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卒論・修論研究の攻略

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卒論・修論研究に挑もうとする学生さんにおすすめの記事をまとめていきます。諸先輩方がどう挑み、いかに悩み、どうやって乗り越え、何を学んだのかを知ることで、経験値を積んだような状態で… もっと読む
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#大学

卒業論文を通して学んだこと

記事の背景今更ながら、卒業論文を通して学んだことを書いてみたいと思う。 ここでいう、「学んだこと」とは数学や物理学など学術的に学んだことではなく、将来役に立つスキルのようなものを指している。 どのような論文を書いたのか 簡単に私が執筆した論文について説明する。など、一般人にも理解してもらうため、小難しい方程式や理論はここでは説明しない。 私の所属していた研究室では統計力学という理論物理学の分野を研究していた。その延長線上として量子コンピュータの理論的な研究も行っていた。

博士課程で得た専門知識以外のもの(1)

大学の博士課程は、基本的には専門知識を身に着け研究者になるように デザインされていると思います。 しかし、進学して得たものの中には、いわゆるジェネラルスキルに 相当しそうなものや、単に個人としてのわたしを幸せにしてくれた ものもあります。 ここではそんな専門分野とは直接関係ないものを挙げてみたいと思います。 自学自習ができるようになった自学自習力の必要性を感じている社会人の方は多いことでしょう。 個人的には、ビギナー中のビギナーは、まず先生に習う方が効率が 良い気がします

プレゼンテーション・アドバイス(6):発表本番時に守るべきルール

発表までに十分な準備をしてきました.いよいよ発表本番です.ここでは,発表本番で守るべきルールを示します. <発表のルール> 1) 発表原稿は見ない.もし持つなら工夫する. 2) 発表態度で好印象を与える. 3) 聴衆を見ながら話す. 4) ゆっくりと大きな声で話す. 5) 強調すべきところで強調する. 6) ポインターを振り回さない. 7) 時間を厳守する. このルールを守るだけで,拍手喝采を浴びるプレゼンにはならないまでも,目的を達成できいるプレゼンに近付きます.ここで

修士をラクに生き抜くのに心がける7つのこと

こんにちは、kotapです。 3月に筑波大学 大学院 システム情報工学研究科を修了しました。 なんと専攻の総代に選ばれ、研究科で研究科長表彰をいただいた。 大変恐縮。 正直、修士の二年間でやめたくなるほど辛かったことはなくて、割と恵まれた研究生活を送れた。 (生存バイアスもあるかもしれない。 もちろん研究で辛いこともたくさんあった。 でも、研究生活以外に悲しかったことのほうが多くあるように思える。 (一つは麻雀で4半荘で-280を記録したこと) 楽に生きるためには2つあ

修士論文のコツ(その2):ストレスの原因と対処法

自分の書いた記事をみてみると、前回書いた「修士論文のコツ」の記事の閲覧数が非常に多いことが分かりました。それだけニーズがあるということなのでしょうか…。たくさんの方に読んでいただき嬉しいです。ということで、今回はその第二弾として”修論を乗り越えるためのヒント(?)”をまとめてみたいと思います。もしかすると、論文執筆だけではなく仕事のストレスを低減するためのヒントにもなるのかもしれません。 第一弾記事はこちら↓ 修論はなぜメンタルにくるのかこのような記事をまとめているのはひ

卒業研究やりたくない学生へ

はじめにお盆休み中にこんなエントリが話題になっているのをみた。 日頃大学教員として苦悩しながら指導する立場としては、「何言ってんだコイツ」と言いたいのも理解できるけど、少しでもこう考える学生に対して何かいい回答ができればいいなと言うことで、noteでまとめてみたい(なお、これが初投稿である)。 指摘への回答Q. 学問の追求は教授のエゴではないか? 大学が研究機関かそうでないかという部分は、個人の立場・考え方に寄ってしまうので、法での定義を引用します。学校教育法の第83条

パワーポイントを作る前に。

 夏のような暑さが続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は今から寝正月の予行練習をしています。  今日は久々の完全OFFなので、朝からダラダラと過ごしています。天気がいいので、布団と洗濯物をこれでもかというぐらい干しているので、逆に部屋の中が暗くなるぐらいです。  さて、以前パワーポイントをどうやって作るのかという質問をいただいたので、私なりの作り方について少し触れてみたいと思います。最初に伝えておきますが、私はパワーポイントを使うのがあまり好きではありませ

