気づきです。
避難生活10の気づき 【日常編】
01:早期避難の抵抗感
何度も避難を繰り返すと億劫になってくる気持ち
早期“避難”を前向きで楽しい行動にできないか?
早期避難のためにデザインの力を
地震の予測はまだ難しいが、豪雨による災害は事前避難できる。ハザードマップや避難指示などの仕組みは増えたが、それでもなかなか避難しない人もいる。確かに天気の悪い中で避難は面倒だし、悪い予想に向けて行動するのはエネルギーがいる。そして、結果無事だったとき「良かった!大丈夫だった」と喜ぶのではなく「避難しなくてもよかったのに」と負けや失敗のような気分になるのは何故だろう。ならば、避難すること自体をもっとポジティブな活動に捉え直すことがデザインの力でできないか。避難所での過ごし方を、もっと快適に楽しい場所にすることはできないか。
02:非常持出袋の中身
極限のストレス状況・・・だからこそ
うまくやり過ごすための、
自分や家族だけの方法を準備しておきたい
日常から、自分なりのQOLの工夫を
多様な人々が避難する中でも、知的障がい者の方は日常との急な変化に敏感。そこで、張り詰めた避難所で長時間過ごすために、その人が一番落ち着くためのツールやお菓子などを持参して避難したというエピソードを聴いた。これは、あらゆる人々にとっても同じことではないか。避難用のリュックの中には、非常用の食料や実用的なグッズが詰まっている。その上で、ひとりひとりが避難所でも落ち着くことができる「魔法のアイテム」をいれておきたい。そうやって避難所での過ごし方を前向きに想像しておくことが、いざという時のための訓練にもなるのでは。
全4回にわたり、お届けしました「避難生活10の気づき」
いかがだったでしょうか?
ひとごこちデザインラボの活動につきましては「活動リポート」と題して、いち早く本プロジェクトの活動風景をみなさんにお届けしています。
そちら側もあわせて、ぜひご一読くださいませ。
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