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生き物からのラブレター

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私と海のほねなし(海産無脊椎動物)たちとの出会いや体験を振り返るエッセイ。
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#ナマコ

【生き物からのラブレター#0】ラブレター解読のためにエッセイを書いてみることにした

私はヒトデや海の生き物から膨大な数のラブレターを貰っているらしい。

郵便受けがもうパンパンだから、読んであげて!とある人に先日言われて驚いた。

え?どうゆうこと?

そりゃ私は海の生き物大好きだし、生き物と接することで学んだことはたくさんあるけれど・・・ラブレターはちょっとよく分からない・・・

と思っていたのだが、ピコーンと今閃いた。

私が出会ってきた海のほねなしたちのことを書いてみよう!

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【生き物からのラブレター#19】幻のシロナマコ

環境が変わればそこに棲む生き物も違う。人が直接海にアクセスできる海岸はみな一様ではなく、岩がゴロゴロした磯から泥どろした干潟、海藻生い茂る藻場など様々だ。

近くてもちょっと環境の違う場所にアクセスすれば異なる生き物に出会うことができるのが海の面白さのひとつだろう。

今日は佐渡の砂浜で出会ったちょっと珍しい生き物の話。

前回#18日本海の洗礼で話題にしたとおり、佐渡の海はあまり潮が引かないので

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【ほねなしエッセイ#8】吸い込まれそうなくらい青い奄美大島の海と黒いナマコ

【ほねなしエッセイ#8】吸い込まれそうなくらい青い奄美大島の海と黒いナマコ

海の生き物好きを自覚したのは中学2年生ぐらいにテレビでタコクラゲの特集を見たときだったけれど(#2参照)、それ以前から海の生き物に惹かれていた証拠が発見された。

実家の自分の部屋を片付けていた時に出てきた、奄美大島への旅日記。

奄美大島へ行ったのは小学6年生の時。しかもまさかの一人で。3つ上の姉が高校受験を控えていたため夏の家族旅行がなくなったので、母が子供だけの体験学習ツアーに申し込んでくれ

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