見出し画像

見て見ぬふりをやめて動き出そう 〜 マイケル・ジャクソン 「Man in the Mirror」

作家、森博嗣さんによる鏡の中の左右の定義

「すべてがFになる」の森博嗣さんの書籍はどれも科学的解釈が面白くて、本編の話以上にそのくだりが楽しみだったりします。
『笑う数学者』という書籍では鏡の中の世界の話がでてきます。その部分を引用&要約いたしますと。

「鏡の中の世界を考えます。
鏡の中では向かい合うわけですから、左右は逆になります。しかし上下は変わりません。
鏡に映った像は、左右が反対になりますが、どうして上下や前後は逆にならないで、左右だけが入れ替わるのでしょうか
それは定義の問題です
左右だけが定義が絶対的でないからです
上下の定義は空と地面、頭と足で定義されます
前後も顔と背中で定義できます
では左右はどうでしょう
左右の定義は上下と前後が定まった時に初めて決まるのです。
人間の体形は左右対称ですし、歩いたりするときも横に動いたりしません
上下と前後の定義が独立していて、絶対的であるのに対して、左と右の定義は相対的です。
この定義のために鏡で左と右が入れ替わるんですよ」

「笑う数学者」より引用要約

面白いですよね。
鏡に向かってみるのがちょっと興味深くなって来たりして。
さて、鏡の中の世界と言えば。
その昔、鏡に向かって、鏡に映った自分に対して語りかける曲がありました。

「Man in the Mirror」(マイケル・ジャクソン)

彼は後年、ゴシップの中にいたような印象ですけど、実際は素直な心をもっていた人物だと思います。「This Is It」を見てそう感じました。
この曲は、歌詞の純粋さ、後半のゴスペルチックな合唱など非常に感動的な作品にしあがってます。
大意は、「見て見ぬふりをやめて、行動に移そう」ということですね。
ただそう思ったところで、きちんと行動に移せるのか?意欲を新たにしただけではないか?と、この曲は、我々人類に問うているのではないかと感じます。

この記事が参加している募集

スキしてみて

思い出の曲

いつも読んで下さってありがとうございます。頂いたサポートはいろんな音楽などを聴いてご紹介するチカラになります。あなたに読んでいただき、新たな出会いを楽しんでいただけるよう、大切に使わせて頂きます。よろしくお願いします!