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フィールドワーク @広島&九州/プロトタイプ・フィードバックの旅03

ここでは、2021年7月にYRK& / UCI Lab.と京都工芸繊維大学 櫛研究室の共同研究として開始した「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクトの活動風景をいち早くリポートしていきます。

「避難所の衛生ストレス」とは?                   →「避難所の衛生ストレス解決」プロジェクト公式サイト

フィードバックの旅 3日目 〜九州 熊本編〜

フィードバックの旅3日目はレンタカーで大牟田から熊本県南阿蘇村に向かいます。

2022年9月22日(木)
橋村さん、森さんに会いにいく

本プロジェクトにおいて、以前からヒアリングなどでお世話になっている橋村さくらさんと熊本地震や2年前の豪雨災害など、様々な現場で支援に入られている森さんにお会いするため南阿蘇村に伺いました。

震災遺構 旧東海大学阿蘇キャンパス(地表地震断層、1号館建物)
見学

2016年4月16日の熊本地震では、南阿蘇村で学生を含む31名の方の尊い命が失われた。(震災関連死15名を含む)
当時、東海大学の学生で大学に通っていた橋村さんの案内で校舎内を見学。
実は巨大な断層の上に1号館が建っていたことが地震で明らかに。 倒壊していない分、地震の際の衝撃の凄まじさが伝わってきた。 建物は耐震補強をして震災遺構として公開されている。
震災直後はキャンパスを1kmに渡り貫いていた断層。いまは一部が保存されている。
地震前には橋村さんが「本気のキャッチボール」をしていたという広場は、まるで絨毯が捲れ上がるような盛り上がりがあちこちで生じたとのこと。
全国でも珍しい「牧場・農場一体型キャンパス」だったという阿蘇の自然豊かな景色と、生々しい震災の爪痕とが併存する様に、思わず言葉を失う。

南阿蘇村震災伝承館 「轍」見学

続けて案内いただいたのは南阿蘇村震災伝承館見学。
廃校だった旧長陽西部小学校の校舎を活用し展示整備されたとのこと。
交通インフラは大きく破壊寸断された。 地震で崩落した阿蘇大橋は、2021年5月に「新阿蘇大橋」として別の場所に開通。しかしレンタカーのカーナビにはまだ掲載されていなかった。旧校舎内は6つのゾーンに分かれていて、当時の被害だけでなく、地震前のいきいきとした生活の記憶も展示されている。
各地区でもその被災状況は異なっていたとのこと。橋村さんと伝承館スタッフの北里さんに、被災前の南阿蘇村や楽しい学生生活について、思い出も交えて説明いただいた。
橋村さんと森さん、居合わせた伝承館のスタッフの方々にもプロトタイプをご覧いただく。

駆け足で巡った広島ー九州フィードバックの旅。コロナ禍でなかなかお会いできなかった方々にもリアルでお会いでき、また貴重なフィードバックもたくさん頂戴した有意義なフィールドワークになりました。

この三日間を通じ快くご協力いただきました、たくさんの方々のご厚意に心よりお礼を申し上げます。皆様からいただいた貴重な意見やアドバイスをもとに本プロジェクトのあり方やプロトタイプも、これからまだまだブラッシュアップをはかってまいります。

これからも「活動リポート」と題して、いち早く本プロジェクトの活動風景をみなさんにお届けしてまいります。


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