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感情がタイムマシンに乗って時間軸を越えたような ~ 「タイムマシン」 フジファブリック

タイムマシンが登場する作品

時が経ったら何か変わるかな
少しは偉くなるものなのかな
なりたかった大人になれたのか
悩む今日であります(一部引用)

タイムマシンによる時間軸を描いた作品をちょっと振り返ってみます。

ドラえもんと、ドラゴンボール。

タイムマシンはどんな風に作品に関わっていたのでしょうか?

ドラえもん

ドラえもん3種の神器は、「タイムマシン」、「どこでもドア」、「タケコプター」でしょうか。。この中で、時間軸に抵触するのはタイムマシン。

ドラえもんは、のび太の子孫セワシくんの窮状を見かねて、ミライ変革のために、過去への時間軸をさかのぼって、のび太君のところにやって来ました。

ドラえもんという漫画の優れたところは、この時間軸を複雑にしなかったところだと思っています。つまり、ドラえもんのいたミライでも、のび太君はしずかちゃんと結婚していて、子孫はセワシ君なわけです。シンプルですよね。

ドラゴンボール

でも、ドラゴンボールはこの時間軸を、ちょっとややこしくしてしまった。

トランクス登場のくだり。
トランクスが生きている世界線では、孫悟空も亡くなっていて、人造人間が暴れまくっていました。彼はこの状況を打破するため、過去にさかのぼって人造人間を倒しました。

けれど、彼が生きていた元の世界線はそのままという設定だったんですね。その世界線とは別の世界線(パラレルワールド)が一つできてしまっただけだったんですね。人造人間がトランクスに倒されたという事実が残っている世界線が。

これだと、救われないですよね。。何も起きない世界線を作るためだけにトランクスは最後の希望で過去にやってきたのか?と。

ただ、トランクスは、過去で力をつけて、何も変わらないミライ(自分がもともといた世界線)に還って人造人間をやっつけてハッピーエンドとなったので、それはそれでよいのですが。

パラレルワールド

こんな風に、時間軸をテーマにした作品について回るのがパラレルワールドという存在。(異なる世界線)

ものの本によると、ヒトの意識の数だけ、この世界線が存在しているそうです。これが縦横無尽に折り重なっていて(それが次元というものの正体)、たまにそれがもつれたり、くっついたりして、ヒトの意識に影響されて具現化する。これが、デジャヴや、眠るときに見る夢のようなものだという事です。

我々の意識が具現化される現実に影響を与えているんですね。

別の世界線「パラレルワールド」を旅することができない我々は、それを見ることとも体験することもできません。故に、この領域にSFや空想の入り込む余地が生まれて、どらえもんやドラゴンボールのような作品に昇華しているのかなと。。

なりたかった大人になれたかどうか

なりたかった大人になれたかどうかというのは、古今東西、太古の昔より誰もが思ってきたことでしょう。タイムマシンであのときに戻ってやり直せたら。。という思い。

フジファブリックは、中心人物だった志村さんがこの曲を含むアルバム発表後、急死したそうです。この「タイムマシン」という曲は存命中に作られた曲です。ですので、死去の後の追悼のために作られた楽曲というわけではありません。が、急死という事実を知ったファンからしたら、追悼以外の何物でもない歌詞です。

志村さんが、タイムマシンで時間軸を超える歌詞を書いた。
ファンは、時間軸を超える歌詞を読みながら彼を偲んでいる。

戻れるかなタイムマシンのように
同じように笑えるかい(一部引用)


トランクスやのび太は、時間軸を超えた出会いの結果、もともとの自分よりは「なりたかった大人」になれていったのかもしれません。 

フジファブリックを知ったのは、つい最近の事。すでに志村さん亡き後の体制で、成り立っていた時期。そんな新しいファンである自分が、彼らの歴史を紐解き、事実を知り、この曲に出会ったとき。

リアルタイムでこの曲を聞いていたであろう方々と同じ気持ちになったような気がしています。

感情がタイムマシンに乗って時間軸を越えたような。

タイムマシンとは、過去や未来に行くだけではなく、いつまでも消えない魅力を秘めた、、
そんな時間軸を超えて愛されるものの象徴だと言えるのかもしれません。


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