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卒論・修論研究の攻略

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卒論・修論研究に挑もうとする学生さんにおすすめの記事をまとめていきます。諸先輩方がどう挑み、いかに悩み、どうやって乗り越え、何を学んだのかを知ることで、経験値を積んだような状態で… もっと読む
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#卒業論文

とある哲学生が卒業論文を作成して学んだこと

ついに卒業論文の口頭試問が終わった。 これで中央大学としての活動は完全終了である。 この口頭試問中のやり取り、及びフィードバックにはとても考えさせられるものがあった。これから社会人になるにつれて、言語化をしておきたい。 卒論はどういうテーマで、なぜそれを選んだのか。卒業論文のテーマはこんなものにしていた。 ざっくり要旨を抜き取ると「自分探し」とか「自己分析」って今のやり方でええの?という問題提起の卒業論文である。 自分の周りは「〇〇(哲学者)の〜〜による考察」という表

卒論・修論のテーマの選び方/時代性との距離感

佐藤ひろおです。会社を休んで早稲田の大学院生をしています。 三国志の研究を学んでいます。 ぼくは修士論文の準備をしていますし、周囲の学部生は卒業論文の準備をしています。基本的に、指導教員が「いいよ」「仕方ないね」といえば、卒業論文のテーマ、修士論文のテーマは自由です。しかし、「テーマは自由だああ!!」と言われても、ぎゃくに困るわけで。 特定の先生に言われたわけではないが、ぼくが何となく複数の先生たちのしゃべりを聞いて思った、卒論のテーマ選定のコツを書いてみようと思います。

卒論ひとり反省会()

私事ですが、現在大学4回生で、この間卒業論文なるものを提出しました。 ですが、これで卒業確定したわけではなく、口頭試問なるものが二月にあるようです😵‍💫 まあ、出してしまったものはしょうがないので、一旦全てを頭から放り出し、一息ついてこんなものを書こうとしているわけです。 かれこれ一年近く取り組んだのですが、提出までの軌跡を辿ると、ダメ人間エピソードが多すぎて悲しくなってきます。 ただ、今までの大学生活の中で「論文」といえるものを書いた経験などない中で、1発目から、卒業

卒論の「おわりに」の書き方を作者の例と共にわかりやすく解説

 今回は、卒論のおわりに(終章/まとめ)の書き方をわかりやすく解説していきます。「おわりに」で押さえておくべきポイントは以下の5点です。  下記は作者の結論の例です(もっと書いておりますが、中略です)。 結論 ナボタス町サント・ニーニョ村のフィリピン人海外労働者 103 名に聞き取り調査を行った結果、トラブルの無い海外就労と関係が見られたのは、友人との会話と Direct Hiring(渡航先のエージェンシーや会社を利用して仕事を得ること)のみであった。  但し、Dir

卒論をこれから書く人に言わない方が良いこと3選

こんにちは。高校5年生です。 あっという間に9月が終わろうとしております(執筆当時は9月でした)。現在、私は12月末の卒業論文提出締切に向け、いよいよ卒業論文研究に本腰を入れて取り組む時期を迎えました。締切のある課題は早めに取り組み、終わらせたい私。卒業論文も12月に入る頃には提出できるめどがついていればと期待しておりますが、執筆に入っていない今の段階では、それが叶う夢なのかどうかも分かりません。 私の大学、特に所属する学部では、卒論を書くことが卒業の条件に入っていない学

テーマ:大学生支援用 「文系の論文ってどうやって書くの?」に、答える

 こんにちは、クジラ8です。  最近、暑くなってきて、外に出るのが億劫になってきました。  さてさて、今日は論文をテーマにちょろちょろ書いていこうかなと思っています。基本的に論文の書き方というのは、大学生の時に習うものですが、よほど良い先生にでも巡り合わない限り、一発で書くことはできません。なので、今回は、大体どのあたりで躓くのかについて、書いていこうかなと考えています。 1.論文を書く前に 卒業論文の発表にはまだ早いですが、大学4年生や修士課程二年生で、まだ論文のテー

あなたのデータや結果を最大限活かす「考察」を書く方法  初めて論文を書く大学生でも、考察の3ステップをわかりやすく解説

この記事では、考察を書くための3ステップについて、解説します。 あなたが考察で困っているのなら、 あなたがどこでつまずいているのかを知り、 それをクリアするのが早道ですよ。 「考察」の意味やイメージなど、 基本を学びたい人はこちら↓の記事をどうぞ。 考察のための3ステップ考察の3ステップとは、以下の通りです。 結果を正しく読み取る 考察の要素を抽出し、整理する 文章を構成する 1.結果を正しく読み取る当たり前と思われるかもしれませんが、 最初はこれが大事です

