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高井宏章
2019年1月29日 11:25
独選「大人の必読マンガ」案内(8)おざわゆき『あとかたの街』『あとかたの街』(おざわゆき、講談社)は、第2次世界大戦末期の名古屋市を舞台とする名作だ。著者は2015年度に本作とシベリア抑留に材を取った『凍りの掌(こおりのて) シベリア抑留記』(講談社)の2作を対象に、日本漫画家協会賞の大賞を獲得している。もうすぐ平成が終わる今回、当欄で本作を取り上げようと考えた理由は3つある。2つは個人
2019年1月5日 01:28
独選「大人の必読マンガ」案内(7)井上雄彦 SLAM DUNK(スラムダンク)1990年秋、『スラムダンク』の連載が『週刊少年ジャンプ』で始まった。最初の数回を読んで、高校3年生だった私はウンザリした気分になった。「ああ、また、打ち切り必至のバスケマンガが始まったな……」鬼門だった「バスケマンガ」私は、小学校から大学まで「バスケ小僧」で、小学校に上がる前から『リングにかけろ』に夢中の「ジ