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プロトタイプ開発の経過共有ミーティング02@京都工芸繊維大学-櫛研究室

ここでは、2021年7月にUCI Lab.合同会社と京都工芸繊維大学 櫛研究室の共同研究として開始した「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクトの活動風景をいち早くリポートしていきます。

「避難所の衛生ストレス」とは?
→「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクト公式サイト

2022年3月24日

2度目のプロトタイプ開発経過共有ミーティングを京都工芸繊維大学-櫛研究室にて実施しました。今回はオンラインでの実施ではなく、ここまで試行錯誤を繰り返しながら徐々に形になってきたプロトタイプデザインの実機を目の前にしながら、関係者一同が集っての共有ミーティングとなりました。また、今回のミーティングでもパナソニック社員の方々にご参加いただき、技術的な観点を含めた多岐に渡る貴重なご指摘やアドバイスをいただきました。

具体的な「形」と「用途」が見えてきたプロトタイプデザイン

1度目のプロトタイプデザイン共有ミーティングで抽出された課題点の解消や、また、パナソニック技術担当の方からいただいたアドバイスも反映するなどブラッシュアップされた3つの方向性のプロトタイプデザインが卓上に並びました。(やはり、残念ながらデザインの詳細はまだここではお伝えできないのですが・・・)

櫛研究室所属のデザイン担当であるそれぞれの学生さんたちからプレゼンテーションを受けます。

卓上に並べられたプロトタイプデザインにプロジェクト関係者一同興味津々
ファーストプロトタイプからの改良点を説明しながら実際に稼働してデモンストレーションを行う
デザイン担当の櫛研究室所属学生

3Dプリンターで成形されたプロトタイプデザインは、形や大きさなどの点においてもより具体性が増したおかげで、「これならあんな事にも使える」「こんな時にも使える」と様々なシーンでの使われ方を想定しての感想やアイディアが説明を受けたプロジェクト関係者一同から次々に出されました。

パナソニック社員の方からのするどい質問やアドバイスもありながら・・・
実際に手に取ったり触ったりすることで、オンラインでの共有ではなかなか出なかったユニークな感想や要望の声がたくさんあがります。

2つ目のプロトタイプデザインもファーストプロトタイプから大幅な改良がなされ、発泡スチロールから削り出された具体的なプロダクトの形でプレゼンテーションがありました。

大幅な見直しと改良がなされた2つめのプロトタイプデザイン。
途中、このプロトタイプデザインに関連してパナソニック技術担当の方からデモンストレーション用にオリジナルで作られたデモ機を今後の参考としてご説明いただきました。
普段は絶対に見れないオリジナルデモ機の内部構造に一同「へぇー」と感嘆の声。

最後となる3つ目のプロトタイプデザインは、卓上にある時から「これは何?」とみんながずっと気になっていた不思議なデザインをしています。

まじまじと見つめる防災士の宮本さん。一見では一体これが何かわからない形をしています。
実際の現場を想定した状況を作り、稼働しながらプレゼンテーション。
プロジェクト関係者からは忌憚のない感想とともに今後に向けた要望が出されます。
それらを懸命に書き留めるデザイン担当の学生。さらなるブラッシュアップのための貴重な「手がかり」となります。

デザインするものにとっては、時に厳しい意見や感想もありますが、残すものは残し、捨てるべきものは躊躇なく捨て、本当の意味で避難所で役立つプロダクトを目指すべく、今後もさまざまな視点での検証や現場テストを繰り返しながらブラッシュアップさせていく予定です。

これからも「活動リポート」と題して、いち早く本プロジェクトの活動風景をみなさんにお届けしてまいります。


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