ひとごこちデザインラボ

<ひとごこちデザインラボ>は、企業の商品企画開発や研究開発を生活者起点と対話的協働でサ…

ひとごこちデザインラボ

<ひとごこちデザインラボ>は、企業の商品企画開発や研究開発を生活者起点と対話的協働でサポートするイノベーション・エージェントのUCI lab.と「京都工芸繊維大学 デザイン・建築学系」の櫛研究室が協同して創設した組織です。

マガジン

  • 広島ー九州フィードバックの旅

    2022年9月20日(火)〜22日(木)の3日間にわたり、広島県と九州において実施されたフィールドワークの記事をまとめました。ぜひ、ご一読ください。

  • 避難生活10の気づき

最近の記事

フィールドワーク @広島&九州/プロトタイプ・フィードバックの旅03

ここでは、2021年7月にYRK& / UCI Lab.と京都工芸繊維大学 櫛研究室の共同研究として開始した「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクトの活動風景をいち早くリポートしていきます。 フィードバックの旅 3日目 〜九州 熊本編〜フィードバックの旅3日目はレンタカーで大牟田から熊本県南阿蘇村に向かいます。 2022年9月22日(木) 橋村さん、森さんに会いにいく 本プロジェクトにおいて、以前からヒアリングなどでお世話になっている橋村さくらさんと熊本地震や2年前の豪

    • フィールドワーク @広島&九州/プロトタイプ・フィードバックの旅02

      ここでは、2021年7月にYRK& / UCI Lab.と京都工芸繊維大学 櫛研究室の共同研究として開始した「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクトの活動風景をいち早くリポートしていきます。 フィードバックの旅 2日目 〜福岡 大牟田編〜プロトタイプ・フィードバックの旅2日目は九州に向かいます。これまで仙台や広島には訪れていましたが、九州では初めてのフィールドワークとなります。何度も話題にはあがりながら、なかなか赴くことのできなかった地にやっと足を運ぶことができ、スタッフ一

      • フィールドワーク @広島&九州/プロトタイプ・フィードバックの旅01

        ここでは、2021年7月にYRK& / UCI Lab.と京都工芸繊維大学 櫛研究室の共同研究として開始した「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクトの活動風景をいち早くリポートしていきます。 フィードバックの旅 1日目 〜広島編〜2022年9月20日(火)〜22日(木)の3日間にわたり、広島県と九州においてフィールドワークを実施してきました。今回のフィールドワークの目的は、このプロジェクトが発足して間もない頃から、オンラインミーティングなどでいろいろなアドバイスや知見を頂戴

        • 避難生活10の気づき 【日常編】

          今回で最後となる第4回目は、「日常」についての2つの気づきです。 避難生活10の気づき 【日常編】01:早期避難の抵抗感何度も避難を繰り返すと億劫になってくる気持ち 早期“避難”を前向きで楽しい行動にできないか? 早期避難のためにデザインの力を 地震の予測はまだ難しいが、豪雨による災害は事前避難できる。ハザードマップや避難指示などの仕組みは増えたが、それでもなかなか避難しない人もいる。確かに天気の悪い中で避難は面倒だし、悪い予想に向けて行動するのはエネルギーがいる。そし

        フィールドワーク @広島&九州/プロトタイプ・フィードバックの旅03

        マガジン

        • 広島ー九州フィードバックの旅
          3本
        • 避難生活10の気づき
          4本

        記事

          避難生活10の気づき 【長期化した避難生活編】

          第3回は、「長期化した避難生活」についての3つの気づきです。 避難生活10の気づき 【長期化した避難生活編】被災後数月〜年、仮設住宅等で過ごす 06:互いに支え合う力避難所には子どもや高齢者、障がいのある方など その地域に住む多様な人々が集まる 一方通行の援助ではなく互いにケアしあう空間にするための コミュニケーションの知恵とは? 避難生活に、もっと「ケア」の知見を活用できるのでは 自分自身が被災することを想像してみる。それは、私たちの日常がいかに誰かからの見えないケ

