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ピアノ協奏曲第3番 (ラフマニノフ) 尾城杏奈

音に浸る。

それは美しい音ならば、なお良い。
浸りながら考えるのは音に喚起された感情のこと。その瞬間は、日常の瑣末なことを忘れている。些細な日常は、どこかに消え、何かはっきりしないが、たしかに前向きな感情が沸き起こる。それは人生を歓喜で満たすものかもしれない。

ゆえに音楽好きは音に浸る。

弾きこなすことが難解と言われるこの作品。CMなどで流れていたこともあり、懐かしさすら覚える。難解さはメロディとは関係ないのだ。

美しい音に浸る。 

できれば、いつもよりボリュームを上げて。

美しい音。それは人生をかえるはずだ。

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