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卒論・修論研究の攻略

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卒論・修論研究に挑もうとする学生さんにおすすめの記事をまとめていきます。諸先輩方がどう挑み、いかに悩み、どうやって乗り越え、何を学んだのかを知ることで、経験値を積んだような状態で… もっと読む
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記事一覧

素晴らしい研究室生活を送らせていただいたのです。

修了式と学位授与式を終えた。 この6年間、研究室での学生としての生活を送ってきて、色々と感じたことがある。 研究室生活の中でよかったなぁと思うことは、自分にとって色々と新しく貴重な体験ができたことだ。 例えば、学会発表や論文投稿に取り組ませていただいた。 自分の研究として取り組んだ、成果にもならないと思えるような小さな内容について、先生方や先輩方のご協力のおかげで何とか発表できるクオリティにまで上げてもらって、学会発表に臨んだ。初めての国内学会、初めての国際学会、それ

卒業論文を通して学んだこと

記事の背景今更ながら、卒業論文を通して学んだことを書いてみたいと思う。 ここでいう、「学んだこと」とは数学や物理学など学術的に学んだことではなく、将来役に立つスキルのようなものを指している。 どのような論文を書いたのか 簡単に私が執筆した論文について説明する。など、一般人にも理解してもらうため、小難しい方程式や理論はここでは説明しない。 私の所属していた研究室では統計力学という理論物理学の分野を研究していた。その延長線上として量子コンピュータの理論的な研究も行っていた。

博士課程で得た専門知識以外のもの(1)

大学の博士課程は、基本的には専門知識を身に着け研究者になるように デザインされていると思います。 しかし、進学して得たものの中には、いわゆるジェネラルスキルに 相当しそうなものや、単に個人としてのわたしを幸せにしてくれた ものもあります。 ここではそんな専門分野とは直接関係ないものを挙げてみたいと思います。 自学自習ができるようになった自学自習力の必要性を感じている社会人の方は多いことでしょう。 個人的には、ビギナー中のビギナーは、まず先生に習う方が効率が 良い気がします

プレゼンテーション・アドバイス(6):発表本番時に守るべきルール

発表までに十分な準備をしてきました.いよいよ発表本番です.ここでは,発表本番で守るべきルールを示します. <発表のルール> 1) 発表原稿は見ない.もし持つなら工夫する. 2) 発表態度で好印象を与える. 3) 聴衆を見ながら話す. 4) ゆっくりと大きな声で話す. 5) 強調すべきところで強調する. 6) ポインターを振り回さない. 7) 時間を厳守する. このルールを守るだけで,拍手喝采を浴びるプレゼンにはならないまでも,目的を達成できいるプレゼンに近付きます.ここで

修士をラクに生き抜くのに心がける7つのこと

こんにちは、kotapです。 3月に筑波大学 大学院 システム情報工学研究科を修了しました。 なんと専攻の総代に選ばれ、研究科で研究科長表彰をいただいた。 大変恐縮。 正直、修士の二年間でやめたくなるほど辛かったことはなくて、割と恵まれた研究生活を送れた。 (生存バイアスもあるかもしれない。 もちろん研究で辛いこともたくさんあった。 でも、研究生活以外に悲しかったことのほうが多くあるように思える。 (一つは麻雀で4半荘で-280を記録したこと) 楽に生きるためには2つあ

とある哲学生が卒業論文を作成して学んだこと

ついに卒業論文の口頭試問が終わった。 これで中央大学としての活動は完全終了である。 この口頭試問中のやり取り、及びフィードバックにはとても考えさせられるものがあった。これから社会人になるにつれて、言語化をしておきたい。 卒論はどういうテーマで、なぜそれを選んだのか。卒業論文のテーマはこんなものにしていた。 ざっくり要旨を抜き取ると「自分探し」とか「自己分析」って今のやり方でええの?という問題提起の卒業論文である。 自分の周りは「〇〇(哲学者)の〜〜による考察」という表

論文執筆の方法「研究課題とは?」

国内の院生は、少なくとも自ら設定した一つ以上の「研究課題:テーマ」に関して論文を執筆する必要があります。今回は「どうやって」を研究テーマを設定するべきなのか、その進め方に関して考察したいと思います。 院試で設定した研究課題は変えざるを得ない我々院生は入学試験の際、必ず研究計画書を提出し、その内容を面接で発表 するといった関門を突破してきました。しかし、修士課程入学前に作成する研究計画書は、基礎・専門知識がほぼない状態で執筆することが多く、その内容は実質使えない場合が普通とさ

