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「この森で、天使はバスを降りた」(アメリカ映画)

見知らぬ町に降り立ってみる。

たとえ旅行だとしても、観光名所を離れた場所に足を向けると、そこにあるのは奇異のまなざしだったりします。

外国を旅行しているときには、フランスでは「中国の人だ!」と子どもに叫ばれたり、デンマークの住宅街の店では怪しげな目つきで見られたりいろいろありますが、日本にいてもそんな視線を感じることもあります。

まあ、横溝正史とか京極夏彦の作品の時代じゃないので、今はそれほどひどくないんでしょうけど、昔は、地元意識が強くて「よそもの」に冷たくするという事実があったのかもしれません。

この映画は、ふとしたことから、投獄された経験を持つ、かわいらしい少女がとある町に降り立ったところから始まります。

はじめは疑心暗鬼で彼女を見ていた住民たち。

でも、彼女の天真爛漫な笑顔とか、溌剌とした生活にゆっくりとかたくなな心が解けていきます。

しだいに、分かり合っていく住民と、彼女。

そして・・・

「よそもの」である彼女と村の住民の心が通い合っていく様がとても美しい。

こういう映画を見ると、世の中捨てたもんじゃないなあと思ってしまいます。

人と人のつながりが希薄になっている現在、この映画をみて、つながりを認識してみるのもいいのかもしれません。


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