【研究のススメかた】論文のタイトルは、ハッとするものを、誠実に

1. 記事の狙いと想定読者層研究を進めるうえでのTIPSをまとめていくシリーズです。筆者が指導教官を務めるゼミや授業での活用を念頭においています。 読者層としては「大学の学部または大学院で、卒業論文/修士論文研究に取り組む」人たちを想定しています(すでに研究者として独り立ちしている同輩の皆さまや、そのタマゴとしてすでに修士論文研究等は経験済みの博士課程大学院生の方々にも、ご参考になるかもしれません)。 今回は、研究を進めていくときに忘れがち、でも意識してみると意外なほど力

卒業論文に対する後悔とか反省とか学年別に(多分)やるべきこととか書くよ。

タイトル通りだ。 卒業論文は「弱さの露呈」卒業論文を書き終わった身として、絶対に思うのは「書き直したい」である。 「書き直したい」とまでは言わずとも「あの時、あの部分で、もっとこうしてたら」的なことは、思うものである。 だが、卒業論文は、如実に自分の姿が現れる。未熟な部分も、優れた部分も、サボった部分も、誤魔化せずに全て出る。そして、そうやって露呈することに、卒業論文の1つの意味がある。 自分の弱さを知れること、そのうえで、次にどこへ向かうか、考えるきっかけになること

新入生しょくん、まずは「論文の書きかた」を身につけよう――対談:山内志朗×戸田山和久(前編)

新入生のみなさん、入学おめでとうございます。新しい一歩を踏み出す前に覚えておきたいのが「論文の書きかた」。『新版 ぎりぎり合格への論文マニュアル』(平凡社新書)の著者・山内志朗先生(慶應義塾大学)と、『最新版 論文の教室』(NHKブックス)の著者・戸田山和久先生(名古屋大学)に、論文執筆をテーマに語り合っていただきました。大学新入生のみならず、学び直しを目論む社会人のみなさんにも必ず役に立つ「知の羅針盤」。まずはその前編をお届けします。 戸田山 きょうのお題は、山内さんの『

「論文を書く力」は、一生もののスキルです!――対談:山内志朗×戸田山和久(後編)

論文対談もいよいよ佳境に入ります。論文のテーマ設定、社会の出ても役に立つ卒論執筆の効用……大学新入生のみなさんから、社会人、年輩の方まで、幅広い層に必ず役に立つ「知の羅針盤」。熱いメッセージに、ぜひ耳を傾けてみてください。 *対談の前編はこちらです。 文章指南のコツ山内 『論文の教室』には、学生さんの反応とかを見ながら書いたところはありますか。  戸田山 僕の場合、原稿を見てもらって「どう?」というのは、ちょっと怖くて(笑)。でも、内容には学生さんたちの過去のさまざまな言動

とある理系の研究室8 卒論修論のテーマ決め

某国立大学の理系の研究室の話。 そこそこの大学のそこそこの研究室。国内外の学会にもコンスタントに出ていて、論文もそれなりに出している。活気もそこそこ。古き良き時代の雰囲気を残している研究室。 研究室生活が充実するかどうかにも大きく関わる研究テーマ決めの話。 なんとなく決まる人が多いのでは?高い意識を持っている人達は、高い志を持って研究テーマを決めているのだろうが、大半の人はなんとなく流れで決まっているのではないだろうか。でも別に悪いことじゃないと私は思う。 どうやって

【大丈夫!】学部ノンゼミノン卒論&院から専攻変更でも10万字越えの修論を書き上げた話(文系)

こんにちは。今週の輝けないワセジョです。 この度、2022年3月1日をもちまして修了が決まりました。ということで、修了記念で修論よもやま話を投稿させていただきたいと思います。 1.私のスペック(学部時代)・gpaはそこそこに、就活のようなシステムにボロ負けしたためノンゼミで早稲田大学商学部を卒業 ・3・4年次の専攻については諸事情により会計選択(したがって,今回の修論にほぼ関係ない) ・院から政治学研究科と専攻を変更 ・学部時代に書いたレポートは2000字×3本(授

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【研究のススメかた】「新奇性」って何? ― オリジナリティの7類型 ―

1. 記事の狙いと想定読者層研究を進めるうえでのTIPSをまとめていくシリーズです。筆者が指導教官を務めるゼミや授業での活用を念頭においています。 読者層としては「大学の学部または大学院で、卒業論文/修士論文研究に取り組む」人たちを想定しています(すでに研究者として独り立ちしている同輩の皆さまや、そのタマゴとしてすでに修士論文研究等は経験済みの博士課程大学院生の方々にも、ご参考になるかもしれません)。 今回は、前回の記事(「警句:『研究』と『勉強』は違います」)で繰り返し