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リュクサンブール公園のヨット

パリ10日。今回のパリ滞在も半ばを迎えた。今日は暖かい曇りの日。何となく外に出るのも億劫で夕方までアパートにいる。さて今日は何をしようか、と考えていると、友人から「息子はリュクサンブール公園のヨットがお気に入り」とのメッセージが届いた。リュクサンブール公園にヨットなんてあった?と思ったが、昨日はカヌーをしそびれたし、今日はヨットもいいかもと思う。遅いスタートだったが、私達は6区にある公園へと向かった。

「ルドの庭」という名の有料遊戯場

パリ一等地にあるリュクサンブール公園はいつも綺麗に整えられ、パリ市を代表する公園だ。その整然さが私にとっては少々味気ない。上り坂や下り坂が入り乱れてワイルドな19区のビュット・ショーモン公園が私の一番のお気に入り。リュクサンブール公園内には豪華な遊戯場もあるが、どれも有料。2ユーロ払って「ルドの庭」という一番大きな遊戯場に入る。

遊戯場を出て少し歩くとブランコ発見。しかしこれも2ユーロ。諦めて立ち去ろうとすると、横にレトロなお菓子屋発見。ピンクの綿飴を娘にせがまれ、3ユーロで買う。フランス語で綿飴は 「Barbe à Papa(パパのひげ)」というらしい。え、「バーバパパ?」なるほど、あのバーバパパは綿飴から来ていたのか。

リュクサンブール公園のレトロなお菓子屋さん
ピンクの綿飴

綿飴を食べながら向かったのは公園の中心にある池。こんな小さな池のどこでヨットをするのか?と思っていたら、ありました、池に浮かぶ小さなヨットのおもちゃが。2ユーロでこのおもちゃをレンタルし、棒でつついて浮かせて遊ぶようだ。

池に浮かぶヨットたち

何となく気抜けして公園を後にし、近くのソルボンヌ大学を見に行く。サン・ミシェル通りを北上していくと、「ソルボンヌ・カフェ」などソルボンヌと名のついた店が増えてくる。大学は今夏休みだが、この辺りは店も人も多く、学生街として栄えている。

ソルボンヌ大学 外観

大学内は人影がなく静かだった。ドアが開いていたので、中を少し見学。アーチ型柱に囲まれた中庭があったりして、ヨーロッパの格式高い大学らしい。

ソルボンヌ大学の中庭

大学周りを散歩するとアロマの専門店「Aroma-Zone アロマ・ゾーン」を発見。中に入ると何百ものアロマオイルや自分でオイルを調合するための瓶やボトルが所狭しと並んでいる。桜のオイルなど普段目にしないオイルがあったり、オイルの詳しい説明もあったりして、かなり専門度が高い。アロマ好きにはたまらない場所だろう。アメリカや日本にも是非上陸して欲しい。

アロマ・ゾーンの中

夕食どきになったので、フランス語の先生に勧められたレストラン「Trois Fois Plus de Piment(トウガラシ3倍)」に行こうと3区まで足を伸ばす。パリジャンに人気の四川料理の店らしい。パリに来てからは刺激物は食べておらず、そろそろ辛い物が恋しくなってきていた。

3区にある四川料理の店

小さな店内は若者で溢れ、外で待つこと約10分。やっと店内に入って、最高に辛い坦々麺でも食べるか、と思うも、娘と分けることを考えて結局トウガラシなしの餃子スープを注文。前菜の餃子は辛いタレを別にしてもらった。ピーナツや薬味が入ったタレは確かにかなり美味しい。

辛くない餃子スープと分けて出してくれた辛いタレ

坦々麺を食べなかったのは名残惜しいが、店内据え置きの辛子をドカ入れしたせいで、私のスープは店のレベルを超えて超絶に辛かった。帰路唇がヒリヒリして、胃が少し焼け爛れるような感じがしたが、娘と初めてパリで外食出来たことが嬉しかった。


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