アカデミックスキルのゆるふわ図解

いらすとやさんに全力のおんぶにだっこで作成した、アカデミックスキルのゆるふわ図解の一覧です。文章・論文の書き方、発表の仕方、議論の仕方、テーマの決め方などもりだくさん。大学教員である著者のTwitterで先行公開したものをこちらにまとめています。 非商用の教育目的であれば、連絡不要で自由にお使いいただけます。むしろ、教育目的で作ったものですので、是非活用いただきたいです。すでに中高の授業で使用していただいていたり、図書室に貼りだしてもらっていたりしているようで、ありがたい限

修士論文が一番きつい

修士論文を絶賛書いていますが,なぜかわかりませんが,卒論より圧倒的にきついです. 修論が一番きついっていうのはよく聞くけれど,何が原因か今の自分の状況と照らし合わせて考えると, ①卒論はリサーチ不足,考え不足,データ不足が当たり前(周りも)で,怖いもの知らずで何でも書いてしまえていた(から楽にかけた) ②修士課程の2年でできることなんてたかが知れているのに,自分の研究テーマについて荒削りなレビューがなんとなくあるから,自分のやりたいこととのギャップに苦しみ,書けない. ③卒論

情弱がTeXで修論を書きたーい!!

修論を書いている最中なので随時加筆していきます。間違ったりしてるところもあるとおもいますが、ご愛嬌で。 これは、情弱による情弱に向けたTeXの勧めである。みんなへ一言、たくさんコピペしてハードル下げようね♡ やることになった背景以前卒論をword書いたときに、途中で色々挿入した際に図表番号と引用文献をずらさなきゃいけないのが大変だったので、自動で番号が変わるものはないかと友人に相談したところTeXをオススメされたので、立ち向かうことにしました。 今書いている途中だけど、

【読書録】卒論・修論研究の攻略本を読んでみた

正月は院生のくせに寝正月,どうも井戸中です. 寝正月をかましていましたが,読書はしました. その中でも,12/30に家へ届いてそのまま実家へ持って帰り,読破した 「卒論・修論研究の攻略本」(石原 尚 著) の感想を書きたいと思います! この本を手に取ったきっかけ私がこの本を手に取ったきっかけは,Twitterでこの本を見かけたことでした. 何気なーくTwitterのタイムラインを見ていたところ,研究活動に必要なスキルをイラストで説明しているユーザーを発見しました.それが石

【大学生必見】研究発表スライド作成における基本

最近学校へ歩いて行くことが楽しみになってきた井戸中です これって,誰しもが悩むことですよね ゼミ発表で論文や自分の研究の進捗を発表しなければならないのに,スライドの作り方がわからない… 私もそうでした. ご安心を.この記事に書いてあることを参考にすれば,あなたのスライド作成技術がみるみるうちに上達すると思います(たぶん). 私はこの基礎を押さえるだけで,見やすいスライドが作成することができ,指導教員から「B3のころから成長したね」と言われました. 基礎を押さえると,みるみ

卒論・修論のテーマの選び方/時代性との距離感

佐藤ひろおです。会社を休んで早稲田の大学院生をしています。 三国志の研究を学んでいます。 ぼくは修士論文の準備をしていますし、周囲の学部生は卒業論文の準備をしています。基本的に、指導教員が「いいよ」「仕方ないね」といえば、卒業論文のテーマ、修士論文のテーマは自由です。しかし、「テーマは自由だああ!!」と言われても、ぎゃくに困るわけで。 特定の先生に言われたわけではないが、ぼくが何となく複数の先生たちのしゃべりを聞いて思った、卒論のテーマ選定のコツを書いてみようと思います。

卒論を書き終わって思うこと

厳密にはまだ終わってないけど。 明後日、一通り完成させて先生に初稿として出すんだ。今まで、1章ごとに書き終わっては先生に添削してもらってを繰り返してたから、初稿では案外直すところは少ないかもね。 ちなみに学部に正式に提出するのはまだ1ヶ月も先。 まぁ、やっと、初稿として出せるくらいには書き終わったんだよね。 テーマ決めを含めたら3年生からの2年間、卒論のために時間を費やしてきたよ。感慨深いね。 卒論を書いて思ったことその1 「わかりやすい文章って本当にわかりやすくないと