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韓国-龍山 お金がない
韓国ー仁川国際空港から空港鉄道(A’REX)に乗り、ひとまずソウル駅に向かう。
約1時間の道のりも、初めての地を感じていると、あっという間だった。
ちなみに、空港鉄道(A’REX)は一般列車と直通列車があり、各駅停車と特急列車のようなものだった。
仁川国際空港ーソウル駅
一般列車:59分 4250₩(約425円)
直通列車:43分 9000₩ (約900円)
16分の差で、倍以上の値段やないかい!
もちろん一般列車利用。
ソウル駅から地下鉄1号線に乗り換え、やっとこさ龍山駅に到着。
只今の時刻 00:18
さて、DRAGON HILL SPAを探しましょうか。
まあ、DRAGONに惹かれただけですよ。いいじゃないですか。
また迷ったらどうしよう。内心不安もあるが、お姉ちゃんは頑張りますよ。
心配するのも束の間。
いや、すぐに見つかったな!
電飾でギラギラしてるよ!わかりやすい。
と思いきや、入り口までの道はしっぽり竹林で彩られている。
落差激し過ぎへんか。
あー。着いた。お風呂。
まさに大きめのスーパー銭湯。健康ランド。
奈良健康ランドが懐かしい。
受付のおじ様が、優しくどこから来たの?と話しかけてくれた。
日韓問題が色々取り沙汰される中で、こういう会話をしてもらえるのが嬉しい。
なんでもすぐに使いたがる私は「일본에서 왔어요 (イルボネソ ワッソヨ) 」
日本から来ました。と伝えてみた。
にっこり笑って日本語も混ぜながらお話ししてくれた。
通じた!オホホホ。現地のおじ様に、私の韓国語が通じた。おじ様ありがとう。
これぞ成功体験。
下駄箱に靴を預け、コインロッカーに荷物を入れるのは日本と同じ。
外風呂もあり、広いお風呂でゆっくり過ごす。
マッサージ風呂、温度が違うお風呂、色々な種類があるので、全てコンプリート。
脱衣所もウロウロして、見学。
一つ後悔があるとすれば、シッケを飲まなかった事。
シッケとはお米で作られた、ほんの少し甘いジュースのようだ。
なんという事だ!現地チムジルバンの雰囲気を楽しむチャンスを逃していた!
さて、ゆっくり寝ましょうかと沐浴室に行ってみると人だらけ。
週末、花金の夜であることを忘れていた。
ぎっしり敷き詰められた人、人、人、人、人。
どうにか、細長いスペースを見つけ二人で寝た。
どこでも寝れる。私の特技。
妹はどうだったのか、そういえば聞いていない。
朝になり、ひとっ風呂浴びて出発だ。
早朝、しっぽり竹林の出口。
車椅子に乗ったお爺ちゃんと、それを押す女性。
タイヤが砂利道に引っ掛かっているようだ。
お節介かもしれないが、私、こういうのは放っておけません。
「괜찮아요 (ケンチャナヨ)?」
大丈夫ですか?と声をかけてみた。
「괜찮아요 (ケンチャナヨ)」笑顔
大丈夫ですよ。とお返事を頂いた。
いい言葉だ。ケンチャナヨ。
これだけで、お互いの気持ちが通じ合えた。
いいお天気といい気持ちで龍山駅に向かう。
改札口。
まずい。お金が足りない。
イヤイヤまだ韓国上陸して数時間だよ。
両替もしたやん。
なぜ。
クレジットカード文化が日本よりも浸透しているとの前情報により、空港で5千円程度の両替しかしていなかった。
何を考えているんだ。
切符を買うには、現金が必要。クレジットカードでは買えなさそうだ。
スパの代金をなぜかカードではなく現金で支払ってしまった。
おまけに今日は土曜日。
案内所で聞いても、週末に両替を出来るのはソウル駅の銀行だと言われた。
こんなに大きな龍山駅でできないとは。
いやいや、自業自得。
現金をかき集めても、一人分の地下鉄代にしかならない。
仕方ない。
初海外旅行の妹を韓国-龍山駅に置き去りにし、私はソウル駅の銀行に向かった。
と言っても、私も初渡韓。
土地勘ゼロでソウル駅をウロチョロ。
迷っていると、観光案内のボランティアさん達がたくさんいた。
おお。神様。
お兄さんに思い切って、「환전 어디에요(ファンジョン オディエヨ)?」
両替どこですか?と精一杯の単語を振り絞った。
が、通じなかった。
そう甘くはなかった。ここでやはり、発音の壁。
韓国語の「ん」はいっぱいあって難かしい。
「お」も伝わっていないかもしれない。
そういう時は英語です。
「Where can I exchange money?」
大学生のボランティアさん、これには笑顔で「이층(イチュン)!」
指差しで教えてもらった。
固有数詞と漢数詞と時刻の読み方は覚えていましたよ。
「2階ね!」わかる!わかる!
そして感謝の言葉。「감사합니다(カムサハムニダ)」
ありがとうございます。と笑顔で伝えアイコンタクト。
急いで2階に向かう。
日本だと、人に聞かなくてもなんでも一定の事は自分でできてしまうので、この様なやり取りはほとんどない。
海外に来て思うのは、何も出来ない自分と、その中でも一生懸命しようと頑張る自分がいること。きっと、子どもの頃はそうやって大人から見れば些細なことも、頑張ってチャレンジして、この世界で生きてきたんだと思う。
姪っ子が、出来ないことを一生懸命しようとする事は、見守ろうと思う。
急かしてしまいそうな気持ちをグッと抑えて、海外にいる何事も上手く出来ない自分に当てはめようと、いつも思う。
無事に両替を済ませ、妹のいる龍山駅に向かう。
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