卒業論文を通して学んだこと
記事の背景
今更ながら、卒業論文を通して学んだことを書いてみたいと思う。
ここでいう、「学んだこと」とは数学や物理学など学術的に学んだことではなく、将来役に立つスキルのようなものを指している。
どのような論文を書いたのか
簡単に私が執筆した論文について説明する。など、一般人にも理解してもらうため、小難しい方程式や理論はここでは説明しない。
私の所属していた研究室では統計力学という理論物理学の分野を研究していた。その延長線上として量子コンピュータの理論的な研究も行っていた。
量子コンピュータとは量子力学の概念を導入した次世代のコンピュータである。
その中でもアルゴリズムに私は興味を持っていたので、量子コンピュータで使用する量子アルゴリズムを研究していた。
どのようなことを学んだか
学んだことは主に3つである。
正しい情報を手に入れる方法
論文・記事を書くコツ
文章を書く際の技術
それぞれ詳しく解説する。
正しい情報を手にいれる方法
研究を始めるにあたり、最初に行ったことは基礎学習であった。具体的には、量子力学や線形代数学など、量子コンピュータに関連する学問領域について学習した。
学術書を使用して勉強を進める中で、指導教員から以下のようなアドバイスを受けた。
すなわち、書かれた内容が正しいかどうか疑いながら読むことが重要である。
先日、Twitterで「本は出版社の目を通って世に出てきたものだから情報が信頼できる」というTweetを目にしたが、出版社から出版されたものであるからと言って必ずしも情報が正しいとは限らない。
例えば、「人間は卵から生まれる」という主張も出版社から出版されたものであっても、それが真実であるわけではない。
したがって、書籍や個人ブログなどの情報源問わず、その情報が正しいものかどうかを常に疑い、論理的に判断することが重要である。
現代社会は情報かされ、数多くの情報で溢れている。最近では、検索エンジンもAIを利用している。しかし、その情報が正しいかどうかを判断するのは自分自身である。
幸いなことに、プログラミングにおいては誤ったコードを実行するとエラーが発生するため、気は楽であるw。
論文・記事を書くコツ
研究室に所属して最初のガイダンスでは、指導教員から、
とアドバイスをいただいた。
これは、論文を書く際に必要な情報を、メモの中から必要な部分だけをコピペして繋ぎ合わせることができるためである。
また、情報を外部ストレージ(メモやノートなどのこと)に保存することで、知識を整理整頓し、忘れにくくする効果がある。
文章を書く際の技術
論文を書くにあたり、文章を書くことは、単純なことではあるが、同時に非常に難しいことだと実感した。
文章を書く際に気をつけるべき点は数多くあるが、特に重要だと思うことを3つ挙げると
文章の書き手と読み手では目線が異なる
新しい単語や未定義の単語ははじめに定義する
読み手の記憶はすぐになくなる
である。それぞれ解説していく。
まず、「文章の書き手と読み手では目線が異なる」について。
これはつまり、書いている時と読んでいるときでは、視点が異なるため、必ず書いた文章を読み返すことが重要である。
次に「新しい単語や未定義の単語ははじめに定義する」について。
これは、新しい単語が出てきた場合は、直前か直後にその単語の定義を書く必要がある。これにより、読者が混乱することなくスムーズに文章を読むことができる。
最後に「読み手の記憶はすぐになくなる」について。
これは、長い文章になればなるほど、読者は最初に述べた内容を忘れがちになるため、再度説明をするなどの工夫が必要である。
以上が、文章を書く際に私は重要だと思ったことである。
私はまだまだ書く・伝える技術について学び、訓練が必要だど実感した。
まとめ
大学の卒業論文を通して、研究だけでなく、文章の書き方や正確な情報の取得方法など、現代社会を生きる上で役に立つことを学び、実践できたと思う。
今後の人生において、この経験を活かし、伸ばしていきたいと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?