卒論指導について考える 教養と専門性と

3月も下旬となり,今年も4年生が卒業した。 毎年自問自答することだが,自分は4年生に対して約1年間かけて指導してきた結果,何を残せているのか? 卒業生の多くが研究職には就かないという現実の中,専門性の高い研究を通じて,学生に何を教育すれば良いのだろうか? 週末には4月になり,また新たな4年生が卒論生として研究室に配属される。 この変わり目に,卒論指導について改めて考えてみたい。 専門性について冒頭でも書いたが,卒論では我々教員の専門分野の研究を行う。 大学教員とし

卒業研究は大変だったけどやって良かった

 またまた久しぶりの投稿になりました。  先月の2月末に卒業論文を完成させました。  卒業研究に本格的に取り組み始めたのは昨年11月半ばからで約3ヶ月間ほぼ毎日大学へ行き、大学以外の生活も筋トレ、食事、睡眠以外は卒業研究に費やす日々でした。  ストイックな生活を続けた3ヶ月でしたが、気持ちは前向きで居続けられ、辛いと思ったのは卒論発表前の数日間、発表のパワポと卒業論文を教授に添削してもらうたびに大量の訂正をしなくてはならないときぐらいでした。発表前2日間はジム行けなかっ

大学院生が自分の研究の価値を高めるためには

大学院生が自分の研究の価値を見出すためにはどうしたらよいのでしょうか?そもそも価値の定義とは?という問題もあるので、答えは1つではないでしょうが、本質的に意味のあるものにできたら研究のモチベーションも上がると思います。 先週、大学院生の研究の意義について思ってることを少し書きましたが、大学でやってる研究で世の中の多くの人たちの役に立つのはとっても難しいことです。 自分の研究に価値を高めるためにはソフトウェア分野ならまだしも、私たち材料屋はものを作らないといけないわけで、基

進撃の卒論

2019年も残りあと僅かですね。「こたつに足をつっこんで、みかん食べながら「今年もいろいろあったね〜」などとまったり過ごしたいものです。 が、なかなかそうもいかない方々がいると思います。受験を控えている受験生や、卒論・修論を控えた学生の方々にとっては、追い込みの時期でゆっくり年越しとはいかないかもしれません。 この記事では卒論提出を間近に控える学部生の方を対象に、特に書いているうちに何を書きたいのか、書くべきかわからなくなってしまった方をイメージして、応援メッセージのつも

大学は職業訓練校ではない

2、3年ほどまえに地元の大学から教員と就職支援の職員とが会社に来て、大学での教育についてヒアリングをしたいというので応対した。最近では大学で実学を重視するようになり、社会に出てすぐに即戦力として使える人材を育てようとしているが、会社としてはどういうスキルを身につけてほしいか、どういう学生なら採用したいと思うか、という内容だった。正直、答えに困った。新入社員に即戦力になってほしいと思っていないからだ。 私の部門ではウェブサイトの制作やシステム開発をしているので、工学系や情報系

ポンコツ院生のポンコツ院生によるポンコツ院生のための文系大学院生活マニュアル

大学院生は悩みが尽きません。学生ではあるけれど、かといって、学部生ほど自由があるわけでもないですし、たしかに、モラトリアム期間であるかもしれないけど、中高、学部の同級生は働いていたりします。 そのような姿を見て劣等感に苛まれて、みんなと比べた時に、研究や論文執筆に集中できない自分が嫌になります。 いざ、振り絞って、論文を書こうと思っても書き方がわからない。なのに、論文を書く方法を調べると軒並み「これが正解だという、論文を書く方法などない」と書かれてあったり。 にも関わら

大学の教授を使い込もう!?

こんにちは。 カリエーレ・コンサルタンツ、キャリアコンサルタント佐渡治彦です。 そろそろ新卒の皆さんの中には、就活の準備をされている方も多いと思います。 愛知労働局伏見庁舎にあるなごやキャリア・コンサルティングセンターでも新卒、第2新卒の皆さんを対象に面接対策などのセミナーを開催していますので、ぜひご参加くださいね。 思い出せば、私の大学生時代は、自慢することではないのですが、授業にほとんど出席しませんでした。 出席を取る英語などの授業やゼミで毎週800字の論文を提出して