          避難生活10の気づき 【長期化した避難生活編】

          避難生活10の気づき 【避難生活編】

          第2回は、「避難生活」についての3つの気づきです。 避難生活10の気づき 【避難生活編】〜被災直後から数か月、避難所等で過ごす〜 03:緊急事態での「水」水は避難所では貴重な資源 。 たとえ飲めなくても、いろいろな使い道がある。 現場の工夫に寄り添った道具がつくれないか? 緊急事態での水の用途に合わせた処理方法とは? 避難所では、「水」が日常よりもたくさんの種類に分類されていたように思う。積もった雪をお風呂で保管したり沢の水や学校のプールの水など、実に多様な水源が立ち

          避難生活10の気づき 【避難生活編】

          避難生活10の気づき 【緊急避難編】

          この記事は「避難所の衛生ストレス解決プロジェクト」を通じて徐々に浮かび上がってきた、緊迫した避難所をもっと安心や快適にできるかもしれない様々な気づきを10のテーマにまとめたものです。どれも課題の指摘や提言ではなく、機会や可能性の提示として、多くの皆さんにひろく共有することができればと思い書き留めました。 noteでは、10の気づきを避難生活の4つのフェーズに分けて順にご紹介していきます。 第1回は、全体の主旨のご説明と「緊急避難」についての2つの気づきです。 はじめに本プ

          避難生活10の気づき 【緊急避難編】

          「避難所の衛生ストレス」解決プロジェクト中間報告会 記者会見@京都工芸繊維大学

          ここでは、2021年7月にUCI Lab.合同会社と京都工芸繊維大学 櫛研究室の共同研究として開始した「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクトの活動風景をいち早くリポートしていきます。 2022年7月14日 「避難所の衛生ストレス解決プロジェクト中間報告会」と題し、これまで本プロジェクトが歩んできた活動報告とともに、着々と開発を進めてきたプロトタイプデザインお披露目の記者会見発表が京都工芸繊維大学で行われました。記者会見の様子とあわせてプロトタイプのご紹介をさせていただき

          「避難所の衛生ストレス」解決プロジェクト中間報告会 記者会見@京都工芸繊維大学

          プロトタイプデザインの効果検証実験-1回目@京都工芸繊維大学-櫛研究室

          ここでは、2021年7月にUCI Lab.合同会社と京都工芸繊維大学 櫛研究室の共同研究として開始した「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクトの活動風景をいち早くリポートしていきます。 2022年5月25日(水) 実際の稼働が可能になったプロトタイプデザインの効果検証実験を京都工芸繊維大学-櫛研究室にて実施しました。実験にあたって、普段からクリーンテクノロジー製品の効果検証に携わられているパナソニック社員の方にもお越しいただき、そのサポートのもと効果検証実験がおこなわれま

          プロトタイプデザインの効果検証実験-1回目@京都工芸繊維大学-櫛研究室

          プロトタイプ開発の経過共有ミーティング03@京都工芸繊維大学-櫛研究室

          ここでは、2021年7月にUCI Lab.合同会社と京都工芸繊維大学 櫛研究室の共同研究として開始した「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクトの活動風景をいち早くリポートしていきます。 2022年5月13日(金) 3回目となる「プロトタイプ開発経過共有ミーティング」が京都工芸繊維大学-櫛研究室にて実施されました。1ヶ月半ほど前にも行われた同ミーティングでは、さまざまなコメントや改善アイディアで盛り上がりましたが、今回はそれらを踏襲したデザインに改善されるとともに、まだ形状

