GINZA SIX 蔦屋銀座の展覧会について①


磯崎隼人/寛也 at GINZA SIX あるいは展覧会「自己埋葬行為」についての断章

昨日からGINZA SIXの六階、蔦屋銀座で、私の第三詩集『ピルグリム』の先行販売に伴い、挿絵を担当した青山悟さんの刺繍作品が展示されている。ここで、新しい友人と出会えた。
磯﨑隼士さん
僕が知っている同性のアーティストは磯崎新、磯崎道佳に続く3人目。聞けば青山悟さんの大学時代の教え子だという。(そんな偶然も最近は自然に受け入れられる)

会ってすぐ、7月に0号出版予定の同人誌『VOY』にお誘いした。磯崎隼士さんは私から見ると明らかに詩人だからである。磯崎さんの展示は、言葉で始まり、言葉で終わっていた。作品がそれを補う。私は彼が新しい言語体系を見つける入り口にいるように思えた。

もちろんVOYへの参加は私の一存では決められないが、参加してもらえたら嬉しいと個人的には考えている。

展覧会はGINZA SIXの中にある銀座蔦屋のアートスペースFOAM CONTEMPORARYで、15日まで行われている。「自己埋葬行為」と題された展示は、8ヶ国語で訳されたシンプルな自筆のスローガンで始まる。

「私以外の多くの人間によってこの展示は成立している」

これは、芸術家の個性/個別性の否定とも解釈できる。ひいては、この展示の否定であり、
「展覧会という祝祭は、埋葬から始まっている」

と宣言していると解釈するのは当たらずとも遠からずと思う。なぜなら、それを象徴するかのように、カウターには山盛りの食べられない寿司のサンプルが置いてある。寿司は多くの人にとってハレの食べ物である。(つづく)


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