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営業職を希望する彼女に必要な「もう片方の車輪」とは?

人材育成コンサルタントの仕事で提携している会社の管理職の方から、20代で事務担当をしている女性社員さんとの面談を頼まれました。

入社2年目で事務職から営業職への配属を希望している、とのことです。

「20代の若い女性が自分から営業を希望されるなんて、前向きな姿勢が嬉しいじゃないですか!」

と、私は満面の笑みでお話を聞いていると、管理職の方は少し浮かない顔をされています。

「正直、彼女は営業には向かないと思っています・・。
Hanikoさんには理由は詳しくお伝えしませんので、先入観なく彼女と話していただけませんか。」


意味深なリクエストを受けて、事務職の彼女との面談が始まりました。

事務職の彼女は話しを始めると明るい印象で、若いのに受け答えもしっかりしています。

「私は入社時から営業職を希望していました。
父が働く姿を見ていて、いつかは金融機関で営業をしたいと思っていたんです。
営業になるためにファイナンシャルプランナーの資格も取りました。」


お~、この勤勉さも凄いじゃないですか!
自分の20代を振り返ると、恥ずかしくなってくるほどです。
(^_^;)

そして、彼女は自信を持ってこのように話してくれました。

「営業に大切なことは、専門知識とそれを要領よく伝えることですよね!」


そうですね・・それも大切ですね。

あれ?
でもそれだけかな?


もしや、社内での彼女のふるまい方にも「彼女の信条」が反映されていたのかもしれません。

社内のコミュニケーションで、自分の正当性や主張を通すことに重きを置いているのかもしれないと感じました。


彼女の熱意を感じながらも、私の想いも伝えてみました。

「営業には専門知識やそれを伝えるスキルも大切ですね。
でも、その前にお客様の話を聞くことも大切だと思うのですよ。
お客様がどんな希望や課題をもっているのかを知るための質問力も大切だと思いますよ。」

彼女は「なるほど」とメモを取りながら、にこやかにこう言いました。

「YouTubeでそういうことも勉強してみます!」


彼女の今の努力にプラスして、「聴く力」「質問する力」が加われば、お客様にとっても会社にとっても良い営業さんになるのではと感じました。
(*´ω`)



会社の管理職の方は、彼女は自己主張が強く営業に向いていないと評価されていたのかもしれません。

ただ20代で社会人経験も浅いなら、まだまだ伸びしろはあるでしょう。

「専門知識」の軸をもった「伝える力」の車輪

「聴く力」の軸をもった「質問する力」の車輪

この両輪がバランスよく回る車で走ることで、向かいたい場所に到達できるのではないかと思います。
(*´ω`)


いつか、両輪を備えた彼女が楽しく営業をしている姿が見れると嬉しいと思いました。


面談をリクエストされた管理職の方へは、
「周りのサポートがあれば営業職にチャレンジしてもよいのではないでしょうか」
と答えようと思っています。
(^-^)





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