140字小説✖3(⑬⑭⑮)
生活指導の先生に、「何だその髪の色は!」怒鳴られて、民子は「地毛だよ!」と言い返す。 「学校はおしゃれをする場所じゃないぞ!」 「私はおしゃれをする人間だ!」と民子はフラミンゴピンクの髪を掻き上げる。 結局地毛なの。おしゃれなの。どっちなの?って思いながら僕は民子から目が離せない。
――140字小説⑬『優等生の初恋』2023.12.05
(民子は、「地毛」と言い、「おしゃれ」と言う。どっちなのだろう、と、「僕」は冷静に突っ込みながら、
「わたしはおしゃれをする人間だ!」と、