卑太郎(ひたろう)

初めまして卑太郎(ひたろう)です。自作の小説を投稿して行きます。

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マガジン

  • 140字小説

    Xに投稿中の140字小説を、noteでは一言作話意図、雑感等を添えてまとめています。

  • 短編集『犬嬢と花の荷車の女』

    連作短編『犬嬢と花の荷車の女』 2023年10月6日完結済です。

  • 【小説】Lonely葉奈with学

    小説『Lonely葉奈with学』の一覧です。全15話、2023年5月16日完結済です。

記事一覧

叔母、ほたえ、走る①

 「叔母」と書けば父母の妹であり「伯母」と書けば父母の姉であるという。 ところで両親の姉…

【短編小説】春は、ドブにて

 どうもならんかったね。何だろうこれは。どん詰まり、というのとも違う。詰まるような何かす…

140字小説✖3(⑬⑭⑮)

生活指導の先生に、「何だその髪の色は!」怒鳴られて、民子は「地毛だよ!」と言い返す。 「学…

【タロット占い】占ってもらいました【みぜさん】

 この度、占い師の、みぜさんに、タロット占いをして頂きました。占い結果の詳細については上…

【連載小説】2-Gのフラミンゴ⑧【最終話】

 傘なんて、ない。  涙を防ぐ傘なんて。 「スズキ・・・・・・。スズキ・・・・・・。スズキ・・・・・・」  …

【連載小説】2-Gのフラミンゴ⑦

1999年10月 水浦市立第五中学校二年G組 座席表      【教卓】    〇〇〇ス〇〇〇〇…

【連載小説】2-Gのフラミンゴ⑥

 目隠しをした人に、「これからあなたの皮膚に熱した鉄の棒を押し当てます」と告知して、実際…

【連載小説】2-Gのフラミンゴ⑤

 五月下旬、満天の下、太平洋西端を北上する大型フェリー船の甲板上で、我々は和解した。我々…

【連載小説】2-Gのフラミンゴ④

 プリント、……、  始業式後一発目のホームルームのことだったからクラス名簿的なものだっ…

【連載小説】2-Gのフラミンゴ③

 2―G初日――。入学式の日のようなミスは今度こそ犯さない。せめてウサギの群れに混じりた…

連載中の短編についてご報告という体の雑文

イレギュラー投稿失礼します。 ――結論―― 現在連載中の【短編小説】2-Gのフラミンゴは、今…

【連載小説】2-Gのフラミンゴ②

 一九九九年四月、私は中学二年に進級した。水浦市立第五中学校、全校生徒数は1200人超。…

【連載小説】2-Gのフラミンゴ①

 私が育ったのは北関東のとある県の隅っこの方、吹き溜まりの窪地、・・・・・・光の弱い土地だった…

 【掌編小説】鮎を食べたかった夫婦

 世間の夏休みと紅葉の季節の境目、九月半ばを狙って四、五日の温泉旅行をするのが私達の慣習…

140字小説×3【⑩⑪⑫】

ねぇまゆちゃん、 と、富岡君があたしの名を呼べば、 あたしの芯をくすぐり、 桃灰色の糸、 目…

140字小説×3 【⑦⑧⑨】

とある小さな家の屋根に白羽の矢が立った。翌朝村に大蛇が現れた。米俵に括りつけられた貧しい…

叔母、ほたえ、走る①

 「叔母」と書けば父母の妹であり「伯母」と書けば父母の姉であるという。 ところで両親の姉…

【短編小説】春は、ドブにて

 どうもならんかったね。何だろうこれは。どん詰まり、というのとも違う。詰まるような何かす…

140字小説✖3(⑬⑭⑮)

生活指導の先生に、「何だその髪の色は!」怒鳴られて、民子は「地毛だよ!」と言い返す。 「学…

【タロット占い】占ってもらいました【みぜさん】

 この度、占い師の、みぜさんに、タロット占いをして頂きました。占い結果の詳細については上…

【連載小説】2-Gのフラミンゴ⑧【最終話】

 傘なんて、ない。  涙を防ぐ傘なんて。 「スズキ・・・・・・。スズキ・・・・・・。スズキ・・・・・・」  …

【連載小説】2-Gのフラミンゴ⑦

1999年10月 水浦市立第五中学校二年G組 座席表      【教卓】    〇〇〇ス〇〇〇〇…

【連載小説】2-Gのフラミンゴ⑥

 目隠しをした人に、「これからあなたの皮膚に熱した鉄の棒を押し当てます」と告知して、実際…

【連載小説】2-Gのフラミンゴ⑤

 五月下旬、満天の下、太平洋西端を北上する大型フェリー船の甲板上で、我々は和解した。我々…

【連載小説】2-Gのフラミンゴ④

 プリント、……、  始業式後一発目のホームルームのことだったからクラス名簿的なものだっ…

【連載小説】2-Gのフラミンゴ③

 2―G初日――。入学式の日のようなミスは今度こそ犯さない。せめてウサギの群れに混じりた…

連載中の短編についてご報告という体の雑文

イレギュラー投稿失礼します。 ――結論―― 現在連載中の【短編小説】2-Gのフラミンゴは、今…

【連載小説】2-Gのフラミンゴ②

 一九九九年四月、私は中学二年に進級した。水浦市立第五中学校、全校生徒数は1200人超。…

【連載小説】2-Gのフラミンゴ①

 私が育ったのは北関東のとある県の隅っこの方、吹き溜まりの窪地、・・・・・・光の弱い土地だった…

 【掌編小説】鮎を食べたかった夫婦

 世間の夏休みと紅葉の季節の境目、九月半ばを狙って四、五日の温泉旅行をするのが私達の慣習…

140字小説×3【⑩⑪⑫】

ねぇまゆちゃん、 と、富岡君があたしの名を呼べば、 あたしの芯をくすぐり、 桃灰色の糸、 目…

140字小説×3 【⑦⑧⑨】

とある小さな家の屋根に白羽の矢が立った。翌朝村に大蛇が現れた。米俵に括りつけられた貧しい…