          プロトタイプ開発の経過共有ミーティング03@京都工芸繊維大学-櫛研究室

          プロトタイプ開発の経過共有ミーティング02@京都工芸繊維大学-櫛研究室

          ここでは、2021年7月にUCI Lab.合同会社と京都工芸繊維大学 櫛研究室の共同研究として開始した「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクトの活動風景をいち早くリポートしていきます。 2022年3月24日 2度目のプロトタイプ開発経過共有ミーティングを京都工芸繊維大学-櫛研究室にて実施しました。今回はオンラインでの実施ではなく、ここまで試行錯誤を繰り返しながら徐々に形になってきたプロトタイプデザインの実機を目の前にしながら、関係者一同が集っての共有ミーティングとなりまし

          プロトタイプ開発の経過共有ミーティング02@京都工芸繊維大学-櫛研究室

          プロジェクト最新進捗ープロトタイプ開発の経過共有ミーティング(オンライン)

          ここでは、2021年7月にUCI Lab.合同会社と京都工芸繊維大学 櫛研究室の共同研究として開始した「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクトの活動風景をいち早くリポートしていきます。 2022年2月24日 プロトタイプ開発の経過共有ミーティングをオンラインにて実施しました。京都工芸繊維大学の櫛研究室を拠点に、滋賀のパナソニック彦根工場と東京のUCI Lab.合同会社をオンラインにて繋ぎ、これまでの現地フィールドワークやヒアリングに基づいてデザインをすすめているプロトタイプ

          プロジェクト最新進捗ープロトタイプ開発の経過共有ミーティング(オンライン)

          chapter.02: 情報分析と仮説更新@京都工芸繊維大学-2022.01.24

          ここでは、2021年7月にUCI Lab.合同会社と京都工芸繊維大学 櫛研究室の共同研究として開始した「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクトの活動風景をいち早くリポートしていきます。 ビデオクリップによるフィールドワーク(宮城県/広島県)の振り返りと情報分析結果の共有2022年1月24日(月)。櫛研究室による宮城県と広島県でのフィールドワークに基づいた情報分析結果の共有を京都工芸繊維大学にておこないました。 同日午前は、櫛研究室でまとめた<現地調査発見クリップ>をプロジ

          chapter.02: 情報分析と仮説更新@京都工芸繊維大学-2022.01.24

          クリーンテクノロジーの見学@Panasonic

          ここでは、2021年7月にUCI Lab.合同会社と京都工芸繊維大学 櫛研究室の共同研究として開始した「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクトの活動風景をいち早くリポートしていきます。 2021年12月13日(月)パナソニック彦根工場に訪問クリーンテクノロジー見学のため、滋賀県は彦根市にあるパナソニック彦根工場さまに訪問しました。 パナソニックさまには、本プロジェクトが本格的に始動する前のプレプロジェクトの段階から、技術視点での丁寧なフィードバックをもらうなど惜しみないサ

          クリーンテクノロジーの見学@Panasonic

          災害後の生活

          今回の記事では、本プロジェクトにおける大きな関心ごとである災害後の生活や衛生環境について、フィールドワークでどんな情報に触れたかを簡単にレポートします。 「被災地」としての仙台市中心部今回のフィールドワークでは、津波被害のあった沿岸部に加え、仙台市内中心市街地でお話を伺う時間を設けました。仙台市中心部は、沿岸部の甚大な津波被害が報じられてきた中では「被災地」というイメージを持たれづらいかもしれませんが、地震の揺れによる建物被害やライフラインの途絶が確かに生活へ影響を及ぼして

          そして、分析プロセスへ

          UCI Lab.の渡辺隆史です。 いま、京都から自宅に戻る新幹線の車内でこれを書いています。 「行けばわかる」わけではないけれど。 10月と11月、プロジェクトメンバーは宮城県と広島県に赴きました。 緊急事態宣言の間にオンラインでお伺いしたお話は、たくさんのはっとする気づきがあり、どれも深く胸に響くものでした。 しかし同時に、聴いている私の側に限界を感じてもいました。画面越しに当時の現場の状況や皆さんの創造的な対応をお伺いすればするほど、「現場をまだまだわかっていない私

          そして、分析プロセスへ