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受験技術も学校の教科も学ばない塾?!「探究学舎」

光と影。陽と陰。合わせ鏡!
学校は「公」、塾は「私」の教育機関。
棲み分けがなされている、と言われます。

学校で「アクティブ・ラーニング」や
「探究学習」がメインになれば、
塾では「詰め込み、受験勉強」が主になる…。
そんなイメージはありませんか?

「子どもが主体的に学ぶ? 良いことだけど、
それだけでは『受験』は突破できない。
『詰め込み』的な知識の注入!
『ペーパーテストを解くため』の受験技術!
受験でそれが求められるのならば、
それを身に付けさせることが必要では?」

そう考え、子どもを進学塾に入れる。
地域差や環境差はありますが、
誰も塾に通っていない、という学校は
そんなには無いのではないか?

…ただ全ての塾が「学校の成績上昇」
「志望校合格」「受験技術」を
売りにしているのかと言えばそうでもない。

例えば『探究学舎』という塾。

『探究学舎は勉強のやり方や
問題の解き方を教えるような、
いわゆる学習塾ではありません。
成績アップも合格も目指していません。
その代わり、子どもたちが
「好きなこと」「やりたいこと」を
見つけることができるように、
「もっと知りたい!」「やってみたい!」
という興味の種をまき、
ひとりひとりの探究心に火をつける、
そんな興味開発型の学び舎です』

「探究心・興味開発」特化型の塾…?!

ここの塾長の宝槻泰伸さんが、
同じく探究学習に深く関わってきた
矢萩邦彦さんという方と
会談をしている記事がありました。

本記事ではこの記事から一部引用しつつ、
興味関心・探究と、塾について書きます。

(ここから引用)

『これまでって自分が将来何を学びたいかとか、
将来何をしたいかとかあまり考えなくても、
大学に行けてしまう点数さえ
取れればいけてしまう。
だから別に医者っていうものを
本当に熱く志していない高校生でも、
点が取れれば医学部に行けて
医者になれてしまう
っていう。
これってどうなのって思うわけですよね』

(引用終わり)

言わば「無自覚思考停止状態」。
「動機づけ」が疎かになっている、と…。

(ここから引用)

『今まではね、ペーパーテストに向けた
いわゆる学力を積み上げていく、
成績上げる志望校に合格させるというのが
大黒柱になってて、その子の興味とか
可能性を広げてあげるっていう役は
あんまり塾って担ってこなかったですよね。
そこにニーズがないと塾経営者の方が
決めつけていた気もするんですけど。

子どももさることながら最近、
ペーパーテストをやらせて
いい学校いい企業とかっていう志向じゃない
保護者がスゴイいるなって肌感覚で感じていて、
そういう人達って、仕事って自分が好きなこと、
愛せることをやるべきだ、と。

そのためには、勉強っていうのが
大好きだし愛せるようになってる方が
いいよね、と自然に思っていて、

要は子どもに自分の人生を自分で
決めて欲しいと思っているし、
自分の好きなことを見つけてチャレンジして
欲しい
って思っているんですよ』

(引用終わり)

…確かに、そういう方は増えてきている。
でも、具体的には?
どうすれば子どもにそうさせられる?

(ここから引用)

『学校も塾も、資本主義に偏っていくと、
能力開発系になりますよね。

英語ができますとか計算が速くなりますとか
プレゼンスキルが身につきますみたいな。

でも、好きなこと見つけてチャレンジする
っていう子どもの将来に寄り添おうとしたら、
能力だけじゃ無理で、

その能力を何に使いたいかっていう、
自分がやりたいことを見つけるって
プロセスが必要で、
僕はそれを「興味開発」って呼んでいます。

つまり自分が何を知りたいのか、
何をやってみたいのかっていう
興味の的を一緒に考えてあげる

(引用終わり)

能力開発系ではなく、興味開発系!
でも、現実的には「興味開発系の塾」は
世の中には少ない。なぜ?

(ここから引用)

『我々が今言っているようなことって
今までの教室ってやってこれなかったですよね。
なぜかっていうと、要するに
それで稼ぐのはとても難しかった

『あんまり受験に関係ないことをやりすぎると、
受験から離れちゃう。
僕の場合は受験とか学校の教科を一切無視してる。
純粋に「興味開発」ですよ、
子どもの好きを全面に広げる教室ですよ
っていうのを、旗としてバーンと
立てちゃったんですよ。バーンって立てると、
逆に振り切った人たちが来る

(引用終わり)

最初から受験技術や学校の教科を放棄…。
探究や興味開発に全振り…!?
それが「探究学舎」だそうです。

ここから対談は「第三の居場所」、
サードプレイスの話
に。

(ここから引用)

『例えば昔だったら、長屋のおっさんがいて、
いつもそこに座って、子どもたちや
みんなのことをずっと見てて、
何かあったら声をかけてきたりっていう。
そういう地域の大人との関わり
っていうのがそこそこあるのが
当たり前っていう時代があった後に、
近代化によってそれを失ってきたわけですよね。

今だったら、声かけたらどうなるかっていうと、
通報されてしまうわけですよ。
だから子どもにコミットできる、
生徒にコミットできるって、家族か学校の先生か
もう塾の先生くらいになってしまってる


そしたら塾の先生の役割って
非常にわかりやすくって、
学校でもなく、家族でもなく、
その足りない部分をどういう風に補っていくのか。

かなり、塾のあり方っていうか、
有り様っていうのが
多様になってきてるなって思うんですよね。

それは勉強だけではないはずで。

補習塾だったら、学校でできないのを支える。
進学塾だったら、学校で飽きてる子を。
いずれにしても学校的なんですよね。

それはすごくもう狭すぎると。


違う大人とちゃんと触れ合って、
対話をしてっていう部分で、
なんていうのかな、教科書的なものとは
全然違う部分っていうのが、
これからの場としての塾にとって
大事だなあ
、というのがあります』

(引用終わり)

以上、本記事では『探究学舎』の塾長の
対談記事を一部引用して紹介しました。

…これは子どもたちだけではない。
人生百年時代のすべての方にあてはまる。
興味関心を持ち、探究し続けることが
大人に「こそ」必要。


そう、思いました。

職場で能力開発、業務を粛々と「こなす」。
定年退職したらプライベートで
興味関心を見極め、生き方を「探す」…。
そんな「棲み分け」は崩れています。

同時進行。サードプレイス。

例えば、LinkedInなどの
SNSもその場の一つ。
多様な考えや人物に触れ、対話、協働し、
自分なりに「問い」を立て探究して
「興味関心」を倍増させる。

その姿勢が結果的には自分なりの
ビジネスにも資する
のでは?

読者の皆様は、どう考えますか?

※引用元記事から全文をどうぞ!

◆宝槻泰伸塾長の
「探究学舎」のホームページはこちら↓

◆矢萩邦彦塾長の
「知窓学舎」のホームページはこちら↓

◆中学受験にテーマを絞った
お二人の対談の記事はこちらから↓

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