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50歳からのセルフプロデュースには「異世代間メンタリング」という選択もあり

企業の新人教育などで「メンタリング」を取り入れている会社も多いと思います。
メンター役の先輩社員が、メンティーである新人社員に仕事のスキルの指導や相談事にものってあげたりすることで、新人育成が効果的にできるという期待もあります。

私はこの本を読むまでは、
「メンタリングというのは教える側のメンターと教えられる側のメンティーという立場があり、それは一方通行型なのだ。」
と思っていました。
しかし、この本を読んでいるとメンタリングはもっと奥の深いものだと感じました。

『1分間メンタリング』 ケン・ブランチャード著


この本には、もうすぐ60歳になるビジネスウーマンのダイアンと、20代で目の前の仕事に行き詰まっているジョシュの2人が登場します。
知人の仲介で2人はメンターとメンティーになります。

ダイアンは日々仕事で忙しいのに、知り合いでもない20代の若者ジョシュのメンターになる事にはじめは前向きにはなれませんでした。
しかし、ジョシュの素直な人柄に触れ、お互いのためにメンタリングを始めようと決めました。

ふたりはメンタリングのミッションを明確にし、双方が率直な意見を述べることで信頼関係を深めていきます。
教える人、教えられる人という垣根を越えて、自分の人生の方向性を考える機会を得て、自分が本当にやりたい事に双方が気づきます。

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この物語に登場するダイアンは50代後半の女性です。
50代というと人生100年時代なら、ちょうど真ん中あたりですね。
この先の人生の羅針盤が欲しくなった時には先輩に教えてもらったり導いたりしてもらいたいと思うこともあるかと思います。
しかし、これからの役割として若い方の力になることも必要で、そこから学ぶことも多いのではと感じました。

「異世代間メンタリング」は決して一方通行ではなく、メンター自身が助言としてアウトプットした言葉で、はたと自分を見つめる機会になることも充分にありそうです。

自分の人生の選択に迷ったとき、人から教えてもらうことばかりが解決策ではないと気づきました。

メンターとして誰かに助言をしたり役に立とうとする行動を起こすことで、実は自分の人生の羅針盤を磨いているのだな、と感じる1冊です。

また、異世代間でお互いの人生を昇華できる関係性ができるなんて、とても素敵だな~と思いました。
爽やかな読後感でした。
(*´ω`)


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